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デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号から出典した記述を復元。
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| 3枚目画像の説明=後期型 フロント<br />(2002年8月-2005年10月)
| 3枚目画像名=Toyota Fun Cargo 001.JPG
| 販売期間=[[1999年]]8月 - [[2005年]]10月<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>
| デザイン=[[EPOC]](現: [[ED4]])
| ボディタイプ=5ドア[[トールワゴン]]
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| 最高出力='''1NZ-FE型'''<br />'''FF車'''<br />'''前期型'''<br />81kW (110PS) /6,000rpm<br />'''後期型'''<br />80kW (109PS) /6,000rpm<br />'''4WD車'''<br />77kW (105PS) /6,000rpm<br />'''2NZ-FE型'''<br />'''前期型'''<br />65kW (88PS) 6,000rpm<br />'''後期型'''<br />64kW (87PS) /6,000rpm
| 最大トルク='''1NZ-FE型'''<br />'''FF車'''<br />'''前期型'''<br />139N·m (14.2kgf·m) /4,200rpm<br />'''後期型'''<br />141N·m (14.4kgf·m) /4,200rpm<br />'''4WD車'''<br />138N·m (14.1kgf·m) /4,200rpm<br />'''2NZ-FE型'''<br />'''前期型'''<br />123N·m (12.5kgf·m) /4,400rpm<br />'''後期型'''<br />121N·m (12.3kgf·m) /4,400rpm
| トランスミッション=4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref><br/>※海外仕様車に存在していた5速MTは、日本向けでは最後まで採用されなかったが、「G」グレードはマニュアル感覚の操作が可能なステアシフトマチックとなっていた<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref>。
| トランスミッション=4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]
| サスペンション=前:[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref><br />後:[[トーションビーム式サスペンション|トーションビーム]]<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref><br />  トレー4WD車リア:ラテラルロッド付き4リンクコイルリジッド<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名軸式-4WD第22号20ページより。</ref>
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]/[[四輪駆動|4WD]]
| 全長=3,860-3,880mm
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| 車両重量=1,000-1,140kg
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)= 2005年末までの新車登録台数の累計
| 自由項目1(内容)= 35万9599台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>
| 自由項目2(項目名)= ベース車
| 自由項目2(内容)= [[トヨタ・ヴィッツ]](初代)
| 先代=
| 後継=[[トヨタ・ラクティス]]
| プラットフォーム=[[トヨタ・NBCプラットフォーム]]
| 別名=[[トヨタ・ヤリスヴァーソ]]<br />フィリピン・香港 : [[トヨタ・エコーヴァーソ]]
| 製造国={{JPN}}([[愛知県]][[豊田市]])}}
'''ファンカーゴ'''(''FunCargo'')は、[[トヨタ自動車]]が生産・販売していた小型[[トールワゴン]]である。
 
== 概要 ==
[[ファイル:Toyota Yaris Verso Facelift 20090621 rear.JPG|thumb|250px|right|後期型 リヤ<br />ヤリスヴァーソ<br/>(2002年8月-2005年10月)]]
5ドアの背の高いワゴンボディというスタイリングで、初代[[トヨタ・ヴィッツ|ヴィッツ]]の車台をベースとしたモデルである。当時のトヨタはスモールカーを革新するため、[[トヨタ・ラウム|ラウム]]やヴィッツなど、いくつかの意欲的なモデルを登場させている<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>。同じくヴィッツをベースとする[[トヨタ・bB|bB]]とは異なり、当時の[[ヨーロッパ|欧州]]の趣向に沿った抑揚の強いデザインとされる。一般的なトールワゴンとは異なり、リアシートは商用車的なベンチシートとなっており、収納のためにシートバックのサイズをミニマムとするなど、座り心地よりも、フルフラットなラゲッジスペースを優先に開発されており、広いリアスペースを確保するため、[[ホイールベース]]はヴィッツより130mmの延、全となを250mm拡大したほか、リアシートをフロントシートの下にすていぽりと収納できリトラクタブル機構を採用<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>
 
エンジンは[[前輪駆動|FF]]モデルが1.3L・[[トヨタ・NZエンジン#2NZ-FE|2NZ-FE]]型及び1.5L・[[トヨタ・1NZ-FE|1NZ-FE]]型を搭載、[[四輪駆動|4WD]]モデルは1NZ-FE型のみを搭載する。[[トランスミッション]]は 全車4速[[オートマチックトランスミッション|AT]](Super ECT)が設定される。
 
ブレーキは前輪がベンチレーテッドディスク式、後輪がドラム式で、ABSとブレーキアシストを標準装備し、サスペンションやブレーキなどの基本部分は、兄弟車と共通している<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref>。
欧州市場では「[[トヨタ・ヤリスヴァーソ|ヤリスヴァーソ]]」、すなわち「ヤリスのバン」という意味の名称で販売された。[[イギリス]]でのユーザー満足度調査で一位を獲得するなど、ターゲットとしていた欧州で高い評価を得た。
 
欧州市場では「[[トヨタ・ヤリスヴァーソ|ヤリスヴァーソ]]」、すなわち「ヤリスのバン」という意味の名称で販売された。[[イギリス]]でのユーザー満足度調査で一位を獲得するなど、ターゲットとしていた欧州で高い評価を得た。
ファンカーゴは実用的で利便性の高い広く機能的な車内空間を備えている。[[ダッシュボード (自動車)|インパネ]]に[[センターメーター]]レイアウトを採用、同時発売された[[トヨタ・プラッツ|プラッツ]]とともに、当初から[[ISOFIX]]対応のリヤシートが全車標準装備された。リヤシートには床下や前方への格納機能があり、広い荷室を簡単に設定することができる。自転車や大型の[[クロスバイク]]などもそのまま標準装備のフックを使用して収納できるなど、当時の[[コンパクトカー]]の中でも最大レベルのキャビン容積・収納スペースを備えている。この容積を利用して[[キャンピングカー|キャンピング]]用途や車いすでの乗降が可能な介護福祉車両([[ウェルキャブ]])としても使用されている。また大都市を中心に[[タクシー]]として使われることも多い。
 
ファンカーゴは実用的で利便性の高い広く機能的な車内空間を備えている。[[ダッシュボード (自動車)|インパネ]]に[[センターメーター]]レイアウトを採用、同時発売された[[トヨタ・プラッツ|プラッツ]]とともに、当初から[[ISOFIX]]対応のリヤシートが全車標準装備された。リヤシートには床下や前方への格納機能があり、広い荷室を簡単に設定することができる。自転車や大型の[[クロスバイク]]などもそのまま標準装備のフックを使用して収納できるなど、当時の[[コンパクトカー]]の中でも最大レベルのキャビン容積・収納スペースを備えている。このためラゲッジスペースには小物の収納スペースが用意され、AC100V電源のコンセント装備も可能と、まさに部屋として使えるスペースとなっていた<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>。この容積を利用して[[キャンピングカー|キャンピング]]用途や車いすでの乗降が可能な介護福祉車両([[ウェルキャブ]])としても使用されている。また大都市を中心に[[タクシー]]として使われることも多い。
 
3860mmの全長に対し、2500mmのロングホイールベースとし、余裕のあるヘッドクリアランスも確保している<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>。
 
バックドアはハッチバックではなく、ヨーロッパのコマーシャル版で一般的だった横開き構造を採用しており、ハンドリングも良好で、ヨーロッパのスモールカーが、持つ仕立ての良さも感じられた<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>。
 
[[トヨタモデリスタインターナショナル]]からは、特別仕様車「VF130」が350台限定で販売された。
 
第20回 1999-2000[[日本カー・オブ・ザ・イヤー]]をプラットフォーム共用車種の[[トヨタ・ヴィッツ|ヴィッツ]]、[[トヨタ・プラッツ|プラッツ]]とともに受賞し、海外でも「ヤリスヴァーソ」として人気を獲得するなど、トヨタの意欲的かつ斬新な1台として好評価を受けた<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号19ページより。</ref>
 
キャッチフレーズは「携帯空間」で、早口でストーリー展開されるCMが話題となった。
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**[[12月]] - 一部改良。EBD付[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]を全車標準装備化。
*[[2001年]]
**1月 - 一部改良。「G」と「X」に[[特別仕様車|特別仕様]]「マジョーラ」を追加設定。マジョーラカラーは当時実用化されたばかりで、見る角度や光の当たり方によってさまざまな色に変化して見える偏光性塗料で、こちらでは「エメラルドスペクトラシャイン」という青紫系のカラーが採用されている<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref>
**8月 - 一部改良。ボディカラーでスーパーホワイトIIからホワイトに変更設定。
*[[2002年]][[8月8日]] - マイナーチェンジ。
*:フェイスリフト実施と、エンジン改良により、全車が平成12年基準排出ガス75%低減レベルとなったほか、室内ではステアリングホイールやメーターなどに手を加え、デザインを変更している<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref>。
*:内装では[[ダッシュボード (自動車)|インパネ]]のデザイン・車内の全体的な色調の変更などを、外装ではフロントグリル・ヘッドライト・バンパー・リコンビネーションランプなどの変更。また、「G」と「X」に「ペアベンチバージョン」および「リリビングバージョン」を追加設定した。リアリビングバージョンは、それまで4:2:4に3分割されていた商用車的なリアシートが、一般的な6:4の快適なシートへと変更されたが、シートの床下への収納はできなくなっている<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第22号20ページより。</ref>
*:全車「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
*[[2003年]][[6月]] - 一部改良。「X」に「HIDセレクション」を追加設定。
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*:全車「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」(新☆☆☆・U-LEV)を達成。また、「1.3X」は「平成22年度燃費基準+5%達成車」の、「1.3J」および「1.5G(FF車)」は「平成22年度燃費基準達成車」の認定をそれぞれ受けた。
*[[2005年]]
**9月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/toyota/funcargo/|title=ファンカーゴ(トヨタ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-14|accessdate=2020-1-14}}</ref> ー オーダーストップに伴い生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。
**10月 - 販売終了。事実上の後継車は[[トヨタ・ラクティス|ラクティス]]。