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{{コンピュータゲーム
|Title= ストリートファイターII
|image=File:Street Fighter II arcade-20061027.jpg
|caption=本作を遊ぶ男性
|Genre= [[対戦型格闘ゲーム|対戦格闘]]
|Plat= [[#コンシューマー移植版|コンシューマー移植版]]を参照
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|etc=
}}
『'''ストリートファイターII'''』(ストリートファイターツー、Street Fighter II)は、[[カプコン]]制作の[[対戦型格闘ゲーム]]であり、『[[ストリートファイター (ゲーム)|ストリートファイター]]』の正統続編にあたる。通称『'''ストII'''』(ストツー)
本作は、『ストリートファイター』に抜本的な改作を施したことでゲーム性が大幅に変化した。
具体的には、攻撃の強弱を別ボタンに分け、それらの組み合わせによるコマンド入力によって技を出せるシステムを確立した<ref name="famitsuNo622P88">{{Cite book|和書|title=[[週刊ファミ通]] No.622 対戦格闘ゲームの新時代到来|date=2000年11月17日|year=2000|publisher=株式会社[[エンターブレイン]]|page=88}}</ref>。
[[1991年]]に[[アーケードゲーム]]として登場して以来、爆発的ヒットを記録したことに加え、多くの続編、[[ゲーム機]]への[[移植 (ソフトウェア)|移植]]が行われ、対戦型格闘ゲームブームを引き起こした。特に[[スーパーファミコン]]版は国内販売本数約288万本、世界累計販売本数630万本<ref name="Sales">{{cite web|date=2013-06-30|url=http://www.capcom.co.jp/ir/finance/million.html|title=ミリオンセールスタイトル一覧|publisher=カプコン|accessdate=2019-03-16}}</ref>を記録している。「家でも好きなだけできる」という事でストIIブームに拍車が加わった。<ref name=":0">{{Cite book|title=平成の時代に起きたゲームの出来事を振り返る|date=2019年3月31日|year=2019|publisher=株式会社Gzブレイン|page=90}}</ref>ゲーム以外にもアニメ、実写映画、漫画、ドラマCDなどの幅広いメディアミックス展開が行われた。
現在、[[商標]]などの全ての[[知的財産権|知的所有権]]はカプコンのグループ会社、カプコンUSAが保持している。
== ゲームシステム ==
一対一の近接格闘を主体とした本作は、先に相手の体力{{Efn2|name="inst"|アーケード版[[インストラクションカード|インストカード]]上では「気力」と表現されており「立ち上がる気力がなくなると[[ノックアウト|KO]]」とされていた。}}を0にした方が勝利となり、3ラウンド中で2ラウンド先取するとその相手を倒したことになる。
各ラウンドには時間制限があり、残り時間がなくなると強制的にラウンドが終了し、残り体力の多い方がラウンドの勝利者となる。残り体力が全く同じ場合や、互いの攻撃が同時に当たってお互いの体力が0より減った場合(相打ち)は引き分けとなる。その際、前者はドロー(Draw Game)、後者はダブルK.O.(Double K.O.)とそれぞれ表示される。3ラウンド目が終了した時点でどちらも2本取っていなければ、ファイナルラウンドとして4ラウンド目が行われる(『II』のみ10ラウンドまで延長可能{{Efn2|なお移植作品ではSFC版『II』のみが唯一例外で『II'』以降と同じ扱いの4ラウンド目がファイナルラウンドとなっている。}})。ファイナルラウンドでも引き分けになった場合は両者ゲームオーバーとなる。
1人用のCPU戦では、各ステージが[[世界地図]]として表示され、ステージを転戦しながらゲームを進めていく。また、同モードでは、3人を倒すごとに車、樽、ドラム缶を破壊するボーナスステージが挿入される{{Efn2|『スーパーストリートファイターII』(以下『スパII』)まで。}}。
本作のシステムやルールの一部は、前作『ストリートファイター』をもとにしており、たとえば1レバー+6ボタンという操作体系は同作のテーブル筐体に由来している{{R|CapcomInterview}}。レバーはキャラクターの移動やジャンプ、しゃがみに用いられている。一方、6つのボタンはパンチとキックに割り振られており、それぞれ弱・中・強の三段階に分かれている。このほかにも相手をつかんで投げる動作も存在する。その一方で、『ストリートファイター』では隠し要素だったレバーとボタンの入力による必殺技の発動は、本作において基本的なシステムとして組み込まれた。また、本作においては通常技をヒットした瞬間に必殺技のコマンド入力に成功した後、通常技の動作が取り消されて必殺技が発動される「キャンセル」という要素が誕生した<ref name="shadoloo20180514">{{Cite web |title=特別編:ストIIのコンボを100倍楽しむために {{!}} ストゼミ {{!}} 活動報告書 |url=https://game.capcom.com/cfn/sfv/column/131578 |website=CAPCOM:シャドルー格闘家研究所|date=2018-05-14 |access-date=2022-08-18 |publisher=CAPCOM|author=bug}}</ref>。
プレイアブルキャラクターが前作よりも増えた分、戦闘スタイルや必殺技、さらには相手に追い打ちをかける[[コンボ (ゲーム)|連続技(コンボ)]]も多様化した<ref name="Redbull20171019">{{Cite web |title=『ストリートファイター』シリーズがもたらした10の変化|url=https://www.redbull.com/jp-ja/street-fighter-10-ways |publisher=Redbull|access-date=2022-08-19|date=2017年10月19日|first=Damien|last=McFerran}}</ref>。
== 登場キャラクター ==
=== デフォルトキャラクター ===
『II』でプレイヤーが使用可能なキャラクターは以下の8人。
*[[リュウ (ストリートファイター)|リュウ]](RYU){{Flagicon|JPN}}
*[[ケン・マスターズ|ケン]](KEN){{Flagicon|USA}}
*[[エドモンド本田]](E.HONDA){{Flagicon|JPN}}
*[[春麗]](CHUN-LI){{Flagicon|CHN}}
*[[ブランカ (ストリートファイター)|ブランカ]](BLANKA){{Flagicon|BRA}}
*[[ザンギエフ]](ZANGIEF){{Flagicon|USSR}}<!-- {{Efn2|開発中のキャラクター設定の最存在していたソ連もSFC発売時には崩壊。崩壊後もソ連出身を名乗っている。}} -->
*[[ガイル (ストリートファイター)|ガイル]](GUILE){{Flagicon|USA}}
*[[ダルシム]](DHALSIM){{Flagicon|IND}}
プレイヤーキャラクターが8人もいる点もさることながら、自分が選んだキャラクター以外が敵として登場するというアイディアも当時としては画期的であった。なお、リュウとケンは前作から続投しているので、本作から6人の使用キャラクターが追加されている。
=== ボスキャラクター ===
対コンピュータ戦で敵として現れるプレイヤーが選択可能なキャラクター(『II』では自キャラクター以外の7人、『II'』以降は8人)を全て倒すと、以下の4人が順番に登場する。
*[[マイク・バイソン|M・バイソン]](M.BISON){{Flagicon|USA}}
*[[バルログ (ストリートファイター)|バルログ]](BALROG){{Flagicon|ESP}}
*[[サガット]](SAGAT){{Flagicon|THA}}
*[[ベガ (ストリートファイター)|ベガ]](VEGA)
これら4人のボスキャラクターは「四天王」と呼ばれ、続編の『II'』でプレイヤーキャラクターとしての調整を加えた上で使用可能になった。
=== 業務用の追加キャラクター ===
『II' TURBO』までは上記の12人であったが、『スパII』では以下の新キャラクター4人が追加されている。この4人はデフォルトで選択可能。
*[[サンダー・ホーク]](T.HAWK){{Flagicon|MEX}}
*[[キャミィ]](CAMMY){{Flagicon|GBR}}
*[[フェイロン]](FEI-LONG){{Flagicon|HKG1959}}
*[[ディージェイ (ストリートファイター)|ディージェイ]](DEE JAY){{Flagicon|JAM}}
『スパII』のバージョンアップ版である『スパII X』では条件を満たした時だけベガの代わりに出現する[[隠れキャラクター|隠しボス]]として、以下の新キャラクターが追加された。
*[[豪鬼]](GOUKI){{Flagicon|JPN}}
隠しコマンドを入力することでプレイヤーが豪鬼を使用することが可能(能力は幾分調整されている)。また、後期のコンシューマー版では最初から使用できるようになっているものもある。
=== 家庭用の追加キャラクター ===
一部のコンシューマー版の『スパII X』以降のバージョンでは以下の性能違いキャラクターが使用可能。
*[[豪鬼#真・豪鬼|真・豪鬼]](SHIN GOUKI){{Flagicon|JPN}}
さらに『ウルトラストリートファイターII』では後のシリーズ作品からの逆輸入として以下の性能違いキャラクター2人が追加。
*[[リュウ (ストリートファイター)#殺意の波動に目覚めたリュウ|殺意の波動に目覚めたリュウ]](EVIL RYU){{Flagicon|JPN}}
*[[ケン・マスターズ#洗脳されたケン|洗脳されたケン]](VIOLENT KEN){{Flagicon|USA}}
== 開発 ==
=== 背景・企画 ===
ゲームデザイナー兼ディレクターのNINこと[[西谷亮]]は、初代『ストリートファイター』(大型筐体)の開発バージョンを遊んだ際、感圧式ボタンを叩く強さで攻撃の強弱をつける操作体系や、ジャンプの重さなどを気にしており、この問題を改善したいと考えていた<ref name="igcc20200119">{{Cite web |title=西谷 亮インタビュー Part2 |url=https://igcc.jp/int-nishitani-02/ |website=ゲーム文化保存研究所 |date=2020-01-19 |access-date=2022-08-09}}</ref>。
一方、初代『ストリートファイター』がアメリカで人気を博しており、現地法人から続編のオファーを受けたカプコンはそのつもりで西谷らに『[[ファイナルファイト]]』を作らせるも結局は別物になってしまったため、初代『ストリートファイター』における対戦要素を発展させる形に切り替えた<ref name="TVTokyo20181116">{{Citation|title=永遠に「ストII」を作り続けたかもしれない「ストリートファイター」シリーズ30年史(その一部)|website=テレ東プラス|publisher=株式会社テレビ東京-TV TOKYO|url=https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2018/018406.html|date=2018.11.16|access-date=2022-08-09}}</ref>{{R|igcc20200119}}。
西谷亮は、初代『ストリートファイター』のディレクターである[[西山隆志]]からは特にアドバイスもなく、[[岡本吉起]]からは自由にやるように言われたとゲーム文化保存研究所・所長の大堀康祐との対談の中で明かしている<ref name="igcc20200125">{{Cite web |title=西谷 亮インタビュー Part3 |url=https://igcc.jp/int-nishitani-03/ |website=ゲーム文化保存研究所 |date=2020-01-25 |access-date=2022-08-08}}</ref>。
=== システム構築 ===
『ファイナルファイト』で得た知見や西谷たちが遊んできたゲームをヒントにシステムが構築されており{{R|igcc20200125}}、たとえば、操作性やボス戦は西谷らが遊んできた『[[ゲットスター]]』の影響を受けている{{R|igcc20200119}}。
開発初期の段階では、弱キックに相当する動作がなく、空振りした場合は技と技の間に沈黙が流れてしまっており、西谷は自分でテストプレイをしていて気持ち悪かったため、『[[ファイナルファイト]]』の連続技をヒントに技の途中を省略して連続技として成立させるようにしたところ爽快感が出たため、弱キックの実装につながった{{R|igcc20200125}}。
当初は初代『ストリートファイター』(大型筐体)と同様に、感圧スイッチを用いた2ボタンの操作体系にする予定だったが、様々な案が出た末に、同作のテーブル筐体{{Efn2|「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」のプロモーションプロデューサーを務めた[[綾野智章]]はテレビ東京とのインタビューの中で、大型筐体を設置できない店舗向けにテーブル筐体が発売されていたと説明している{{R|TVTokyo20181116}}。}}をもとにした6ボタン+ジョイスティックという操作体系に決まった{{R|CapcomInterview}}。
『ストリートファイター』では隠し要素だった必殺技は本作においては基本的なシステムとして導入された{{R|Walkerplus20220721P1|TVTokyo20181116}}。必殺技を出しやすくするため、 「通常技が出掛けたところを必殺技で上書きできる」(つまり、コマンドとボタンの入力に若干のタイムラグがあっても必殺技を発動できるようにする)という設定がゲーム全体に対して施された。その結果、設定フレームよりも発生が速い通常技が当たった後でも必殺技で上書きできるようになった。これは開発者の意図せぬ動作([[バグ]])だったために修正する予定であったが、最終的にこの方が面白いと判断され、「キャンセル」としてシステム化された{{R|shadoloo20180514}}<ref>{{Cite web |title=『ストII』で格闘ゲームを生んだ伝説の男、西谷亮が挑むジャンルの再構築──『FIGHTING EX LAYER』にアリカが社運をかけて臨む理由【聞き手:「鉄拳」原田勝弘】 |url=https://news.denfaminicogamer.jp/interview/171212 |website=電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない? |date=2017-12-12 |access-date=2022-08-19 |language=ja |last=電ファミニコゲーマー編集部}}</ref>。
また、攻撃が当たった際に双方の動きが一瞬止まる「ヒットストップ」は、『脱獄』(1988年)で飛び蹴りをした時の引っ掛かりをヒントに取り入れられた{{R|igcc20200125}}。さらに、「ガード」の概念は、『[[R-TYPE]]』(1987)におけるフォースをヒントに取り入れられた{{R|igcc20200125}}。
当初はキャラクターの特定の部位に弱点を設けることが検討されていたが、時期尚早だとして見送られた<ref>{{cite tweet|user=nin_arika|author=西谷亮|number=377792518718779393|accessdate=2022-08-05|title=そうですね、部位毎に弱点などを設定できるようにはしていました。|date=2013-09-11|accessdate=2022-08-22}}</ref>
ところが、リュウだけ検証用の設定のままになっていたため、気絶時の被ダメージが大きくなる事象が発生した<ref>{{cite tweet|user=nin_arika|author=西谷亮|number=377767464404140033|title=リュウがピヨった時にたまに異常なダメージがはいるストⅡ。|date=2013-09-11|accessdate=2022-08-22|link=no}}</ref>。この事象はのちに「病気持ちのリュウ」とも呼ばれた。
初代『ストリートファイターII』(以下『II』)の企画やキャラクターデザインを手がけた[[安田朗]]は、各キャラクターのインサイドストーリーを作ったものの、オープニングやエンディングなどに極力力を注がず、また映画的な手法でも表現しなかったと語っている<ref name="gamestmook17">ゲーメストムックVol.17『カプコンイラストレーションズ カプコンイラスト作品集』 新声社、1996年、11頁。</ref>。その理由は「ゲームの『戦い』の部分にすべてのパワーを注ぎたかったから」「『ゲーム』の部分の他にストーリーはいらなかったから」だとしている{{R|gamestmook17}}。『II』の劇場アニメ化の際にも「ストーリーに凝るなら、それより『ストリートファイト』という表現をしてほしい。なぜならストIIの登場キャラクターの接点は『ストリートファイト』というもののみだから」と説明している{{R|gamestmook17}}。このため、キャラクターの詳細な設定の中にはメディアミックスによって付与されたものやファンによる二次創作を初出とするものもある<ref name="Walkerplus20220721P1">{{Cite web |title=春麗が履く“タイツ”へのこだわりとは?格ゲーの金字塔「ストⅠⅠ」開発秘話を当時の制作スタッフに直撃!(1/2)|ウォーカープラス |url=https://www.walkerplus.com/article/1091546/ |website=Walkerplus|date=2022年7月21日 |access-date=2022-08-04 |language=ja}}</ref>。また、西谷の提案で、親近感を持たせるため、キャラクターの身長は低めに設定された{{R|shadolooo20160404}}。さらに、ドット作成に当たっては、細身にならぬよう横に太い量感を出すことが意識された{{R|shadolooo20160404}}。
本作の登場キャラクターのうち、リュウとケン{{R|Walkerplus20220721P1|TVTokyo20181116}}、ならびにサガットは前作『ストリートファイター』からの続投である。
本作においては、初の女性プレイアブルキャラクターとして春麗が登場している。安田は女性キャラクターを導入した理由について、本来「格闘技世界一決定戦」にいないはずの女性を入れることでより楽しさを演出できると思ったとカプコン公式ホームページ内の『ストリートファイターII』開発者座談会で説明している<ref name="CapcomInterview">{{Cite web |title=ストリートファイターII開発者インタビュー |url=https://game.capcom.com/cfn/sfv/column/132581 |website=シャドルー格闘家研究所 |access-date=2022-08-04 |publisher=CAPCOM}}</ref>。
また、春麗のグラフィックについて、本作のタイトル画面を手掛けた岡野正衛は「春麗のタイツの表現にはとてもこだわっていました。{{Interp|中略}}当時は16色で色合いや質感を表現しており、タイツや立体感の表現にデザイナーの工夫と愛情が込められています」と説明している{{R|Walkerplus20220721P1}}。
リュウ、ケン以外は「獣人」や「軍人」「相撲取り」といったテーマに沿った草案をもとに、複数のドッターによるじゃんけんで誰が担当するかを決めた{{R|CapcomInterview}}。最初にじゃんけんに勝ったIKUSAN.Zは、もともとプロレスファンだったため、「プロレスラー」(ザンギエフ)を担当することになった。次いで、じゃんけんに勝った女性スタッフのERICHANは「相撲取り」(エドモンド本田)を担当し、最後に残った「獣人」(ブランカ)はPIGMONが担当した{{R|CapcomInterview}}。当初ブランカは肌色だったが、面白みがないということで緑色に変更された{{R|igcc20200125}}<ref name="shadolooo20160404">{{Cite web |title=ROUND 1:安田朗さん 後編 {{!}} ゲスト {{!}} 活動報告書 |url=https://game.capcom.com/cfn/sfv/column/100957 |website=CAPCOM:シャドルー格闘家研究所 |access-date=2022-08-19 |date=2016-04-04|publisher=CAPCOM}}</ref>。
<!--草案には技の名前などの記載はあったものの、具体的な内容はドッターに任せられていた。-->
(初代の時点では)非プレイアブルのボスキャラクターとしてシャドルー四天王を登場させた理由として、西谷はアクションゲームとしての遊び方を考えた際に、必要なボリューム数を満たすため、キャラクター選択画面で表示されている以外のキャラクターがいた方がよいと考えたと座談会の中で話している{{R|CapcomInterview}}。
前作『ストリートファイター』のボス・サガットを登場させるつもりではあったものの、それだけではつまらないため人数を増やした{{R|CapcomInterview}}。
シャドルー四天王のうち、バルログのドットはKATURAGIが担当した{{R|CapcomInterview}}。KATAGIRIは後から開発チームに入った際、安田から「スペインまたはタイの忍者を描いてほしい」と言われ、後者の内容で描いたところ「『[[北斗の拳]]』の修羅の国編の序盤に出てくるようなスペインの忍者にしてほしい」と言われ、デザインを変更した{{R|CapcomInterview}}。ラスボスのベガは、春麗が戦う理由と関連づけるために「悪の帝王」として設定された{{R|shadolooo20160404}}。また、安田は開発当時タイが世界一格闘技の強い国であるという印象を抱いており、「悪の組織が資金力を用いて格闘技に特化した勢力を作った」という設定を持たせた。安田は2016年のインタビューの中で、ゲームの中にベガを登場させた際、ベガの身体が予想より小さい事に気づくと同時に、かっこいいと感じたとも振り返っている{{R|shadolooo20160404}}。
なお、本作の欧米版を製作する際、四天王のうち『ストリートファイター』からの続投であるサガット以外は、「M・バイソン→バルログ(Balrog)」、「バルログ→ベガ(Vega)」、「ベガ→M・バイソン(M. Bison)」と名前が交換された{{R|IGN20170602}}。名称変更の理由は、バイソンの姿と名前が実在するプロボクサーの[[マイク・タイソン]]に酷似しているので[[肖像権]]に配慮したため{{R|IGN20170602}}と、「ベガ」に[[こと座]]のイメージがあり、日本国外のマーケティングから見るとなよなよしているとされ、中性的なバルログにこの名前があてられたためである<ref>[https://web.archive.org/web/20071105080206/http://www.capcom.co.jp/sound/topics/tpcs1_2.html カプコン公式サイト ストリートファイターの歴史・座談会第2回(インターネットアーカイヴに保存されたもの)] - ここで名前の変更の経緯について触れられている。</ref>。
本作に登場するキャラクターの音声やラウンドコールは声優ではなくすべてカプコンの社員が担当しており、たとえば春麗の声はERICHANが担当した{{R|Walkerplus20220721P1}}{{Efn2|ただし、IGNは宝島社の「ストリートファイター15周年最強読本」のスタッフインタビューおよびユーザからの情報を根拠として、ERICHANとは別の人物も春麗の声を当てていたと指摘している<ref name="IGN20170602">{{Cite web |title=30年の「ストリートファイター」、気になる20の裏話 |url=https://jp.ign.com/street-fighter-30-years/13920/feature/3020 |website=IGN Japan |date=2017-06-02 |access-date=2022-08-07 |author=クラベ・エスラ }}</ref>。}}。
また、声の良さを見込まれて他の部署から呼ばれたケースもあった{{R|Walkerplus20220721P1}}。
このようなこともあって、キャラクターのイメージと実際の音声が異なると指摘する者もおり、たとえば、前述の春麗の場合、険しい顔つきや筋肉質な脚部とは裏腹に、勝利デモでは「ヤッター」とかわいい声をあげている{{R|Walkerplus20220721P1}}。
『ストリートファイターII' TURBO』(以下『II' TURBO』)までにおけるオープニングデモに登場した2人の無名キャラクター(白人<ref name="Scott">[http://game.capcom.com/cfn/sfv/column-100906.html キャラ図鑑050:スコット|キャラ図鑑|活動報告書|CAPCOM:シャドルー格闘家研究所]</ref>と黒人<ref name="Max">[http://game.capcom.com/cfn/sfv/column-100887.html キャラ図鑑051:マックス|キャラ図鑑|活動報告書|CAPCOM:シャドルー格闘家研究所]</ref>)がストリートファイトを行っている描写があり、『[[ストリートファイターV]]』の公式ホームページ「シャドルー格闘家研究所」の「キャラ図鑑」にて個人プロフィールが明かされている。
シリーズの派生作品を発売するたびにデザインを変えて区別をつけてきたものの、キャラクターの配色には特に苦労したと岡野は振り返っている{{R|Walkerplus20220721P1}}。
たとえば、ガイルの場合、着用している迷彩服の一部に肌と同じ色が用いられているため、服の色を変えたつもりが肌の色まで変わってしまい、開発スタッフから「ゾンビガイル」というあだ名がついたこともあったという{{R|Walkerplus20220721P1}}。
=== 音楽 ===
BGM担当者の一人である阿部功は、本作での作曲方法について、イメージをシーケンサーで作った後に「五線譜エディター」と呼ばれるツール向けに改作していたと座談会の中で説明している<ref name="CapcomSound3">[https://web.archive.org/web/20071111064148/http://www.capcom.co.jp/sound/topics/tpcs1_3.html カプコン公式サイト ストリートファイターの歴史・座談会第3回(インターネットアーカイヴに保存されたもの)]</ref>。「五線譜エディター」にはサウンド再生機能がないため、筐体に入れるROMへの書き込みを繰り返しながら試行錯誤していったと阿部は振り返っている{{R|CapcomSound3}}。
また、初代『ストII』(アーケード版)ではFM音源だったのに対し、それ以降の作品ではPCM音源が採用された{{R|CapcomSound3}}。阿部はもともとFM音源になれており、(スーパーファミコン版『ストII-』の音楽も手掛けていたとはいえ)、アーケード向けのPCM音源の不安定さなどに戸惑ったと座談会で振り返っている{{R|CapcomSound3}}。
もう一人のBGM担当者である[[下村陽子]]はもともと家庭用ゲーム機用ソフト志望だったが先輩の勧めでアーケードゲームの作曲にかかわった経緯があり、その流れで本作に参加した<ref name="Niconico20180709">{{Cite web |title=『ストリートファイターII』作曲者・下村陽子が明かす「ブランカのテーマ」制作秘話…誕生のヒントは“黄緑の紙袋”にあった |url=https://originalnews.nico/111619 |website=ニコニコニュース オリジナル |access-date=2022-08-07 |date=2018年7月9日}}</ref>。下村は、6月26日放送の『THE JASRAC SHOW!』のvol.68内で行われた[[大森俊之]]との対談の中で、最初にキャラクターのテーマソングを作るという話を気化された際は、そのような経験がなかったため不安だったと振り返っている{{R|Niconico20180709}}。この時点でゲームのグラフィック制作はある程度進んでおり、その内容が世界各国のステレオタイプに近かったため、「日本人がイメージした○○」というコンセプトで制作した{{R|Niconico20180709}}。また、カプコン社内には[[民族音楽]]に関する資料もあったため、それをもとに味わいを持たせたと振り返っている{{R|Niconico20180709}}。下村が手掛けた曲のうち、ブランカのテーマ曲は「アマゾンの奥地で育った野生児」というキャラクター設定から、[[コンガ]]をはじめとする[[パーカッション]]を主体としたリズム構成はすぐできたものの、それに載せるためのメロディがなかなか思い浮かばなかった{{R|Niconico20180709}}。そんな中、電車の網棚に乗っていた黄緑色の紙袋からメロディを思いついたと下村は振り返っている{{R|Niconico20180709}}。
== シリーズ(アーケード版) ==
=== ストリートファイターII -The World Warrior- ===
; ([[1991年]]3月<ref name="AA">{{Cite book|和書|year=2000-09-15|title=ALL ABOUT カプコン対戦格闘ゲーム 1987-2000|page=14-27|publisher=[[電波新聞社]]|isbn=978-4-8855-4676-1}}</ref>)
: アーケードゲーム基板[[CPシステム]]用ゲームソフト第14弾。発売当時は今までの対戦型格闘ゲーム(特に前作)同様、CPU戦を中心に制作されており、対戦はそれほど考慮されていなかった。そのためキャラクターの相性が極端であったり<!--、ガード状態から投げることも出来たり -->、気絶状態になるまで弱攻撃が連続で入り続けたりした。また、前述の「病気持ちのリュウ」に加え、ガイルの「[[ガイル (ストリートファイター) #バグ技|真空投げ]]」{{Efn2|一定の間合いに入れば、相手の状態に関係なく投げが成立する事象<ref>{{Cite web |title=「ストリートファイター」シリーズ12タイトルが集結! 一足先に海外版をプレイ! 「Street Fighter 30th Anniversary Collection」 Street Fighter 30th Anniversary Collection |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/review/1128183.html |website=GAME Watch |date=2018-06-19 |access-date=2022-08-04 |publisher=インプレス}}</ref>。初期に生産された[[アーケードゲーム基板|基板]]のみ存在。}}と呼ばれるバグ技をはじめ、システムや演出面においても粗があった。
: タイトルロゴのカラーは上から黄色 - 赤色([[グラデーション]]以下同じ)を基調としている。
: なお、サブタイトルは『The World Warrior』だが、ROM内のキャラクターデータは『The World Warri'''e'''r』と綴りを間違えている。西谷はロケテスト開始前の時点でこのミスに気付いていたものの見て見ぬふりをしていたが、最終マスターアップの3日前に判明したため修正が行われ、タイトル画面に表示する際は「e」の上に別のデータを重ねることで「o」に見えるようにして無理やり対応している<ref>月刊ゲーメスト増刊『ストリートファイターII』、1991年10月1日発行、新声社。</ref>。
=== ストリートファイターII'(ダッシュ) -CHAMPION EDITION- ===
; ([[1992年]]4月
:
;開発
:対戦部分での改良とバランス調整に主眼を置いて開発された。西谷は大堀とのインタビューの中で、『ストII』の好評を受けてバージョンアップ版の発売を認められた際はうれしかったが、少し技を変えただけの基板を発売することに罪悪感を感じたため、四天王のプレイアブル化などの要素を追加したと振り返っている{{R|igcc20200125}}。
;反響
: 『II'』においてもハメ技は多く存在しており、特にベガはダブルニーハメ{{Efn2|ダブルニープレスと特定の動作を延々と続け、相手に何もさせないようにする戦法 {{R|Inside20220227}}。}}やサイコ投げ{{Efn2|サイコクラッシャーアタックで接近し、強制的に投げを狙う戦法<ref name="Inside20220227">{{Cite web |title=画面ではベガが飛び、リアルでは灰皿が飛ぶ!?『ストII』初期のベガがエグいくらいに強かった |url=https://www.inside-games.jp/article/2022/02/27/137028.html |website=インサイド |access-date=2022-08-05 |date=2022.2.27|author=蚩尤}}</ref>}}といったハメ技により、一部のゲームセンターでは使用を禁じられていた{{R|Inside20220227}}。
:タイトルロゴのカラーは上から黄色 - 黄緑色 - 緑色 - 青色を基調としている。
:;海賊版
::本バージョンは違法に改造した[[海賊版]]が出回っており、カプコンが業界紙「[[ゲームマシン]]」(1993年1月発行)に注意喚起広告を出すほどだった<ref>{{Cite news|和書|title=謹告|newspaper=ゲームマシン|url=https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19930101p.pdf|format=PDF|agency=[[アミューズメント通信社]]|issue=441|page=8|date=1993-01-01,15|accessdate=2021-03-11}}</ref>{{Efn2|ライターのDamien McFerranはレッドブルに寄せた記事の中で、初代『ストII』の時点から海賊版が存在していたと指摘しており、その中にはシャドルー四天王を操作できるものもあったことから、『II'』の登場自体も海賊版対策だったと推測している{{R|Redbull20171019}}。}}。
::この海賊版は「レインボー」{{Efn2|タイトルロゴが虹色であることに由来する{{R|excite20181127}}。}}、「スーパー」や「ハイパー」といった様々な呼称が存在していた<ref name="excite20181127">{{Cite web |title=ストリートファイターII’(ダッシュ)にはその昔、レインボーと名付けられた海賊版が存在した |url=https://www.excite.co.jp/news/article/E1542886821269/ |website=エキサイトニュース |access-date=2022-08-06 |date=2018年11月27日}}</ref>。これらの海賊版の主な特徴としては、バトル途中にキャラクターを変更できることや、飛び道具を持っていないキャラクターが技を繰り広げる際に、別のキャラクターの飛び道具も一緒になって飛んでくること{{Efn2|例えば、ザンギエフのダブルラリアットで波動拳が飛んでくる{{R|excite20181127}}。}}が挙げられる{{R|excite20181127}}。
=== ストリートファイターII' TURBO(ダッシュターボ) -HYPER FIGHTING- ===
; (1992年12月
: 『ストリートファイターII'』
: 当時同時押しキャンセルというテクニックが発見され、相手に行動の余地を与えずに技と技をつなぐ一つの強力なコンボ(連続攻撃)が使われるようになった<ref>{{Cite book|和書|title=週刊ファミ通4月23日号|publisher=株式会社エンターブレイン|date=2004-04-09|page=133}}</ref>。
: 『II'』から一部キャラクターに新必殺技を追加、キャラクター間のバランスが調整され、ゲーム全体のスピードが高速化された{{R|igcc20200125}}。また本作以降は全体的に攻撃力が低めに調整されるようになった。本作のみベガ以外のキャラクターは2Pカラー(『II'』のものとも異なる)がデフォルトとなっている。
:;開発
::西谷は『II' TURBO』の開発にはかかわっていないとしつつも、当初ゲームスピードの高速化には反対していたが、いざ遊んでみたら刺激的だったと大堀とのインタビューの中で振り返っている{{R|igcc20200125}}
: タイトルロゴのカラーは上から桃色 - 黄色を基調としており、「TURBO」は全て赤一色となっている。なお家庭用移植版では「TURBO」はタイトルロゴと同じ上から桃色 - 黄色となっている。
: 日本国外版のタイトル名は「TURBO」が付かない『[[:en:Street Fighter II|Street Fighter II' -HYPER FIGHTING-]]』(ストリートファイターツーダッシュ ハイパーファイティング)となっている。
=== スーパーストリートファイターII -The New Challengers- ===
; ([[1993年]]10月
: 新キャラクターとして、T・ホーク、フェイロン、キャミィ、ディージェイの4人が追加され、カラーも8色に増えた。なお前作(『II' TURBO』)までのキャラクターのカラーは弱パンチがデフォルトカラー、中パンチがダッシュカラー(ただしガイルのみ色が違う)、強パンチがターボカラー(ただしM・バイソンのみ色が違う)となっていて、それ以外ボタンの5色は本作で追加されたカラーとなる。
:本作から基板に[[CPシステムII]]を採用し、それに合わせてグラフィック、サウンド(Qサウンド採用)なども改めて作り直された。BGMは1、2ラウンド間は止まらずに通しで流れるように変更され、一部を除くキャラクターの声が一新され(例としてリュウ、ケンなど前作までほとんどの男性キャラクターで共通になっていたボイスが区別化された)、またラウンドコールなどのアナウンスボイスも改めて新録された。
:前作までの一部のキャラクターの技グラフィックが新たに修正・変更されている。気絶が発生すると、前作までは一度ダウンして起き上がった時に気絶を知らせるエフェクトが出ていたが、本作以降は吹き飛んだ時点で気絶を知らせるエフェクトが出るように変更されている。特定アクションによるボーナス点や、コンボの際のコンボ数の表示が導入され、4ラウンド目(最終ラウンド)でもコンボなどのテクニカルボーナスは加算されるようになった(通常の得点は入らない)。キャラクターの動作速度は『II』『II'』の頃に戻った。
:*エンディングまでに要するCPU対戦相手はこれまで通り計12人で、初代から選択可能な8人は原則的に同キャラ戦が無く、本作から参戦したキャラクターおよび四天王のみ同キャラ戦が発生する{{Efn2|ただしコンティニューなどで該当するキャラクターに変更した場合のみ同キャラ戦が発生する。}}。
: タイトルロゴのカラーは初代『II』と同様上から黄色 - 赤色で、「SUPER」は赤い炎となっている。
:;開発
::安田は2016年のインタビューの中で、開発当初はキャラクターを4人追加すべきだと主張していたものの、フェイロンとディージェイについては難産だったと振り返っている{{R|shadolooo20160404}}。これらのキャラクター群について、安田は『ストII』よりリアルな設定にしようとしたため、どこか面白みに欠けるとも述べている{{R|shadolooo20160404}}。
::ブランカのドッター<!--PIGMONのこと?-->がカプコンを退社したため、安田が代行した{{R|shadolooo20160404}}。
::また、開発中期に専用の基板{{Efn2|『スーパーストリートファイターII -The Tournament Battle-』([[CPシステムII#概要|Bボード]])『スパII』のBボードとしても使用できた。出荷数が少なく、現在入手は非常に困難。}}を4枚接続して設定すれば、CPUを含めて8人での[[スイス式トーナメント|スイスドロー]]方式による[[トーナメント方式|トーナメント戦]]が急遽導入された、後期になっても仕様変更が続いた<ref name="SRCL-2822">『スーパーストリートファイターII アーケード ゲームトラック』 (SONY RECORDS SRCL-2822) の添付ブックレット。</ref>。
:;反響
::専用基板によるスイスドロー方式のトーナメント戦は、席移動を要したり、最高でも5ラウンド戦っただけでゲームオーバーになるなどの理由で、ほとんど普及しなかった{{R|SRCL-2822}}。
::対戦型格闘ゲームとして内容がよく練られてあり、営業成績でもそこそこの結果を出した。しかし、CPシステムII自体の開発と平行して製作されていたという事情もあり、同時期に[[SNK (1978年設立の企業)|SNK]]よりリリースされた『[[餓狼伝説スペシャル]]』など同カテゴリーの他作品と比較すると、相対的には視覚効果が最も地味な作品となった。その現状を[[岡本吉起]]は「こりゃまずいな」と感じたと後のインタビューで語っている{{要出典|date=2022年8月}}。
=== スーパーストリートファイターII X -Grand Master Challenge- ===
; ([[1994年]]3月{{R|AA}}{{Efn2|ゲーム専門サイト「インサイド」の「あけぼのフィニッシュ」の記事では1994年4月に発売されたと記載されている<ref name="Inside20140826">{{Cite web |title=【今日のゲーム用語】「あけぼのフィニッシュ」とは ─ 出来ればこれで勝ちたい、爽快感極まる演出 |url=https://www.inside-games.jp/article/2014/08/26/79838.html |website=インサイド |access-date=2022-08-20 |date=2014.8.26 |author=臥待 弦}}</ref>。}})
: 『スパII』からわずか半年での新作となり、これまで『スパII』を稼働させていたゲームセンターのほとんどが『スパII X』に入れ替えられた。
:多くのキャラクターで通常技・必殺技が追加・変更され、さらに本作よりスーパーコンボや空中コンボ属性、投げ受身(『スパII』仕様では不可)が登場した。このうち、新キャラクターの豪鬼も隠しボスとして登場 :演出面においては、 : 上記のような大幅な仕様変更に、カプコン最終デバッグチームによる執拗なまでのテストプレイの連続が結実して、ゲーム『ハイパーII』が稼働開始されるまでは現役で[[ゲームセンター]]で稼動していた。プレイヤーのカラーパターンは通常の8色と『スパII』仕様の2色(実際には『スパII』のものとも微妙に異なる)の合計10色。前作(『スパII』)での弱パンチ(デフォルト)カラーのみ変更されており、それらは『スパII』仕様を選択した場合に使用ができる。
: アーケードゲームとしては異例の
: タイトルロゴのカラーは『II' TURBO』とは逆に上から黄色
=== ハイパーストリートファイターII -The Anniversary Edition- ===
; ([[2004年]]10月19日配信開始<ref name="famitsu20141009">{{Cite web |title=『ハイパーストリートファイターII』が“カプコン格ゲー復刻プロジェクト”第1弾として配信スタート |url=https://www.
: システムは『スパII X』に準拠し、『II』から『スパII X』までの全シリーズ(下から順にNORMAL、DASH、TURBO、SUPER、SUPERXが選択、日本国外ではNORMAL、CHAMP、TURBO、SUPER、SUPERTの順)の最終バージョンにおけるキャラクター
: CPU豪鬼の乱入は、乱入無しのものと同様にベガステージBGMとマントを羽織った状態にてCPUベガが現れ、「ROUND1 FIGHT!」コールがされた後に、CPU豪鬼が出現する(ただし、体力ゲージにある顔と名前は既に豪鬼のものになっている)。BGMは豪鬼のものに切り替わり、暗転が明けた時にはベガは既に仰向けに倒れている。
: 香港の国旗がイギリス統治時代の旗([[香港旗]])から[[中華人民共和国の国旗]]になった[[1997年]]にイギリスから中国へ返還されたため)が、ザンギエフのものは[[ソビエト連邦の国旗]]のままである(下記の『ウルトラストリートファイターII』からは[[ロシアの国旗]]に変更)。
: アーケード版『ストリートファイターII』シリーズの中で、唯一1本先取から3本先取までオペレーターが設定を変更できる。本作ではピンチ時のBGMがビハインド側にとって負けたら最終ラウンドになる場合でのみ切り替わる仕様となっている。なおリード側がそのラウンドを落としてもまだ次がある場合はリード側がピンチになってもBGMは切り替わらない。また両者共々最終ラウンドになる場合は従来通りどちらかが先にピンチになればBGMは切り替わる。
: 『スパII X』のシステムに準拠していることから、これまで『スパII X』を現役で稼働させていたゲームセンターのほとんどが、この『ハイパーII』に入れ替えている。
: 1人プレイ時の乱入可能状態の表示がこれまで「PUSH START」であったのが家庭用版移植作品同様の「PRESS START」に変更されている。
: 本作は日本国外版のみ通常のCPシステムII向けBボードでリリースされ、日本国内では主にリース用に使用されていた1枚基板タイプのCPシステムII(黒いケースで包まれており、フラッシュROMを使用)としてリリースされている。
: タイトルロゴのカラーは初代『II』や『スパII』同様上から黄色
== コンシューマー移植版 ==
日本での移植はカプコン自身が手掛けた一方、日本国外のゲーム機に向けた移植はカプコン以外の企業が担当している。
=== 家庭用ゲーム機 ===
==== スーパーファミコン ====
;ストリートファイターII([[1992年]][[6月10日]]<ref>{{Cite web |title=SFC『ストリートファイターII』30周年。下R上L…なんだっけ?【今日は何の日:6月10日】 |url=https://dengekionline.com/articles/136199 |website=電撃オンライン |access-date=2022-08-18 |date=2022年06月10日}}</ref>)
;販売本数 国内:約288万本(第5位)<ref name="natsukashi">[http://qbq.jp/ 株式会社QBQ]編『[http://diapress.jp/archives/7402.html 懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド]』[http://www.magazinebox.co.jp/ マガジンボックス](M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p8</ref> 世界:630万本
:スーパーファミコン初の16MBit[[ロムカセット]]で発売。ハード性能
:アーケード版との違いは以下の通り。
:*1人プレイ時の乱入可能状態の表示がAC版では「PUSH START」であったのが「PRESS START」になっている(以降のスーパーファミコン版、メガドライブ版などの移植作に共通)。
:*タイトルデモの殴りあう白人と黒人のアニメーションがない(『ターボ』も同様)。
:*積んであるドラムカンを破壊するボーナスステージが、レンガを破壊するものに差し替えられた(以降のスーパーファミコン版、メガドライブ版の2作〈後述〉も同様)。また本作のみ樽を破壊するステージが入っておらず、ボーナスステージは4ステージ間となっている。アーケード版本来なら全3つある内2つのみとなっている。
:;開発
::本作開発時点におけるカプコンは家庭用ゲーム機部門とアーケードゲーム機部門に分かれていたが、この時点で『II』はカプコンにとっても大型タイトルへと成長していたため、岡本の勧めもあって、西谷が開発に参加した{{R|igcc20200125}}。
::元々西谷はアーケードゲームからの移植とは名ばかりのゲームが多いことに不満を感じており、家庭用への移植には抵抗がなく、プレイ感覚を近づけようと考えた{{R|igcc20200125}}。
::最初の課題はアーケードゲームとスーパーファミコンの処理能力の差異であり、これを解決するために、画面の上下を切り取った{{R|igcc20200125}}。
::また、容量節約のため、似た複数の攻撃を一つのグラフィックにまとめる措置が取られ、それに合わせて攻撃判定も変更された{{R|igcc20200125}}。
::その一方で、それぞれのキャラクターのエンディングに固有のグラフィックが用意された。大堀は西谷との対談の中で、サンプルROMの時点ではキャラクターの攻撃モーションが流用されていた{{Efn2|たとえばブランカの場合、母親と抱き合う場面では噛みつき攻撃のグラフィックが流用されている{{R|igcc20200125}}。}}が、完成版のROMでは一枚絵に差し替えられていたと話している{{R|igcc20200125}}。これに対し、西谷はそのサンプルROMを見たことがないとしつつも、なんとか似たグラフィックパターンを探してエンディングを制作したものの、このままではまずいと思って一枚絵に差し替えたのだろうと推測している{{R|igcc20200125}}。
:;テレビCM
:本作はコンシューマ向けの本格作品ということで、俳優による実写映像がCMとして用いられた。リュウ役のRYOと、春麗役の[[水野美紀]]{{R|famitsu 20220610}}はいずれも新人である。ベガを[[軍司眞人]]が演じた。なお、CMのキャッチコピーは「'''俺より強いヤツに会いに行く。'''」<ref name="famitsu 20220610">{{Cite web |title=SFC『ストリートファイターII』が発売30周年。全世界で630万本売り上げた格闘ゲームの金字塔。本作の登場が追い風となり、ブームがさらにヒートアップ【今日は何の日?】 {{!}} ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com |url=https://www.famitsu.com/news/202206/10264190.html |website=ファミ通.com |access-date=2022-08-18 |date= 2022.06.10 }}</ref>で、CMソングは[[筋肉少女帯]]の『[[バトル野郎〜100万人の兄貴〜]]』だった。
:;出版
:スーパーファミコン版の攻略本は[[徳間書店]]が独占的な出版権を確保した。大ヒットを記録したこの攻略本の著者(数名のゲームライター)はそれぞれ1千万円を超える印税を手にしており、当時マスコミでも話題となっている{{要出典|date=2018年11月}}。なお攻略本については[[エンターブレイン|アスキー]]や[[宝島社|JICC出版局]]でも企画されていた。このうちJICC出版局は徳間書店の権利を侵害しない形式を模索の上、当時スーパーファミコンで発売されていたいくつかの格闘ゲームの攻略を特集した『[[ファミコン必勝本|HIPPON SUPER!]]』の増刊号として実質的な攻略本の発行を実現している。この増刊号のメインとして巻頭を飾った、『ストII』の攻略記事を担当したのは[[手塚一郎]]だった。
;ストリートファイターIIターボ([[1993年]][[7月11日]]{{Efn2|1993年7月10日との表記もある<ref>{{Cite web|title=ストリートファイターII ターボ|publisher=ファミ通.com|url=https://s.famitsu.com/games/t/7006/|accessdate=2022-07-20}}</ref>。}})
;販売本数 国内:約210万本 世界:410万本
:前作のマイナーチェンジ。前作を超える20MBitロムカセットを採用した。
:キャラクターは前作の8人に四天王を加えた12人が操作可能
:「ノーマルモード」を選ぶとアーケード版の『II'』仕様になり、「ターボモード」を選ぶと『II' TURBO』仕様になる。速度が変えられるのはターボモードのみ。前作に近い速度が1、アーケード版に近い速度は3<ref>{{Cite book|和書|title=[[ファミコン必勝本|HIPPON SUPER!]] 136号|year=1993-08-03|publisher=株式会社[[宝島社]]|page=65}}</ref>。
:また、前作 :CMは『II』と同様、実写CMであり、ロケは[[タイ王国|タイ]]の[[バンコク]]で撮影し、春麗は水野美紀、ベガは軍司眞人、ガイルはジェフ・ライベングッドが演じた<ref>1993年AUTUMN増刊号CLUB CAPCOM、「ストIIターボCM道中記INタイ」より。このCLUB CAPCOMはゲームのアンケート葉書を送った人限定に無料配布された限定本である。</ref>。CMソングは『II』同様、筋肉少女帯が担当した『[[蜘蛛の糸 (筋肉少女帯の曲)|1,000,000人の少女]]』である。
;スーパーストリートファイターII([[1994年]][[6月25日]]<ref>{{Cite web |title=今日は何の日? 東芝設立(1904)、スーパーストリートファイターII発売(1994) |url=https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/616/2616344/ |website=週刊アスキー |access-date=2022-08-19 |language=ja |last=ASCII}}</ref>)
;販売本数 国内:約129万本 世界:200万本
:メガドライブ版と同時に発売。32MBitロムカセット採用。アニメ映画とのタイアップで、パッケージはアニメ映画のデザインで描かれており、アーケード版のイラストは使われなかった。
:前作まで削除されていたオープニングが再現されているほか、ステージやエンディングなどの内容が一部変更された一方、隠しコマンドによる追加要素やサウンドテストも削除された。
:[[XBAND]]で通信対戦できる。『ストリートファイターコレクション』収録の同タイトルには無い、グループバトル、トーナメント、タイムチャレンジが収録されている反面、ハード性能の限界でBGMや効果音が無くなっていたり貧弱なものに差し替えられている<ref name="natsumega">株式会社QBQ編『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー!!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p36-37</ref>。
:アーケード版ではスピード調整は無かったが、すでに稼働中である『スパIIX』同様0 - 3まで4段階にスピード調整が可能となっている(☆*0 - ☆*3)。
:スピード調整時には、タイトルロゴの色がそれぞれ変化する仕様となっており、☆*0だと初代『II』と同じ上から黄色→赤色、☆*1だと『II'』と同じ上から黄緑色→緑色、☆*2だと本作オリジナルカラーの上から黄色→紫色、☆*3だと『スパIIX』と同じ上から黄色→桃色となる。
:CMは2か月後に公開された劇場アニメ『[[ストリートファイターII MOVIE]]』に合わせたもので、メガドライブ版とも合わせて作られた。
==== PCエンジン ====
;ストリートファイターIIダッシュ([[1993年]][[6月12日]]、カプコン制作、[[日本電気ホームエレクトロニクス|NECホームエレクトロニクス]]販売)
:当時すでに[[CD-ROM2|CD-ROM<sup>2</sup>]]や[[SUPER CD-ROM2|SUPER CD-ROM<sup>2</sup>]]が全盛だったPCエンジンだが、20MBitの大容量[[HuCARD]]を採用している。また、PCエンジンの[[ゲームパッド|パッド]]は2ボタンが標準だったが、この作品にあわせて6ボタン仕様のパッドが発売された。2ボタンパッドでもプレイ可能だが、その場合RUNボタン・Iボタン・IIボタンにパンチ・キックを2種類振り分け、セレクトボタンを押して切り替えるシステムであった。また、[[PCエンジンGT]]などの[[携帯型ゲーム|携帯型ゲーム機]]でもプレイできる。
:なお、初回分の購入で[[山下章]]の漫画や攻略本、コラムなどが収録された「春麗 FANBOOK」と「ミニうちわ」が当たるキャンペーンが行われた。
==== メガドライブ ====
;ストリートファイターIIダッシュプラス([[1993年]][[9月28日]]{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|p=122|loc=ストリートファイターIIダッシュプラス}})
;全世界販売本数165万本
:24MBitロムカセット採用。容量の増加により『II' TURBO』までの家庭用への移植では唯一、オープニングデモのストリートファイトのシーンが再現されていた{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|p=122|loc=ストリートファイターIIダッシュプラス}}。
:当初はPCエンジン版『ダッシュ』と同時期に『ストリートファイターIIダッシュ』として発表されたが、公開された画面写真は画面上部の背景部分が黒くカットされ、その部分に体力ゲージやキャラクター名が表示されていた<ref name="GameWatch20190917">{{Cite web |title=【特集】【メガドラミニ全タイトルレビュー︕】「ストリートファイターII ダッシュプラス CHAMPION EDITION」 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/feature/1207585.html |website=GAME Watch |date=2019-09-17 |access-date=2022-07-11 |publisher=インプレス}}</ref>。その後、販売時期を延期し当初の予定よりも大容量のROMへと変更の上、他機種版と同様の画面構成に作り直し、家庭用ゲーム機向け移植版の中では最後発となったものの、ゲーム内容は『II'』の移植から、スーパーファミコン版『ターボ』とほとんど同じものへと変更されたことから商品名を『ダッシュ'''プラス'''』とした{{R|GameWatch20190917}}。本作の発売に先駆けて同年1月には6ボタンパッドも発売された。従来の3ボタンパッドでもプレイ可能だが、その際は、スタートボタンを押して弱 - 強のパンチ、キックに切り替えるシステムとなっている。これにより、3ボタンパッドではポーズをかけることができない(これは、下記のスパIIでも同様)。
:スーパーファミコン版での「ノーマルモード」を「ダッシュモード」、「ターボモード」を「エキサイトモード」と呼ぶ以外はほぼ同じ。スーパーファミコン版『TURBO』では裏技でのみ速度を10段階まで選択できたが、本作のエキサイトモードでは最初から10段階まで選択できるほか、隠しコマンドでダッシュモードでも速度変更が可能になる。
:CMでは、CMデビュー作となった[[セイン・カミュ]]がバルログを演じた。またソフトに付属しているアンケートはがきを応募をすると、『ダッシュプラス』のTVコマーシャルメイキングビデオが当たるキャンペーンが行われていた。
:[[2019年]][[9月19日]]にはセガゲームスが自ら手掛けリリースされる復刻系ゲーム機・[[メガドライブ ミニ]]にプリインストール(本体にあらかじめインストール)される42作品の一つとして収録された{{R|GameWatch20190917}}。メガドライブミニ開発スタッフの奥成洋輔は同作を収録した理由について、「せっかく6ボタンあるコントローラなのだから、いつでも遊べる対戦格闘ゲームの金字塔としてあるべきだと判断して収録させていただいたものです。」とファミ通とのインタビューの中で明かしている<ref>{{Cite web |title=メガドライブミニ2インタビュー。追加発表タイトルや、『ふしぎの海のナディア』などの許諾の苦労、奥成氏が叶えた“サイバースティック”の夢とは? |url=https://www.famitsu.com/news/202206/24265731.html |website=ファミ通.com |access-date=2022-07-11 |language=ja}}</ref>
;スーパーストリートファイターII([[1994年]][[6月25日]]{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|p=148|loc=スーパーストリートファイターII}})
:スーパーファミコン版と同日発売。40MBitロムカセット採用により、スーパーファミコン版では省略された一部のグラフィックや音声(ラウンドコールなど)が再現されている。ゲーム内容はほぼ同じ{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|p=148|loc=スーパーストリートファイターII}}だが、1ラウンドでの獲得スコアを競う「スコアチャレンジ」が追加されたほか、オプション内の「スーパーモード」を「エキスパート」に設定することで、1人プレイ時に戦う人数が12人ではなく16人全員になる。さらに、スピード調整が0 - 4の5段階に増えているなど、随所に細かい差異がある{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|p=148|loc=スーパーストリートファイターII}}。
:より優れた対戦環境を求めてソフトとパッド2つを購入すると発売当時の小売価格にして15900円もの予算を費やすこととなったが、好意的な意見としては「それだけ払っても惜しくない魅力があったのだ」という声がある{{R|natsumega}}。
:スーパーファミコン版や日本国外メガドライブ版ではオンライン通信対戦がサポートされていたが、国内ではメガドライブ版XBANDが発売されなかったため、オンライン通信対戦は不可能。Wiiのバーチャルコンソール版では[[ニンテンドーWi-Fiコネクション]]対応で、同国内のユーザーのみという制限付きながらオンライン通信対戦が可能となっていた。ただし[[2014年]][[5月20日]]をもってニンテンドーWi-Fiコネクションの無料サービスの提供は終了しており、現在は利用できない。
:[[2022年]][[10月27日]]にはメガドライブ ミニの続編としてセガからリリースされる復刻系ゲーム機・[[メガドライブ ミニ2]]にプリインストールされる60作品の一つとして収録される。
==== 3DO ====
;スーパーストリートファイターII X([[1994年]][[11月13日]])
:アーケード版からの移植。BGMにはアレンジされたバージョンが使われており、のちに家庭用『ハイパー』や『[[ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーション]]』、『[[カプコン クラシックス コレクション]]』でも使用されている。
==== セガサターン ====
;ストリートファイターコレクション([[1997年]][[9月18日]])
:『スパII』『スパII X』のCD-ROMと『[[ストリートファイターZERO|ストリートファイターZERO2']]』のCD-ROMの2枚組。
;[[カプコン クラシックス コレクション#カプコンジェネレーション|カプコンジェネレーション]]・第5集〜格闘家たち〜([[1998年]][[12月3日]])
:カプコンの旧作タイトルを当時の現行機種にて低価格リリースするシリーズで、『II』『II'』『II' TURBO』がセット。ほぼアーケード版の完全移植といった出来栄えで、スーパーファミコン版などで再現できなかった要素も完全再現されている。また、アーケード版にあったいくつものバグ技の中から、ガイルの真空投げのみ可能となっている。
:オプションにてBGMをオリジナル (CPS1) 音源と[[3DO]]版のアレンジ音源との2種類から選択可能となっている。
:一定の条件を満たすと『II』『II'』『II' TURBO』のキャラクターで対戦が可能となる対人戦専用モード「SUPER VS. MODE」が出現する。作品ごとに性能が異なるキャラクター同士の対戦が可能。『II』仕様の同キャラ対戦も可能になっており、この場合の2Pカラーは『II'』と同じカラーになる。なおその際、『II』の2Pカラーと『II'』の2Pカラーの同時選択は不可能である。また『II』および『II'』の1Pと『II'TURBO』の2Pカラーの同時選択も不可能である(例:リュウの場合、赤ハチマキ白道着カラーが従来カラーであるが、どちらかが先にこのカラーを選択した場合にはもう一方は『II'』カラーである青ハチマキ黒道着か『II'TURBO』カラーである白ハチマキ白道着のどちらかしか選べなくなる)。
:全モード共通でトレーニングモードおよび対戦相手をCPUにした1人プレイ専用のCPUバトルモードが追加されている。
:『II』仕様の四天王はプレイヤー操作キャラクターとして
==== PlayStation ====
393 ⟶ 305行目:
==== セガ・マスターシステム ====
;ストリートファイターIIダッシュ([[1997年]])
:テックトイからブラジルでのみ発売された{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|pp=276-277|loc=海外版ソフト紹介<Master System>}}。使用キャラクターはリュウ、ケン、春麗、ガイル、ブランカ、バイソン(現地での名前はバルログ)、サガット、ベガ(現地での名前はM.バイソン)のみ。キャラクター選択画面のイラストは『スパII』のもの。8ビット機ゆえ制約のある内容となっており、たとえばリュウとケンから昇竜拳が削除されている{{Sfn|レトロゲーム愛好会|2020|pp=276-277|loc=海外版ソフト紹介<Master System>}}。
==== ドリームキャスト ====
399 ⟶ 311行目:
:アナログ回線専用通信対戦システム「マッチングサービス」に対応した商品で、通販のみでの販売。マッチングサービスは2003年9月1日に終了しているが、単体で遊ぶことは現在も可能。アーケード版では削除されたボーナスステージが復活している(設定でなしにすることも可能)。
:PS版やSS版のようにスコア表示位置の相違が本作では一切ない。
:一定の条件を満たすと
:後の『[[ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション]]』『[[ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーション]]』にも同様の項目が存在する。
==== PlayStation 2 ====
;ハイパーストリートファイターII 〜アニバーサリーエディション〜([[2003年]][[12月18日]])
:『ハイパーII』の移植(家庭用の方が先に発売しており、この後にアーケード版が稼動)。本作
:キャラクターの動きの一部に、オリジナルと違う部分がある(アーケード版では解消されている)。[[カプコレ]]版ではサガットの硬直が長いバグなどが修正されている他、波動拳やソニックブームなどの飛び道具を撃つ際に出る風切り効果音がこれまで「SUPER」「SUPER X」モードのみであったのが、モード不問で全て出るように修正された(アーケード版では「SUPER」「SUPER X」モードのみ風切り効果音が出る)。
:[[2008年]][[9月18日]]には『'''ハイパーストリートファイターII アニバーサリーエディション [[ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション]] バリューパック'''』として、本作と『[[ヴァンパイア (ゲーム)|ヴァンパイア]]』のカップリング作品が発売。先着購入特典としてDVD「ストリートファイターII&ヴァンパイア アーケードエンディングギャラリー」が配布。
431 ⟶ 343行目:
:アメリカなどの[[Xbox Live]] アーケードで配信されているソフト。ダウンロード数はLiveアーケード1位の3万本を記録。ネット通信対戦対応。日本向けには配信されていない。
;Super Street Fighter II Turbo HD Remix
:日本国外版『スパIIX』のリメイク版。アメリカなどのXbox Live アーケードで[[2008年]][[11月26日]]より配信 (1200MSP)された{{Efn2|Game Dudeが「Game Watch」に連載した記事では2008年11月27日と記載されている。
:本作はいずれもカナダに拠点を置く{{仮リンク|バックボーン・エンタテインメント|en|Backbone Entertainment}}と[[ウドン・エンターテインメント]]が開発し、BGMは、ゲームミュージック愛好家のコミュニティ・[[OverClocked ReMix]]による新規アレンジ版が用いられている{{R|Game Watch20081216}}。
==== PlayStation 3 ====
;Super Street Fighter II Turbo HD Remix
:アメリカなどの[[PSN]]で[[2008年]][[11月26日]]より配信{{R|Game Watch20081216}}。内容はXbox 360版と同じ{{R|Game Watch20081216}}。日本向けには配信されていない{{R|Game Watch20081216}}。
==== Wii U ====
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==== Nintendo Switch ====
;ウルトラストリートファイターII -The Final Challengers-([[2017年]][[5月26日]])
: [[Nintendo Switch]]専用ソフト。『スパIIX』の使用キャラクター17人に加え、新たに[[殺意の波動に目覚めたリュウ]]と[[ケン・マスターズ#洗脳されたケン|洗脳されたケン]]が使用できるようになった{{R|4Gamer.net20170525}}。
: ネット対戦に対応し、アーケードモードでの待ち受けにも対応。対戦グラフィックは『スパIIX』を再現した「クラシックジェネレーション」と日本国外の『スパIITURBO HD』のグラフィックを使用した「ニュージェネレーション」から選択でき、これとは別にBGMも従来の「クラシックジェネレーション」と新規アレンジの「ニュージェネレーション」を選択できる。後者はボイスが『[[ストリートファイターIV]]』シリーズのものになる(担当声優は後述)。ゲームシステムは『スパIIX』のものをベースに、投げ受け身が「投げ抜け」(技後の硬直中は不可)に変更、豪鬼もスーパーコンボを使えるなどのバランス調整が行われている。『ハパII』とは違い、旧キャラクターの性能は『スパIIX』準拠のもの1種類で固定となっており、『スパII』性能への切り替えも削除されている。顔合わせや勝利メッセージ画面の背景文字「SUPER」が「ULTRA」に変更されている。
:ガイルのみ上記の『スパIITURBO HD』同様、一部のボイスが『II'TURBO』までのものに差し替えられている。また、ザンギエフの出身国がソビエト連邦から[[ロシア]]に変更されている。これに伴いラウンドコールなどのアナウンスボイスは今回改めて新録された。
:キャラクターセレクトや体力表示などは『スパIIX』のものをベースにHD画質となっており、豪鬼は正式に豪鬼の名前が表示されるようになり、顔アイコンのシルエットが外され敗北時の表情もハッキリしたものとなっている。キャラクターセレクトはプレイヤー用に性能が調整された豪鬼が正式に追加されたほか、殺意の波動に目覚めたリュウ、洗脳されたケンに加えランダムセレクトが追加され全20枠となった。また特定の操作をすることで、性能が調整されていないCPU用の豪鬼が、真・豪鬼として使用できる。
:なお、ベガ戦にて乱入する豪鬼は真・豪鬼の性能だが、名前は豪鬼のままである。通常の豪鬼はCPUとしては出現しない。
:モードは「アーケード」、コンピューターとの対戦にも対応した「バーサス」、「トレーニング」のほか、新モードとして協力プレイで2on1形式のバトルを行う「バディファイト」、「カラーエディット」、リュウになりきって襲ってくるシャドルー兵を倒していくモード「放て!波Do拳」が収録されている<ref name="4Gamer.net20170525">{{Cite web |title=ストIIとは何だったのか。初代「ストリートファイター」からNintendo Switch「ウルトラストリートファイターII」まで,ストIIシリーズの歴史を辿る |url=https://www.4gamer.net/games/368/G036842/20170520002/ |website=4Gamer.net |access-date=2022-07-11 |publisher=Aetas |date=2017/05/25}}</ref>。
: これまでの本『II』シリーズ作品では相手をK.O.勝利ならびにタイムオーバー時では生き残っている側は、勝利ポーズを取るまでの間はニュートラル動作が完全硬直するが、本作のみ他作品(『ZERO』シリーズや『III』シリーズ)同様ニュートラル動作が動く仕様となっている。
: [[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]レーティング12歳以上対象。
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:* キャミィ - [[沢城みゆき]]
:* 豪鬼、真・豪鬼 - [[武虎]]
;{{仮リンク|ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル|en|Street Fighter 30th Anniversary Collection}}([[2018年]][[10月25日]]<ref>{{Cite web |title=「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」レビュー 幻の初代「ストリートファイター」から傑作「ストIII 3rd STRIKE」まで網羅した30年の歴史が詰まった究極のファンアイテム ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/review/1149379.html |website=GAME Watch |date=2018-10-24 |access-date=2022-07-11 |publisher=株式会社インプレス}}</ref>)
:開発はDIGITAL ECLIPSE。アーケード版12タイトルの中に『II』『II'』『II' TURBO』『スパII』『スパIIX』を収録。『カプコンジェネレーション』や『ストリートファイターコレクション』のものとは違い、完全にアーケード版そのままとなっている。そのためアーケード版のバグ技もそのまま使用可能となっている。パッケージ版のみ特典として「[[ALL ABOUTシリーズ|ALL ABOUT]] ストリートファイター 30周年復刻版」が同梱される。
;[[カプコンアーケードスタジアム]]([[2021年]][[2月18日]])
:ダウンロード販売。アーケード版『II』『II' TURBO』『スパIIX』を配信。
;[[カプコン ファイティング コレクション]]([[2022年]][[6月26日]])
:アーケード版『ハイパーII』を収録。日本国外版への切り替えも可能。
;[[カプコンアーケード2ndスタジアム]](2022年[[7月22日]])
:ダウンロード販売。アーケード版『ハイパーII』を配信。
==== PlayStation 4 ====
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;カプコンアーケードスタジアム(2021年[[5月25日]])
;カプコンファイティングコレクション(2022年6月26日)
;カプコンアーケード2ndスタジアム(2022年7月22日)
:いずれも内容はNintedo Switchと同じ。
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:内容はNintendo Switchと同じ。
;カプコンファイティングコレクション(2022年6月26日)
:内容はNintedo Switchと同じ。
;カプコンアーケード2ndスタジアム(2022年7月22日)
:内容はNintedo Switchと同じ。
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==== ゲームボーイ ====
;ストリートファイターII([[1995年]][[8月11日]])
:使用キャラクターはリュウ、ケン、春麗、ガイル、ブランカ、ザンギエフ、バイソン、サガット、ベガのみ。キャラクターイラストとステージ背景は『スパII』のものが使われており、春麗の気功拳やリュウのファイヤー波動拳の他、ブランカのアマゾンリバーランなど、技の一部には『スパII X』で見られるのも登場する。
:通常のモー :CMには当時人気と知名度が急上昇中であった[[篠原涼子]]を起用したが、それだけに「予算の無駄遣い」などとゲーム評論家筋から散々な評価を受けた<ref>株式会社QBQ編『ゲームボーイクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117790 p119</ref>。
:開発元はカプコンの下請けであるさんえる
==== ゲームボーイアドバンス ====
;スーパーストリートファイターII Xリバイバル([[2001年]][[7月13日]]<ref name="gamewatch20010713">{{Cite web |title=GBAゲームレビュー「スーパーストリートファイターIIX リバイバル」 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20010718/st2.htm |website=game.watch.impress.co.jp |access-date=2022-08-18|date=2001年7月18日}}</ref>)
:『スパII X』の移植作品だが、各キャラクターのイラストやタイトル画面などが新規
:ハードの仕様に合わせ操作体系が4ボタンに変更されているほか、オプションでL/Rボタンを含めた6ボタンの操作体系に変更できる{{R|gamewatch20010713}}。
:また、試合中にSELECTボタンを押すことで、必殺技やスーパーコンボが簡単に出せる「カンタンコマンドモード」が搭載されている{{R|gamewatch20010713}}。
:グラフィックなどは基本的にスーパーファミコン版(以下SFC)に準拠しており、『スパII X』から新たに加わった技にはアーケード版(以下AC)と同じサイズのグラフィックとアニメーション枚数が使われている。このため、ガイルが立ち強キック(遠・近共)を出した時、一回り大きくなるという現象が起きる。また後退時の歩行グラフィックが前進時の歩行グラフィックと同じであるのもSFC版のままであるが、豪鬼のみ後退時の歩行グラフィックがAC版同様の専用グラフィックである。
:ケン、ガイル、ベガの各ステージ背景が新規となり、リュウのステージは『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』ベースに、春麗のステージは『ZERO2』、ザンギエフは『II』と『ZERO3』を合わせたもの、バイソンのステージは『ZERO3』のステージに差し替えられている。リュウの新ステージの色変えで、豪鬼のステージも存在。また、リュウのみボイスが『II』のものになっているが、他のキャラクターのボイスやエフェクトなどはオリジナル版『スパII X』と同じ。なお、豪鬼のボイスは他のキャラクターの掛け声の流用だったが、本作では『ZERO』シリーズでの[[西村知道]]のボイスになっている。BGMの質はオリジナル版より劣るが、ピンチ時の専用BGMがAC版と同様、原曲をアレンジした専用曲(基本メロディの1フレーズを4段階に[[転調]])となっている。また、『スパII X』で削除されたボーナスステージの車破壊と樽破壊が復活した。
:『スパII X』でスーパーコンボが用意されていなかった豪鬼も、スーパーコンボ「瞬獄殺」が使用可能となっている。豪鬼が使用可能になった後、さらに特定の条件を満たすと、
: [[2015年]][[7月1日]]には[[Wii U]]のレトロゲーム配信サービス・[[バーチャルコンソール]]で配信開始。
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==== 携帯アプリ ====
;ストリートファイターII([[NTTドコモ|docomo]] - [[2004年]][[11月1日]]<ref>{{Cite web |title=携帯で「ストII」配信開始~「天地を喰らう」も |url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0411/01/news028.html |website=ITmedia Mobile |access-date=2022-08-20 |language=ja}}</ref>]、[[au (携帯電話)|au]] - [[2005年]][[7月28日]]、[[ソフトバンクモバイル|Softbank]] - [[2005年]][[11月1日]])
:携帯電話機であることを考慮したアレンジが施されているのが特徴。容量の問題により、ステージ背景が一部のキャラクターのものしか収録されておらず、ボーナスゲームも削除されている。技の強弱、必殺技のタメが存在せず、斜めが含まれているコマンドについては、斜め押ししなくても必殺技が出せるようになっている。オートガード機能、1ボタン必殺技も追加されているが、1ボタン必殺技は使用した場合パーフェクト時のボーナスが減らされる措置がとられている。
:エンディングはアプリ内に存在せず、全クリア時に専用ウェブサイトへ接続できるようになっている。
:[[GREE]]では、使用できるキャラクターが限られ、ネットランキングに対応したカスタマイズ版が配信されている。こちらはGREEの会員登録をすれば無料でダウンロード、プレイができる。
:;開発
::2004年9月24日に行われた「[[東京ゲームショウ]]2004」のデモ出展時のスタッフによると、アプリ版『ストII』では、オリジナルと同様のソースが用いられているとされている<ref name="ITmediaMobile20040924">{{Cite web |title=ワンボタンで昇龍拳が~携帯版「ストII」を試す |url=https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0409/24/news112.html |website=ITmedia Mobile |access-date=2022-08-20 |date=2004年9月24日}}</ref>。当初は操作体系もオリジナルに合わせる予定だったが、携帯電話が壊れてしまう恐れがあったため、別個のものが用いられた{{R|ITmediaMobile20040924}}。
;ストリートファイターII'(docomo - [[2005年]][[6月1日]]<ref>{{Cite web |title=カプコン、iモード「カプコンパーティ」にて、「ソンソン」、「ストリートファイター II'」を配信 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20050601/capk.htm |website=game.watch.impress.co.jp |access-date=2022-08-20}}</ref>、au - [[2006年]][[6月15日]]、Softbank - [[2006年]][[8月16日]])
:キャラクター選択時に決定キーを長押しすることで色違いのキャラクターを選択できる。エンディングはアプリ内に内包され、ステージ背景も全キャラクター分用意された。アプリの大容量化により、アプリの制限容量を超える分については外部データという形で供給されている。
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::PlayStation版をベースとした移植がされている。必殺技ボタンが追加され、各キャラクターに割り振られた必殺技1つを1ボタンで出すことができる。画面の大きさが足りないことから、中パンチ・中キックボタンと必殺技ボタンはいずれか片方しか使用できない仕様になっている。これらは設定で選択でき、画面内のレバーやボタンの配置はある程度自由に変更が可能。
:;ストリートファイターII'(2010年[[12月16日]])
:;ストリートファイターII' TURBO([[2011年]][[7月28日]]のアップデートにて追加<ref>{{Cite web |title=カプコン、iPhone/iPod touch「ファイナルファイト@カプコンアーケード」 「ストリートファイターII'ターボ」と「マジックソード」を追加 |url=http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/463957.html |website=GAME Watch |date=2011-07-29 |access-date=2022-08-20 |publisher=インプレス}}</ref>)
;ストリートファイターIIコレクション(2011年[[9月15日]])
:『II』『II'』『II' TURBO』を収録。『カプコンアーケード』に収録されたものをベースに、操作性を改善している。必殺技ボタンが弱・中・強の3つになり、レバーと組み合わせて押すことで複数の必殺技を出すことができる。また、必殺技ボタンと中パンチ・中キックボタンを両立することができる。
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==== X68000 ====
;ストリートファイターIIダッシュ
:
;スーパーストリートファイターII
:
==== FM TOWNS ====
;スーパーストリートファイターII
:プレイヤーキャラクターに関してはほぼアーケード版に近い
==== PC/AT互換機 ====
;ストリートファイターII(販売 [[U.S. Gold]])
:
;スーパーストリートファイターII(移植 Ronzer Labs Software Group Inc.)
:DOS用。日本国外で流通。グラフィックは基本的にSFC版やMD版と同一。移植度は比較的良好だが、解像度の関係で横幅が長く、ラウンド開始時の互いの距離の開きが大きいなどの違いがある
;スーパーストリートファイターII TURBO(1995年5月、移植 Eurocom Entertainment Software<ref>[https://web.archive.org/web/20110930060449/http://www.eurocom.co.uk/index.php/video-games/super-street-fighter-2-turbo Eurocom Entertainment Software](2011年9月30日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])。</ref>、販売 [[:en:GameTek|GameTek]])
:DOS用。北米版を移植したものなのでタイトルが「ターボ」となっているが、内容は『スパII X』と同等
:修正パッチファイルが数度配布され、上記の不具合はv1.5で修正された。修正パッチファイルはv1.6までリリースされた模様である ==== Amiga ====
;ストリートファイターII(1992年、販売 U.S. Gold)
:日本国外のみ流通。基本的にはPC/AT互換機版と同じで、マニュアルには同社販売の複数機種版(コモドール64/128、SPECTRAM、AMSTRAD CPC 6128、ATARI ST/AMIGA、PC & COMPATIBLES)がまとめて記されている<ref>STREET FIGHTER II マニュアル(U.S. Gold 配布)</ref>。
:アーケード版のオープニングデモのストリートファイトのシーンが再現されているものの、BGMが少な
:ケンの「昇龍拳」がしゃがみアッパーのグラフィックになっている。1 - 2ボタン仕様。
;スーパーストリートファイターII(1994年、販売 U.S. Gold)
:日本国外のみ流通。PC/AT互換機版と同じくSFC版やMD版のグラフィックを使用している。大まかな挙動は再現されており、BGMも全16ステージのものを収録している
== ゲーム以外のメディア展開 ==
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=== テレビアニメ ===
* [[ストリートファイターII V]]([[1995年]]、日本)
* {{仮リンク|ストリートファイター USA|en|Street Fighter (TV series)}}([[1995年]]
*:主人公のガイルが正義の格闘家チーム「ストリートファイター」を率いて悪の組織シャドルーと戦う内容。日本では2019年に日本語版字幕付きで動画配信サービスで配信開始<ref>[http://www3.cinematopics.com/archives/108050 誕生から30周年を迎えた「ストリートファイターシリーズ」! 幻のTVアニメ『ストリートファイター USA』が遂に日本上陸!!!](シネマトピックス、2019年3月14日)</ref>。
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: 作者の中平正彦はこの作品を端緒として、後もストリートファイターシリーズのコミカライズを手がけている。
; SUPER STREET FIGHTERII X 外伝
: [[伊藤真美]]作。新声社『[[コミックゲーメスト]]』1995年7月号 - 1996年3月まで連載。8話のオムニバス。単行本は1巻
: 括弧内のキャラクター名は作品の主役。
:* 第一話:闘いの予感(リュウ)
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=== その他 ===
[[File:Rare odditity (2060587599).jpg|thumb|拳聖土竜]]
;拳聖土竜(けんせいもぐら)
:本作をモチーフにした[[モグラ叩き]]ゲーム。[[トーゴ (企業)|トーゴ]]、[[アドアーズ|シグマ]]との共同開発作品<ref>{{Cite web |title=上野事業所レポート {{!}} The Vault {{!}} Activity Reports |url=https://game.capcom.com/cfn/sfv/column/132588 |website=CAPCOM:Shadaloo C.R.I. |access-date=2022-08-07 |publisher=CAPCOM}}</ref>。
:6箇所から顔を出すベガを叩くと、モニターに表示されるリュウや春麗が必殺技を出す。この作品で春麗の声を担当した[[宮村優子 (声優)|宮村優子]]は、『[[ストリートファイターZERO|ZERO]]』シリーズや『[[X-MEN VS. STREET FIGHTER]]』を始めとする[[VSシリーズ]]でも春麗の声を担当することになった。
;[[CRフィーバーストII]]
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:十字キーと2つのボタンが付いたコントローラーを操作して、時間内に規定数の必殺技を出すという内容の玩具。音と操作感覚のみで楽しむため、テレビへの接続はできない。全3種類あり、それぞれ収録されているキャラクターが異なる。なお音声はスーパーファミコン版のものが用いられている。
==
本作は小学生から上は若年の社会人に至るまで幅広い年齢層に支持され、本作の筐体を多く設置する店や、本作のみを設置した店が現れるなど、インベーダーブーム以来の様相となった。本作は多くのコンシューマ機にも移植され、専用コントローラが発売されるだけではなく、その後発売されるゲーム機では、格闘用6ボタンを意識した配置のものが多くなった。このうち、スーパーファミコン版はアーケード版で魅力を知っていた小中学生を中心に支持された。この低年齢層が後年の格闘ゲームファンとなっていく<ref name="MDR">マーチャンダイジングライツレポート1998年9月号。</ref>。大きく描かれたキャラクターが1対1で対戦する。各キャラクターはプレイヤーの操作により生き生きと動き、またキャラクター間のバランスは続編の『ストリートファイターII'』(以下『II'』と表記)以降、綿密に調整され、対戦をより奥深いものとした。プレイ中の相手に対戦を申し込む「乱入対戦」と、いわゆる「対戦台」のスタイルを確立した作品である。
こうしたメディアミックスの結果、本作をプレイしていない層にまでキャラクター人気が波及。本作をパロディ化したマンガや同人誌も登場し<ref name=":1">{{Cite book|和書|title=「ドラクエ」「信長」ソフト産業の崩壊 神話の正体は!?|date=1993年1月30日|year=1993|publisher=光文社|pages=126,127,128,}}</ref>、特に女性キャラクターである[[春麗]]は男性ハイティーン層に人気を博した。同人マンガ即売会は春麗の[[コスプレ]]の女の子であふれかえった{{R|:1}}。アニメではこうしたキャラクター先行の人気は珍しいことではないが、ゲームセンター発祥のキャラクターでこの現象が起きたのは春麗が初めてとされている{{R|MDR}}。
海外の人気も高く、日本より先に発売されたアメリカでは対戦大会がテレビ中継されており、[[ジャッキー・チェン]]出演で映画化という噂(デマ?)も飛ぶ{{R|:1}}。
=== 他作品への影響 ===
{{See also|カプコン対データイースト裁判}}
コマンド入力をはじめとするシステムは今日における対戦型格闘ゲームの[[雛形]]となると共に多くのフォロワーを生み出している。このような作品が多数生まれた背景についてライターの仁科十蔵は、『ストII』の人気が高すぎて筐体の前に長蛇の列ができてしまい、仕方なくほかの格闘ゲームに流れていったためだと推測している<ref name="IGCC20180508">{{Cite web |title=怒涛の攻めからの気絶が楽しかった対戦格闘ゲーム『ファイターズヒストリー』 |url=https://igcc.jp/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%92%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%bc/ |website=ゲーム文化保存研究所 |date=2018-05-08 |access-date=2022-08-07}}</ref>。このうち、データイーストの『ファイターズヒストリー』に対して、カプコンは[[カプコン対データイースト裁判|訴訟]]を起こしており、最終的には和解している{{R|IGCC20180508}}<ref name="GameMachine485">{{Cite news|title=カプコン対データイースト著作権訴訟|newspaper=ゲームマシン|url=https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19941201p.pdf|publisher=アミューズメント通信社|volume=485|year=1994|month=12|page=1|accessdate=2022-08-07}}</ref>。
== ゲーメストビデオ ==
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{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
*{{Cite book |和書 |author=レトロゲーム愛好会 |date=2020-08-28|title=メガドライブコンプリートガイドデラックス With マークIII|publisher=主婦の友インフォス |isbn=978-4-07-442206-7|ref={{SfnRef|レトロゲーム愛好会|2020}} }}
== 関連項目 ==
* [[対戦型格闘ゲーム一覧]]
* [[ALPH LYLA|アルフ・ライラ]]
== 外部リンク ==
* [https://web.archive.org/web/20110812045032/http://www.capcom.co.jp/newproducts/consumer/gbasf2ad/ スーパーストリートファイターIIX リバイバル] - [[ゲームボーイアドバンス]]
* [http://capcom.nesica.net/hsf2/ ハイパーストリートファイターII for NESICAxLive 公式サイト]
* {{Wiiバーチャルコンソール|sf2|ストリートファイターII ザ ワールド ウォーリアー(スーパーファミコン版)}}
819 ⟶ 724行目:
* [http://vc.sega.jp/vc_ssf2/ バーチャルコンソール スーパーストリートファイターII(メガドライブ版)]
* [http://www.capcom.co.jp/usf2/ ULTRA STREET FIGHTER II The Final Challengers] - [[Nintendo Switch]]
*[http://www.capcom.co.jp/sf30ac/ ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル]
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