「エイジアンウインズ」の版間の差分
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{{馬齢新}}{{競走馬
| 名 = エイジアンウインズ
| 画 = [[ファイル:Asian_Winds_20080518P1.jpg|275px]]
| 説 = 2008年5月18日 東京競馬場
| 性 = [[牝馬|牝]]<ref name="JBIS" />
| 色 = [[鹿毛]]<ref name="JBIS" />
| 種 = [[サラブレッド]]<ref name="JBIS" />
| 生 = {{生年月日と馬齢|p=0|2004|3|28}}<ref name="JBIS" />
| 死 =
| 抹 = [[2009年]][[6月12日]]<ref>{{Cite web|publisher=ラジオNIKKEI|url=http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-168865.html|title=エイジアンウインズ引退、繁殖入り|accessdate=2022-05-14}}</ref>
| 父 = [[フジキセキ]]<ref name="JBIS" />
| 母 = サクラサクII<ref name="JBIS" />
| 母父 = [[
| 産 = [[社台ファーム]]<ref name="JBIS" />
| 国 = {{JPN}}([[北海道]][[千歳市]])<ref name="JBIS" />
| 主 = [[太田美實]]<ref name="JBIS" />
| 調 = [[藤原英昭]]([[栗東トレーニングセンター|栗東]])<ref name="JBIS" />
| 厩 =
| 績 = 11戦6勝<ref name="JBIS" />
| 金 = 2億1355万9000円<ref name="JBIS" />
| medaltemplates = {{MedalJpnI|[[ヴィクトリアマイル]]|2008年}}
{{MedalGII|[[阪神牝馬ステークス]]|2008年}}
}}
'''エイジアンウインズ'''
2008年の[[ヴィクトリアマイル]](JpnI)、[[阪神牝馬ステークス]](GII)優勝馬である。
== 経歴 ==
=== デビューまで ===
サクラサクII(サクラサクザセカンド)は、[[北海道]][[浦河町]]の村下牧場で生まれた牝馬である<ref>{{Cite web |title=サクラサクⅡ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000312871/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-21}}</ref>。父は、[[シャトル種牡馬]]として日本で供用された[[デインヒル]]、曾祖母は[[スペシャル (競走馬)|スペシャル]]、祖母は、[[エイコーンステークス]]3着、[[アーキペンコ]]の母として知られるバウンドであった<ref>{{Cite web |title=Bound(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000404388/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-21}}</ref>。デビュー前にアメリカに渡り、アメリカで競走馬としてデビュー<ref name="優駿-2008-7-95">『優駿』2008年7月号 95頁</ref>。1戦未勝利の後、日本に舞い戻り、[[社台ファーム]]で繁殖牝馬となった<ref name="優駿-2008-7-95" />。
初年度は[[グラスワンダー]]、2年目は[[エルコンドルパサー]]との交配を経た3年目の2003年、[[フジキセキ]]と交配する<ref>{{Cite web |title=繁殖牝馬情報:牝系情報|サクラサクⅡ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000312871/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-21}}</ref>。そして2004年3月28日、北海道[[千歳市]]の社台ファームにて、サクラサクIIの3番仔である[[鹿毛]]の牡馬(後のエイジアンウインズ)が誕生する<ref name="優駿-2008-7-95" />。
3番仔は、牧場の長浜卓也によれば「当歳時からあか抜けて、いい馬<ref name="優駿-2008-7-95" />」だったという。育成段階に入っても「おてんば<ref name="優駿-2008-6-105">『優駿』2008年6月号 105頁</ref>」(長浜)だったものの、推進力に優れ、集団調教をしても目立つほうだったという<ref name="優駿-2008-6-105" />。しかし、脚元が弱いという問題を抱えていた。当歳のとき、社台ファームは売却を目論み、セレクトセールに上場している。弱い脚元のために、開始価格800万円と安く設定されていた<ref name="優駿-2008-7-46">『優駿』2008年7月号 46頁</ref>。
セレクトセールでは、[[京都府]]の[[内科]]の[[開業医]]、1993年[[東京優駿]](日本ダービー)優勝馬[[ウイニングチケット]]の所有者である[[太田美實]]が馬を探していた。太田は、[[星川薫]]調教師を通じて知り合った星川厩舎出身、2001年開業の調教師の[[藤原英昭]]に<ref name="報知-ヴィクトリアM">{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20080519-OHT1T00015.htm |title=エイジアンウインズ、3連勝で一気女王!!…ヴィクトリアマイル |access-date=2022-9-21 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20080519230459/http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20080519-OHT1T00015.htm |archive-date=2008-5-19}}</ref>、予算2000万円を託す<ref name="優駿-2008-7-46" />。そして藤原は、サクラサクIIの3番仔を見出していた。競りに臨み、予算内で落ち着く1800万円で終結する。かくして太田の所有、藤原の管理となった<ref name="優駿-2008-7-46" />。
3番仔は、太田の夫人、元[[タカラジェンヌ]]の珠々子が「'''エイジアンウインズ'''」と命名する。エイジアンウインズとは「アジアの風」という意味であり、珠々子が感銘を受けた[[宝塚歌劇団]]のレビュー「[[ASIAN WINDS! - アジアの風 -|ASIAN WINDS! -アジアの風-]]」から、作及び演出の競馬好き・[[岡田敬二]]の了解を得て拝借していた<ref name="日刊-太田">{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080519-361688.html |title=太田オーナー15年ぶりG1美酒/Vマイル |access-date=2022-9-21 |publisher=[[日刊スポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20080519184647/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080519-361688.html |archive-date=2008-5-19}}</ref><ref>{{Cite web |title=ヴィクトリアMの勝ち馬“エイジアンウインズ” 宝塚歌劇団と競馬の共通点 - 大恵陽子 {{!}} 競馬コラム |url=https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=40399 |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-20 |language=ja}}</ref>。
エイジアンウインズは、落札した藤原厩舎に入厩する。デビューしてしばらくは、脚への負担を考慮してダートに出走することとなる<ref name="優駿-2008-7-46" />。
=== 競走馬時代 ===
2006年12月3日、[[阪神競馬場]]の[[新馬戦]]でデビューし、2戦目で勝ち上がった。その後、3歳始動戦の若菜賞(500万円以下)では、逃げたが、アマノチェリーランなどに捕まり3着だった<ref>{{Cite web |title=【若菜賞】(京都)〜初ダートで一変!アマノチェリーラン2勝目|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-139515.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。その後、条件戦で2勝目を挙げ、ダートで出世を果たした。芝の[[クラシック (競馬)|クラシック]]第1弾・[[桜花賞]]を目指すことも可能だったが、脚元を考慮して自重し、宮崎育成センターで放牧<ref name="優駿-2008-7-46" />。芝参戦は秋以降とし、具体的に4歳春の[[ヴィクトリアマイル]]出走を目標とした<ref name="優駿-2008-7-46" />。
秋初戦のダート9着の後、11月18日の[[京都競馬場]]・宝ヶ池特別(1000万円以下)で芝に挑み、6番人気2着<ref>{{Cite web |title=【宝ケ池特別】(京都)〜シャイナムスメ惜敗続きに終止符|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-143269.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。以降、芝参戦を解禁する。12月1日の[[中京競馬場]]・鳥羽特別(1000万円以下)では、2番人気に推され、後続に1馬身4分の3突き放して3勝目、芝初勝利を挙げた<ref>{{Cite web |title=【鳥羽特別】(中京)〜エイジアンウインズの切れ味光る|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-143464.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。
それから4ヶ月空ける間に年をまたいで4歳、2008年3月1日の韓国馬事会杯(1600万円以下)で復帰し1番人気に推されるも、逃げたウエスタンビーナスに及ばず2着だった<ref>{{Cite web |title=【韓国馬事会杯】(中山)〜ウエスタンビーナス ロケットスタートから鮮やかに逃げ切る|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-144439.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。ここから藤原は、まず3月15日のうずしおステークス(1600万円以下)に臨み、4月12日の[[阪神牝馬ステークス]](GII)を経て、ヴィクトリアマイルへ参戦しようと目論んでいた<ref name="優駿-2008-7-46" />。しかし第一段階のうずしおステークスで出走枠から溢れて、出走が叶わなかった<ref name="優駿-2008-7-46" /><ref>{{Cite web |url=https://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/report/2008/1han.pdf |title=第1回阪神競馬成績集計表 |access-date=2022-9-21 |publisher=[[日本中央競馬会]]}}</ref>。そこで予定を変更して3月30日の心斎橋ステークス(1600万円以下)に参戦、スタートで出遅れるも、直線外から追い上げ、すべて差し切り優勝<ref name="ラジオNIKKEI-心斎橋S">{{Cite web |title=【心斎橋S】(阪神)〜エイジアンウインズ 追い比べ制す|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-144805.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。オープン昇格を果たした<ref name="ラジオNIKKEI-心斎橋S" />。
除外により、予定が狂ったもののは計画は変更せず、心斎橋ステークスから中1週、2週間後の阪神牝馬ステークス出走を強行した<ref name="優駿-2008-7-46" />。15頭立ての中、単勝オッズ8.8倍の5番人気だった<ref name="優駿-2008-6-104">『優駿』2008年6月号 104頁</ref>。[[京都牝馬ステークス]]4着の[[ブルーメンブラット]]、前年優勝馬[[ジョリーダンス]]、前年の[[優駿牝馬]]優勝馬[[ローブデコルテ (競走馬)|ローブデコルテ]]、前々年の桜花賞優勝馬[[キストゥヘヴン]]に次ぐ評価だった<ref name="優駿-2008-6-104" />。スタートからハナを奪って逃げ、先頭を守って最終コーナーを通過した。直線では突き放して独走する<ref name="優駿-2008-6-104" />。後方から追い込んできたブルーメンブラットが接近して来たが逃げ切り、クビ差だけ早く決勝線に到達した<ref name="優駿-2008-6-104" />。重賞初勝利、導いた[[鮫島良太]]は、[[アストンマーチャン]]の2006年[[小倉2歳ステークス]]以来の重賞2勝目だった<ref name="優駿-2008-6-105" />。
芝転向後すべて連対する成績を残し5月18日、大目標のヴィクトリアマイル(JpnI)に至る。単勝オッズ13.4倍の5番人気だった<ref name="優駿-2008-7-94">『優駿』2008年7月号 94頁</ref>。18頭立ての中、大きな注目を集めたのは、東京優駿優勝牝馬、それ以降約1年間勝利のない[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]であり、2.1倍の1番人気だった<ref name="優駿-2008-7-94" />。以下、重賞2着2回のニシノマナムスメ、前年の優駿牝馬2着の[[ベッラレイア]]、ブルーメンブラットと続いていた<ref name="優駿-2008-7-94" />。ここまで2戦は、鮫島が導いていたが、大目標には[[藤田伸二]]が起用された<ref name="優駿-2008-7-45">『優駿』2008年7月号 45頁</ref>。藤原と藤田は、[[競馬学校]]時代からの付き合いがあり、厩舎初期から管理馬の騎乗に藤田を起用することも多かった<ref name="優駿-2008-7-45" />。この関係から、藤原は「最初のGI(級競走)は藤田で勝ちたかった<ref name="優駿-2008-7-45" />」と後に回顧している。レース前日、二人は東京競馬場の馬場を歩き、芝の状態を確認し作戦を立てていた<ref name="優駿-2008-7-45" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=hmVyjr-Ym7M&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2008年 ヴィクトリアマイル(JpnI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}3枠6番から好スタートして好位を確保し、ウオッカを真後ろに置く6、7番手だった<ref>{{Cite web |title=ウオッカ敗れる……新女王エイジアンウインズ!=ヴィクトリアM |url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/200805180002-spnavi |website=スポーツナビ |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>。前日の打ち合わせで、馬場の内側が荒れていることを把握していたため、内をいくらか避けながら追走となった<ref name="報知-ヴィクトリアM" />。[[ピンクカメオ]]がスローペースで逃げる中、7番手で最終コーナーを通過<ref name="優駿-2008-7-94" />。直線では、内からブルーメンブラットがピンクカメオに代わって抜け出しており、それを外から追いかける形となった。前にはニシノマナムスメ、ベッラレイアに進路を塞がれていたが、その間を割って抜け出し、末脚を発揮する<ref name="優駿-2008-7-94" />。ブルーメンブラットをゴール手前で捉えて先頭となった。同じ頃、大外ではウオッカが追い上げており、ウオッカはブルーメンブラットを遅れて捉えていた<ref name="報知-ヴィクトリアM" />。ウオッカは、先頭を脅かしてきたものの、その差が4分の3馬身まで縮まったところが決勝線通過だった<ref name="優駿-2008-7-94" />。[[ファイル:3rd_Victoria_Mile_20080518R1.jpg|thumb|268x268px|ヴィクトリアマイル決勝線(赤帽:'''エイジアンウインズ'''、黄帽:ウオッカ、白帽:ブルーメンブラット)]]GI級競走初勝利、レース史上初の栗東トレーニングセンター所属の関西馬による優勝だった<ref name="優駿-2008-7-95" />。また藤原は、開業8年目でGI級競走初勝利<ref name="優駿-2008-7-95" />。社台ファームは前々年の[[ダンスインザムード]]、前年の[[コイウタ]]に続いてヴィクトリアマイル3連覇を果たした<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080519-361689.html |title=社台ファームが3連覇/Vマイル |access-date=2022-9-21 |publisher=[[日刊スポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20080519190054/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080519-361689.html |archive-date=2008‐5‐19}}</ref>。また太田は、ウイニングチケットで制した1993年東京優駿以来となるGI級競走優勝、83歳での優勝だった<ref name="日刊-太田" />。
続いてアメリカの[[キャッシュコールマイル]](G2)出走を予定する<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズ、米国キャッシュコールM |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/44888 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-20}}</ref>。アメリカには、[[アメリカンオークス]]に出走を予定した優駿牝馬優勝直後の3歳馬、[[角居勝彦]]厩舎の[[トールポピー]]と向かう予定だった。しかししばらくしてトールポピーが遠征を断念<ref>{{Cite web |title=トールポピー、アメリカンオークス回避 |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/44995 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-20}}</ref>。帯同馬なしの単独遠征はリスクが大きいとして、連鎖的に出走を断念した<ref>{{Cite web |title=1人じゃさみしい…エイジアンも米遠征中止 ― スポニチ競馬Web |url=https://keiba.sponichi.co.jp/news/K20080606Z00001440 |website=スポニチ競馬Web |access-date=2022-09-20 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズ、米国遠征を断念(6日) |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/45013 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-20}}</ref>。この後は休養して次を見据えたが、戦線に戻ってこなかった<ref>{{Cite web |title=トールポピー、アメリカンオークス回避 |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/44995 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-20}}</ref>。秋冬を経て年をまたぎ2009年、春のヴィクトリアマイルで1年ぶりの復帰を目論んだが叶わなかった<ref name="競馬ブック-引退">{{Cite web |title=ヴィクトリアマイル優勝馬エイジアンウインズが繁殖入り |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/48723 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-20}}</ref>。ヴィクトリアマイル優勝から約1年1か月後の6月12日、日本中央競馬会の競走馬登録を抹消、競走馬を引退する<ref name="競馬ブック-引退" />。
=== 繁殖牝馬時代 ===
引退後は、北海道[[新ひだか町]]の藤原牧場にて、太田の所有で繁殖牝馬となる。2015年に太田が死去してからは、妻の珠々子が所有している<ref>{{Cite web |title=ダービー馬Wチケットなど所有、馬主の太田美實氏が死去… - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2015/01/18/kiji/K20150118009647620.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-20 |language=ja}}</ref>。産駒はほとんどが太田夫妻の所有馬として競走馬となっている。2番仔の[[キングカメハメハ]]産駒・エイジアンドリームが最初に競走馬としてデビューした。5番仔の[[ロードカナロア]]産駒・メジェールスーは、丹生特別(2勝クラス)、アクアマリンステークス(3勝クラス)を連勝<ref name="報知-メジェールスー">{{Cite web |title=【ヴィクトリアM】母エイジアンウインズのウオッカ撃破から12年…娘メジェールスーがアーモンドアイに挑む!藤原英厩舎2頭出しで最多4勝目へ : スポーツ報知 |url=https://web.archive.org/web/20200604010347/https://hochi.news/articles/20200512-OHT1T50155.html |website=web.archive.org |date=2020-06-04 |access-date=2022-09-21}}</ref><ref>{{Cite web |title=【アクアマリンS】(中山)メジェールスーが接戦を制し4勝目|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_20253.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref>、2020年にはヴィクトリアマイルに出走している。母のウオッカのように、時の大物[[アーモンドアイ]]食いが期待されたが、叶わなかった<ref>{{Cite web |title=【ヴィクトリアM】強すぎる!アーモンドアイ史上最多タイのGI7勝目!ディープ、ルドルフらに並ぶ|テレビ東京スポーツ:テレビ東京 |url=https://www.tv-tokyo.co.jp/sports/articles/2020/05/011073.html |website=テレビ東京 |access-date=2022-09-21 |language=ja}}</ref><ref name="報知-メジェールスー" />。2022年時点では、7番仔の[[ルーラーシップ]]産駒・ワールドウインズのみ太田夫妻ではなく、川勝裕之が所有している<ref>{{Cite web |title=ワールドウインズ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001231411/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-21}}</ref>。ワールドウインズは、2021年の関門橋ステークス(OP)にて[[パンサラッサ]]などを下した<ref>{{Cite web |title=【関門橋S】ワールドウインズが豪快差し切りV |url=https://race.sanspo.com/keiba/news/20210208/ope21020804520005-n1.html |website=サンスポZBAT!競馬 |date=2021-02-08 |access-date=2022-09-21 |language=ja-JP}}</ref>。
== 競走成績 ==
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズの競走成績 {{!}} 競走馬データ |url=https://db.netkeiba.com/horse/2004103179/ |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-19 |language=ja}}</ref>並びにJBISサーチ<ref>{{Cite web |title=競走成績:全競走成績|エイジアンウインズ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000804295/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>の情報に基づく。
{| style="border-collapse: collapse; font-size: 65%; text-align: center; white-space: nowrap;"
! colspan="3" |競走日
! nowrap="" |競馬場
!競走名
!格
!距離
(馬場)
!頭
数
!枠
番
!馬
番
! colspan="2" |オッズ
(人気)
!着順
!タイム
(上り3F)
!着差
!騎手
!斤量
[kg]
!1着馬
(2着馬)
!馬体重
[kg]
|-
|[[2006年|2006]].
|12.
|{{0}}[[12月3日|3]]
|[[阪神競馬場|阪神]]
|[[新馬|2歳新馬]]
|
| nowrap="" |ダ1400m(良)
|12
|5
|5
| nowrap="" |{{0}}1.8
|(1人)
|{{color|darkgreen|3着}}
| nowrap="" |1:26.7(38.2)
| nowrap="" |{{0|-}}0.6
|[[福永祐一]]
|54
|シャドウストライプ
|478
|-
|
144 ⟶ 114行目:
|2歳未勝利
|
|ダ1400m(良)
|15
|8
150 ⟶ 121行目:
|(1人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:26.8(38.2)
| -0.8
|[[クリストフ・ルメール|C.ルメール]]
|54
|(ヤマニンプロローグ)
|468
|-
|[[2007年|2007]].
|{{0|-}}1.
|[[1月21日|21]]
|[[京都競馬場|京都]]
|若菜賞
|5下
|ダ1400m(良)
|13
|1
169 ⟶ 141行目:
|(1人)
|{{color|darkgreen|3着}}
|1:25.7(38.5)
|{{0|-}}0.3
|C.ルメール
|54
|アマノチェリーラン
|466
|-
|
|{{0|-}}3.
|[[3月17日|17]]
|阪神
|3歳500万下
|
|ダ1200m(良)
|12
|7
188 ⟶ 161行目:
|(1人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:13.4(38.5)
| -0.2
|[[岩田康誠]]
|54
|(トーワスキャット)
|464
|-
|
201 ⟶ 174行目:
|3歳1000万下
|
|ダ1400m(稍)
|16
|7
207 ⟶ 181行目:
|(3人)
|9着
|1:25.7(39.0)
|{{0|-}}1.0
|福永祐一
|53
|ハナイチリン
|474
|-
|
219 ⟶ 193行目:
|京都
|宝ケ池特別
|10下
|芝1200m(良)
|17
|3
226 ⟶ 201行目:
|(6人)
|{{color|darkblue|2着}}
|1:21.6(34.1)
|{{0|-}}0.1
|C.ルメール
|54
|シャイナムスメ
|474
|-
|
|12.
|{{0|-}}[[12月1日|1]]
|[[中京競馬場|中京]]
|鳥羽特別
|10下
|芝1200m(良)
|18
|3
245 ⟶ 221行目:
|(1人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:07.8(33.6)
| -0.3
|[[ミルコ・デムーロ|M.デムーロ]]
|54
|(スプリングタピアン)
|464
|-
|[[2008年|2008]].
|{{0|-}}3.
|{{0|-}}[[3月1日|1]]
|[[中山競馬場|中山]]
|韓国馬事会杯
|16下
|芝1200m(良)
|16
|3
264 ⟶ 241行目:
|(1人)
|{{color|darkblue|2着}}
|1:08.8(35.2)
|{{0|-}}0.5
|[[横山典弘]]
|55
|ウエスタンビーナス
|480
|-
|
|{{0|-}}3.
|[[3月30日|30]]
|阪神
|心斎橋S
|16下
|芝1400m(良)
|18
|4
283 ⟶ 261行目:
|(1人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:21.5(35.1)
| -0.1
|[[鮫島良太]]
|54
|(マイネルポライト)
|480
|-
|
|{{0|-}}4.
|[[4月12日|12]]
|阪神
|[[阪神牝馬ステークス|阪神牝馬S]]
|{{GII}}
|芝1400m(良)
|15
|2
302 ⟶ 281行目:
|(5人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:21.4(34.2)
|{{0|-}}0.0
|鮫島良太
|55
|([[ブルーメンブラット]])
|484
|-
|
|{{0|-}}5.
|[[5月18日|18]]
|[[東京競馬場|東京]]
|[[ヴィクトリアマイル|ヴィクトリアM]]
|{{JpnI}}
|芝1600m(良)
|18
|3
321 ⟶ 301行目:
|(5人)
|{{color|darkred|1着}}
|1:33.7(33.4)
| -0.1
|[[藤田伸二]]
|55
|([[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]])
|486
|}
== 繁殖成績 ==
{| class="wikitable" border="1" style="font-size: 65%;"
!誕生年
!
!馬名
!性
!毛色
!父
!厩舎
!馬主
!戦績
!勝ち鞍
!供用
!出典
|-
|2011年
|初仔
|(エイジアンウインズの2011)
|牡
|鹿毛
|[[コンデュイット]]
|
|
|(不出走)
|
|
|<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズの2011 |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001140547/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2012年
|2番仔
|エイジアンドリーム
|牝
|鹿毛
|[[キングカメハメハ]]
|藤原英昭(栗東)
| rowspan="4" |太田珠々子
|1戦0勝
|
|抹消
|<ref>{{Cite web |title=エイジアンドリーム|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001154744/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2013年
|3番仔
|マッジョテンペスタ
|牡
|鹿毛
|[[ワークフォース]]
|藤原英昭(栗東)<ref>{{Cite web |title=3R サラ系3歳 未勝利|2016年9月11日(日)4回阪神2日|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20160911/109/03/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref><br>→金田一昌([[金沢競馬場|金沢]])
|17戦2勝
|
|抹消
|<ref>{{Cite web |title=マッジョテンペスタ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001171394/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2014年
|4番仔
|スマイルアゲイン
|牡
|鹿毛
|[[エンパイアメーカー]]
|藤原英昭(栗東)<ref>{{Cite web |title=3R サラ系3歳 未勝利|2017年9月3日(日)2回小倉12日|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20170903/110/03/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref><br>→竹之下昭憲([[名古屋競馬場|名古屋]])
|2戦0勝
|
|抹消
|<ref>{{Cite web |title=スマイルアゲイン|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001187891/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2015年
|5番仔
|メジェールスー
|牝
|鹿毛
|[[ロードカナロア]]
|藤原英昭(栗東)<ref>{{Cite web |title=11R 北九州短距離S オープン|2021年2月14日(日)2回小倉2日|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20210214/110/11/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
→[[四位洋文]](栗東)
|28戦4勝
|アクアマリンS(3勝C)
壬生特別(2勝C)
|繁殖
|<ref>{{Cite web |title=メジェールスー|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001203890/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2016年
|6番仔
|(エイジアンウインズの2016)
|牡
|鹿毛
|[[ケープブランコ]]
|
|
|(不出走)
|
|
|<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズの2016 |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001216679/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2017年
|7番仔
|ワールドウインズ
|[[せん馬|騸]]
|鹿毛
|[[ルーラーシップ]]
| rowspan="2" |[[武幸四郎]](栗東)
|川勝裕之
|23戦4勝
|関門橋S(OP)
宇佐特別(2勝C)
北斗特別(1勝C)
|現役
|<ref>{{Cite web |title=ワールドウインズ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001231411/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2018年
|8番仔
|マイトレジャー
|牝
|鹿毛
|[[マクフィ]]
| rowspan="2" |太田珠々子
|1戦0勝
|
|抹消
|<ref>{{Cite web |title=マイトレジャー|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001263469/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2019年
|9番仔
|ウイングスオブラヴ
|騸
|鹿毛
|ルーラーシップ
|
|5戦1勝
|
|現役
|<ref>{{Cite web |title=ウイングスオブラヴ|JBISサーチ(JBIS-Search) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001305182/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2020年
|
|(流産)
|
|
|[[ダンスディレクター]]
|
|
|
|
|
|<ref>{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=960971938 |title=エイジアンウインズ(JPN) |access-date=2022-9-19 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archive-url=https://web.archive.org/web/20220919124110/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=960971938 |archive-date=2022‐9‐19}}</ref>
|-
|2021年
|10番仔
|(エイジアンウインズの2021)
|牡
|鹿毛
|ダンスディレクター
|
|
|デビュー前
|
|
|<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズの2021 |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001332491/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|-
|2022年
|11番仔
|(エイジアンウインズの2022)
|牡
|鹿毛
|ルーラーシップ
|
|
|デビュー前
|
|
|<ref>{{Cite web |title=エイジアンウインズの2022 |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001352319/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-19}}</ref>
|}
335 ⟶ 487行目:
|m = サクラサクII<br />1997 鹿毛
|ff = *[[サンデーサイレンス]]<br />Sunday Silence<br />1986 青鹿毛
|fm = *
|mf = *[[デインヒル]]<br />Danehill<br />1986 鹿毛
|mm = *サクラフブキ<br />Sakura Fubuki<br />1990 鹿毛
371 ⟶ 523行目:
|ref4 = <ref name="ped"/>
|}}
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
*『[[優駿]]』
*
***「【重賞プレイバック】第51回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GII)エイジアンウインズ」
**2008年7月号
***江面弘也「【クローズアップ】第3回ヴィクトリアマイル優勝馬 エイジアンウインズ 早くからこのレースを目標にし すべてが思惑通りに進んでの戴冠」
***「【重賞プレイバック】第3回ヴィクトリアマイル(JpnI)エイジアンウインズ」
== 外部リンク ==
* {{競走馬のふるさと案内所|0000804295|エイジアンウインズ}}
|