「チャック・アダムソン」の版間の差分

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2008年2月オレゴン州[[ローズバーグ (オレゴン州)|ローズバーグ]]で肺がんにより死去した。翌年に公開された「[[パブリック・エネミーズ]]」に "In memory of Chuck Adamson"と彼の名が残されている。
 
== 実在した強盗犯 ニール・マッコーリー ==
「[[ヒート (1995年の映画)|ヒート]]」(1995)で[[ロバート・デ・ニーロ]]が演じたニール・マッコーリー(1915-1964)は、チャック・アダムソンがシカゴ市警時代に関わった実在した強盗罪者がモデルである。
 
ニールは一般的な中流階級の家庭に生まれ育ったが、14歳のときに父親が亡くなり、母親と5人の兄弟を養うために退学してシカゴに移り住んだ。この頃から母親が酒に入り浸り、ニールも犯罪に手を出すようになって彼の人生が狂い始めた。20歳になるまでに3回も少年院送りになり、49歳の生涯のうち25年を刑務所で暮らすほどの常習犯となった。
 
[[アルカトラズ島|アルカトラズ刑務所]]で7年間服役したのち1961年にワシントン州[[ピュージェット湾]]のマクニール刑務所に移され、翌年に出所。出所するとシカゴに戻りすぐに犯罪を再開した。ウィリアム・ピンカートン、マイケル・パリルという仲間と深夜に事務所や倉庫に忍び込み、ドリル等の工具を使って金庫をこじ開けるなどの盗みを数件実行した。

シカゴ市警は彼らの行動を察知し、ウィリアム・ハンハードとジャック・ヒンチーが指揮する[https://frankcullotta.wordpress.com/2015/01/14/cullotta-before-vegas-chicago-police-departments-criminal-intelligence-unit-ciu/ C.I.U.](Criminal Investigations Unit=犯罪情報分析部門)が監視に当たることになった。

1963年、C.I.Uのメンバーだったチャック・アダムソンはショッピングモールを歩いているとき、偶然マッコーリーと顔を合わせた。アダムソンは彼をコーヒーショップに誘い、警察官と犯罪者という敵対する関係ながらも数分間語り合った。
 
1年後の1964年3月25日、ニール・マッコーリー(49)、マイケル・パリル(37)、ラッセル・ブリーデン(40)、チャールズ・パンティアス(27)ら4名は、警察に監視されていることに気付かぬままシセロ・アベニュー沿いにあった食料品チェーン店[[:en:National_Tea|National (現在のSchunucks)]]に強盗に押し入る。現金1万3千ドルを奪って車に乗り込んだが、駐車場の出口は警察によって封鎖されており銃撃戦となった。パリルとブリーデンは車の近くで射殺され、マッコーリーは徒歩で、ポレスティは車で現場から逃走した。マッコーリーは近くの住宅地に逃げ込んだがアダムソンらに追い詰められ、アダムソンと彼の同僚が発砲した6発の銃弾を受けて死亡した。パンティアスは翌日自宅にいるところを逮捕された。自宅で覆面用のストッキングが発見され、本名はミクロス・パラスティと判明した<ref>{{Cite web|title=31 Dec 1969, 2 - Chicago Tribune at Newspapers.com|url=http://www.newspapers.com/image/?clipping_id=25690887&fcfToken=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJmcmVlLXZpZXctaWQiOjM3NDY2MTk1OCwiaWF0IjoxNTc3NjcyOTc1LCJleHAiOjE1Nzc3NTkzNzV9.Y6ljzf7dn-1lBMce5k6i0SpKGo5rpQuCmVzAT6-Ha7c|website=Newspapers.com|accessdate=2019-12-30|language=en}}</ref>。
 
深夜の金庫襲撃やコーヒーショップでの刑事と強盗犯の会話など、彼の体験談を聞かされたマイケル・マンは大いに衝撃を受け、テレビ映画「メイド・イン・L.A.」と、後にリメイクされた「ヒート」の着想を得た。

また、強盗犯一味のマイケル・パリルは[[トム・サイズモア]]演じるマイケル・チェリト、チャールズ・パンティアス(ミクロス・パラスティ)は[[ヴァル・キルマー]]演じるクリス・シヘリスの原形となっている。
 
== 逸話 ==