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{{馬齢新}}{{競走馬
|名 = ピースオブワールド
|英 = {{Lang|en|Peace of World}}<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|画 = no
|性 = [[牝馬|牝]]<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|色 = [[鹿毛]]<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|種 = [[サラブレッド]]<ref name="JBIS"/>
|生 = {{生年月日と馬齢|p=0|2000|2|18}}<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46">『優駿』2003年2月号 46頁</ref>
|死 =
|抹 = 2004年3月19日<ref name="抹消">{{Cite web|publisher=ラジオNIKKEI|url=http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-123414.html|title=ピースオブワールド競走馬登録抹消|accessdate=2022-04-16}}</ref>
|父 = [[サンデーサイレンス]]<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|母 = ビバムール<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|母父 = [[カーリアン|Caerleon]]<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|産 = [[千代田牧場]]<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|国 = {{JPN}}([[北海道]][[静内町]])<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|主 = 飯田正<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|調 = [[坂口正大]]([[栗東トレーニングセンター|栗東]])<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|助 = 福留健一<ref name="優駿-2003-2-46" />
|厩 = 新城勝<ref name="優駿-2003-2-46" />
|績 = 10戦4勝<ref name="JBIS"/>
|金 = 1億4600万0000円<ref name="JBIS"/>
|冠 = [[JRA賞最優秀2歳牝馬]](2002年)<ref name="JBIS"/><ref name="優駿-2003-2-46" />
|medaltemplates =
{{MedalGI|[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]|2002年}}
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'''ピースオブワールド'''(欧字名:{{Lang|en|Peace of World}}、[[2000年]][[2月18日]] - )は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[繁殖牝馬]]<ref name="JBIS">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/ |title=ピースオブワールド |website=JBISサーチ|accessdate=2022-09-28}}</ref>。
2002年の[[
== 経歴 ==
=== デビュー
ビバムールは、1992年に[[アイルランド]]で生産された父[[カーリアン]]の牝馬である。1994年に日本にもたらされ、[[中央競馬]]でデビュー<ref name="優駿-2003-2-130">『優駿』2003年2月号 130頁</ref>。1996年までの3年間で12戦2勝という成績を残して引退し、[[北海道]][[静内町]]の[[千代田牧場]]で、繁殖牝馬となっていた<ref name="優駿-2003-2-130" />。そして1997年から1998年には、ビバムールの全姉である[[ウェルシュマフィン]]の仔[[タイキシャトル]]が日本とフランスのGI級競走5勝の活躍を見せていた<ref name="優駿-2003-2-130" />。すなわちビバムールは、タイキシャトルの近親として繁殖生活を送ることとなった<ref name="優駿-2003-2-130" />。
初年度は、[[フジキセキ]]、[[ティンバーカントリー]]と交配して、いずれも不受胎となったが、2年目は[[バブルガムフェロー]]と交配して初仔を生産した<ref name="優駿-2003-2-130" />。そして1999年、3年目は、[[サンデーサイレンス]]が交配相手となる<ref name="優駿-2003-1-68">『優駿』2003年1月号 68頁</ref>。近親にタイキシャトルがいるビバムールは、千代田牧場内での序列では上位となり、牧場代表の飯田正剛が狙いすまして、サンデーサイレンスをあてがっていた<ref name="優駿-2003-1-68" />。飯田には明確に狙いがあり、以後3年間連続でサンデーサイレンスがあてがわれることとなる<ref name="優駿-2003-1-68" />。2000年2月18日、北海道静内町の千代田牧場にて、2番仔となる鹿毛の牝馬(後のピースオブワールド)が誕生する<ref name="優駿-2003-2-130" />。
2番仔は、激しい気性を持つ傾向が多いサンデーサイレンス産駒にもかかわらず、落ち着いた性格の持ち主だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。また人間が簡単に扱える素直さも兼ね備えていた<ref name="千代田-2002">{{Cite web |title=牧場こぼれ話・2002 |url=http://www.chiyoda-farm.com/page/kobore/2000_2008/2002.htm |website=www.chiyoda-farm.com |access-date=2022-12-26}}</ref>。牝馬は基本的に自己所有する牧場の方針に従い、牧場の所有馬となる<ref name="優駿-2002-8-49">『優駿』2002年8月号 49頁</ref>。牧場が自ら所有する際には、先代の飯田正、正の妻の政子、代表の正剛、正剛の妻の良枝の名義を使用していた<ref name="優駿-2002-8-49" />。名義は、馬の期待度の高さで区別しており、正、政子、正剛、良枝の順で期待度が高かった<ref name="優駿-2002-8-49" />。そのため、上位の正や政子には流行の種牡馬であるサンデーサイレンスや[[ブライアンズタイム]]の競走馬である割合が高かった<ref name="優駿-2002-8-49" />。そんな中、サンデーサイレンス産駒の2番仔は、飯田正の所有で競走馬となった<ref name="JBIS" />。
2番仔は、[[栗東トレーニングセンター]]の[[坂口正大]][[調教師]]に託される<ref name="JBIS" />。千代田と坂口の関係は、構築されたばかりだった<ref name="優駿-2003-1-66">『優駿』2003年1月号 66頁</ref>。2人が結びついたのは、千代田の飯田正剛が、坂口厩舎の活躍馬[[マヤノトップガン]]が好きだったために生産したマヤノトップガン産駒の牝馬「マヤノグレイシー」が、坂口厩舎に入厩したことがきっかけだった<ref name="優駿-2003-1-66" />。マヤノグレイシーの1歳年下である2番仔は、坂口厩舎入厩2号となった<ref name="優駿-2003-1-66" />。
千代田牧場は、自らのホームページで馬名案を募集しており、応募のあった「'''ピースオブドリーム'''」が採用された<ref name="千代田-2002" />。しかし登録申請が通らず、使用できなかった。そこで正剛が改め、「'''ピースオブワールド'''」という名で競走馬となる<ref name="千代田-2002" />。ピースオブワールドは「世界の平和」を指しており、正剛がアメリカに渡り、キーンランドの競りに臨んだ2001年9月11日に[[アメリカ同時多発テロ事件]]が発生したこと、温和な性格で知られる坂口にふさわしいと考えたことが由来だった<ref>『優駿』2003年1月号 69頁</ref>。
坂口は、ピースオブワールドの騎手に、[[福永祐一]]を起用する。坂口と福永は[[キングヘイロー]]でタッグを組んだ過去があり、[[東京スポーツ杯3歳ステークス]]を勝利して期待されたものの、1998年クラシックでは[[皐月賞]]2着、[[東京優駿]]14着、[[菊花賞]]5着で敗退していた<ref name="デイリー-阪神JF">{{Cite web |url=http://www.www.daily.co.jp/horse/schedule2002/021201g1.shtml |title=君臨 無傷の2歳女王 |access-date=2022-12-26 |publisher=[[デイリースポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20031213134721/http://www.www.daily.co.jp/horse/schedule2002/021201g1.shtml |archive-date=2003-12-13}}</ref>。2000年の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]を優勝してGIタイトルにありついたものの、導いたのは福永ではなく、[[柴田善臣]]だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。2000年高松宮記念以降、約2年間重賞タイトルから遠ざかっていた坂口は、再び福永を起用していた<ref name="優駿-2002-12-143" />。
=== 競走馬時代 ===
2002年10月5日、[[京都競馬場]]の[[新馬戦]](ダート1400メートル)でデビューする。1番人気の支持を背負っていた。逃げに出て福永が追わずとも伸び、2着以下に1秒差をつける逃げ切りで、初勝利を挙げた<ref name="優駿-2003-2-53">『優駿』2003年2月号 53頁</ref><ref name="優駿-2003-2-13">『優駿』2003年2月号 13頁</ref><ref name="優駿-2003-2-32">『優駿』2003年2月号 32頁</ref>。続いて10月20日、芝に替えて臨んだかえで賞(500万円以下)では、馬群から抜け出し、2馬身差をつけて連勝、2勝目を挙げた<ref name="優駿-2003-2-13" />。
そして11月3日、[[ファンタジーステークス]](GIII)で[[重賞]]初挑戦となる。[[新潟2歳ステークス]]優勝の[[ワナ (競走馬)|ワナ]]、[[中央競馬のオープン特別競走#すずらん賞|すずらん賞]]優勝のソルティビッド、[[函館2歳ステークス]]2着のトーホウアスカ、[[野路菊ステークス]]2着の[[シーイズトウショウ]]らと対したが、それらを上回る1番人気、単勝オッズ1.4倍に推されていた<ref name="優駿-2002-12-143">『優駿』2002年12月号 143頁</ref><ref name="優駿-2002-12-128">『優駿』2002年12月号 128頁</ref>。
好スタートから逃げに出る選択肢もあったが控えて、ソルティビッドにハナを譲った<ref name="優駿-2003-2-53" />。ソルティビッドが大逃げを展開する中、離れた2番手、馬群の外側を追走<ref name="優駿-2002-12-128" />。直線で末脚を発揮して、垂れたソルティビッドをかわし、後れて追い上げるシーイズトウショウやトーホウアスカを振り切った<ref name="優駿-2002-12-128" />。後方に1馬身4分の1差をつけて決勝線を通過し、重賞初勝利を挙げた<ref name="優駿-2002-12-143" />。1997年[[ロンドンブリッジ (競走馬)|ロンドンブリッジ]]、1998年[[プリモディーネ]]、2001年[[キタサンヒボタン]]に続いて史上4頭目となる無敗でのファンタジーステークス優勝を成し遂げた<ref name="優駿-2002-12-143" />。坂口は、キングヘイローで制した高松宮記念以来となるJRA重賞優勝だった<ref name="優駿-2002-12-143" />。
続いて12月1日、2歳牝馬のGIである[[阪神ジュベナイルフィリーズ]](GI)に参戦する。ワナやソルティビッド、トーホウアスカ、シーイズトウショウらとの再戦に加え、新たに2勝の[[オースミハルカ]]、コスモス賞を制したブランピュールなどが立ちはだかった<ref name="優駿-2003-2-131">『優駿』2003年2月号 131頁</ref>。他に新馬戦を制したばかりの[[アドマイヤグルーヴ]]という有望株がいたが、抽選に漏れて参戦叶わず、対決を免れた<ref name="優駿-2003-2-13" />。おかげで人気は、ピースオブワールドに集中し、単勝オッズ1.5倍の1番人気に推されていた<ref name="優駿-2003-2-131" />。
{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=4Ci14LPcNWk&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2002年 阪神ジュベナイルフィリーズ<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}参戦にあたり、陣営はこれまでのように先行から抜け出しを考えていたが<ref name="優駿-2003-2-53" />、ゲート内で長い時間待たされ、スタートで後れを取った<ref name="優駿-2003-2-131" />。無理に先行せず中団の6、7番手に控え、馬群の外に位置<ref name="優駿-2003-2-32" />。トーホウアスカが逃げる平均ペースを追走した。第3コーナー過ぎからまくりながら進出し、最終コーナーを大きく外側を回って通過<ref name="優駿-2003-2-13" /><ref name="優駿-2003-2-32" />。直線では、内側を回った[[ヤマカツリリー]]などが先頭に立っており、コーナーワークで分が悪いピースオブワールドは、それらの4馬身後方だった<ref name="優駿-2003-2-32" />。しかし末脚を発揮、加速して追い上げると、たちまちそのビハインドは埋まり、並ぶまもなく差し切っていた<ref name="優駿-2003-2-32" />。後は独走、差を広げる一方となる<ref name="優駿-2003-2-32" />。置き去りにしたヤマカツリリーに1馬身半差をつけ、先頭で決勝線を通過した<ref name="優駿-2003-2-131" />。
4連勝でGI戴冠を果たす。牝馬限定2歳GIが誕生した1991年以降、1991年[[ニシノフラワー]]、1994年[[ヤマニンパラダイス]]、1995年[[ビワハイジ]]、1998年[[スティンガー (競走馬)|スティンガー]]以来4年ぶり史上5頭目となる、無敗の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げた<ref name="優駿-2003-2-146">『優駿』2003年2月号 146頁</ref>。また10月初めから2か月かからずの戴冠は、11月初めにデビューした1998年スティンガーに次いで2番目に速かった<ref name="優駿-2003-2-146" />。そして史上初めて京都デビューからの戴冠を果たしている<ref name="優駿-2003-2-146" />。また福永は、騎手だった[[福永洋一]]の息子であるが、洋一も1971年に前々身の[[阪神3歳ステークス]]を[[ヒデハヤテ]]で制しており、1973年[[キタノカチドキ]]で優勝した[[武邦彦]]・1994年[[ヤマニンパラダイス]]で優勝した[[武豊]]父子以来史上2組目となる父子阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を成し遂げていた<ref name="優駿-2003-2-146" />。また福永にとっては、キングヘイローでの失敗を乗り越え、坂口厩舎へGIタイトルをもたらしている<ref name="デイリー-阪神JF" />。福永は「少しは恩返しできたかな<ref name="デイリー-阪神JF" />」と回顧していた。この年のJRA賞では、全261票中261票を集め、満票選出で[[JRA賞最優秀2歳牝馬]]を受賞している<ref>『優駿』2003年2月号 44頁</ref>。
4戦4勝、それにGI戴冠を果たして2歳シーズンを終え、世代首位で翌2003年の牝馬クラシックに臨むことになる<ref name="優駿-2003-2-33">『優駿』2003年2月号 33頁</ref>。阪神ジュベナイルフィリーズ優勝後は、厩舎に留まって調整され、第一弾の[[桜花賞]]へは、[[トライアル競走]]を前哨戦にして臨む予定だった<ref name="優駿-2003-2-33" />。しかし2月、調教中に故障<ref name="優駿-2003-4-68">『優駿』2003年4月号 68頁</ref>。全治3か月以上の休養を必要とする右橈側[[手根骨]]骨折が判明して、桜花賞に参戦できなかった<ref name="優駿-2003-4-68" />。その後、第二弾[[優駿牝馬]](オークス)(GI)で復帰を果たすも、13着敗退<ref name="JBIS-競走成績" />。千代田牧場での夏休みを経て<ref>『優駿』2003年9月号 21頁</ref>、秋は、[[ローズステークス]](GII)から[[秋華賞]](GI)に臨むが、いずれも4着敗退。[[スティルインラブ]]に[[牝馬三冠]]を許した<ref name="JBIS-競走成績" />。
その後、12月の[[阪神牝馬ステークス]](GII)で[[古馬]]相手に3着となり、年をまたいで古馬となった2004年2月、3月の[[京都牝馬ステークス]](GIII)、[[中山牝馬ステークス]](GIII)で共に1番人気に推されたが、いずれも着外に敗れた<ref name="JBIS-競走成績" />。中山牝馬ステークス翌日に、同牧場の1歳年上の優駿牝馬優勝馬[[スマイルトゥモロー]]と同時に競走馬を引退した<ref>{{Cite web |title=スマイルトゥモロー、ピースオブワールド引退 |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=5440 |website=netkeiba.com |access-date=2022-12-26 |language=ja}}</ref>。3月19日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消する<ref name="抹消" />。
=== 繁殖牝馬時代 ===
競走馬引退後は、生まれ故郷の千代田牧場で[[繁殖牝馬]]となった。初年度こそ[[流産]]したが、2年目から6年連続出産を果たした<ref name="JAIRS" />。その後、2019年までに12頭の仔を産み落とし、10頭は競走馬となり、8頭は日本でデビューしている<ref>{{Cite web |title=繁殖牝馬情報:牝系情報|ピースオブワールド |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-26}}</ref>。8頭のうち5頭が勝利を挙げており、最も出世したのは、3勝を挙げて1000万円以下に到達した5番仔モーニングコール(父:[[ブライアンズタイム]])だった<ref name="モーニングコール" />。
残る2頭は、輸出されて外国で競走馬となった。8番仔のプロミスオブピース(父:[[キングカメハメハ]])は、ドイツで走り、2017年の[[ドイツダービー]]に出走し5着となるなど<ref>{{Cite web |title=【独GI】ウインド、ドイツダービーVでGI初制覇 |url=http://race.sanspo.com/keiba/news/20170704/ove17070405000002-n1.html |website=サンスポZBAT!競馬 |date=2017-07-04 |access-date=2022-12-25 |language=ja-JP}}</ref>、2勝を挙げた。そして9番仔のウルフィー(父:[[ノヴェリスト]])は、オーストラリアで走り、2019年の{{仮リンク|クーンジーカップ|en|Coongy Cup}}(G3)を優勝するなど6勝を挙げている<ref>{{Cite web |title=日本産馬ウォルフが豪G3勝利、中2日でG1コーフィールドCへ |url=https://world.jra-van.jp/news/N0005966/ |website=JRA-VAN ver.World |access-date=2022-12-25 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=Wolfe(JPN) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001201649/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-25}}</ref>。
12番仔を産み落とした翌年の2020年からは、[[ビーチパトロール]]と2年連続で交配したがいずれも不受胎となり、2021年1月1日付で[[用途変更]]となり、繁殖牝馬から引退した<ref name="JAIRS">{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=637596756 |title=ピースオブワールド(JPN) |access-date=2022-12-26 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archive-url=https://web.archive.org/web/20221225222156/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=637596756 |archive-date=2022-12-25}}</ref>。以後も、千代田牧場で繋養されている<ref>{{Cite web |title=ピースオブワールド {{!}} 馬・牧場・施設検索 {{!}} 競走馬のふるさと案内所 |url=https://uma-furusato.com/search_horse/0000702494.html |website=uma-furusato.com |access-date=2022-12-25}}</ref>。
== 競走成績 ==
以下の内容は[[netkeiba.com]]<ref name="netkeiba"/>、JBISサーチ<ref name="JBIS-競走成績">{{Cite web |title=競走成績:全競走成績|ピースオブワールド |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702494/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-12-25}}</ref>の情報に基づく。
{| style="border-collapse: collapse; font-size:
!競走日
! nowrap="" |競馬場
!競走名
!格
!距離<br/>(馬場)
!頭<br/>数
!枠<br/>番
!馬<br/>番
!オッズ<br/>(人気)
!着順
!タイム<br/>(上り3F)
!着差
!騎手
!斤量<br/>[kg]
!1着馬<br/>(2着馬)
!馬体重<br/>[kg]
|-
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| nowrap="" |ダ1400m(良)
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| nowrap="" |{{0|00}}1.2{{0}}(1人)
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| nowrap="" |{{0|R}}1:27.7(38.8)
| nowrap="" |{{Nowiki|-}}1.0
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|5下
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|}
== 繁殖成績 ==
{| class="wikitable" border="1" style="font-size: 90%"
!
!生年
!馬名
!性
!毛色
!父
!馬主
!管理調教師
!戦績
!供用
!出典
|-
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|2005年
|不受胎
|
|
|[[ブライアンズタイム]]
|
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|<ref name="JAIRS" />
|-
|初仔
|2006年
|ラブアンドピース
|牝
|黒鹿毛
|[[キングカメハメハ]]
|飯田正剛
|栗東・[[坂口正大]]
|1戦0勝
|繁殖
|<ref name="ラブアンドピース">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000995663/ |title=ラブアンドピース |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|2番仔
|2007年
|オッドアイビーナス
|牝
|芦毛
|[[クロフネ]]
|
|
|不出走
|繁殖
|<ref name="オッドアイビーナス">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001047945/ |title=オッドアイビーナス |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|3番仔
|2008年
|サトノピースピース
|牡
|青鹿毛
| rowspan="3" |ブライアンズタイム
|[[里見治]]<br>→{{Efn|和田博美}}
|美浦・[[国枝栄]]<br>→{{Efn|名古屋・荒巻透}}
|14戦2勝
|抹消
|<ref name="サトノピースピース">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001093638/ |title=サトノピースピース |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|4番仔
|2009年
|サトノフロンティア
|牡
|栗毛
|里見治<br>→{{Efn|飯田正剛}}
|美浦・国枝栄<br>→{{Efn|大井・井上弘之}}
|3戦0勝
|抹消
|<ref name="サトノフロンティア">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001106782/ |title=サトノフロンティア |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|5番仔
|2010年
|モーニングコール
|牝
|鹿毛
|飯田正剛
|栗東・[[角田晃一]]
|29戦3勝
|繁殖
|<ref name="モーニングコール">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001122139/ |title=モーニングコール |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|6番仔
|2011年
|ビバワールド
|[[せん馬|騸]]
|鹿毛
|キングカメハメハ
|[[窪田康志]]
|栗東・浜田多実雄
|12戦1勝
|抹消
|<ref name="ビバワールド">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001137079/ |title=ビバワールド |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|
|2012年
|不受胎
|
|
|キングカメハメハ
|
|
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|-
|7番仔
|2013年
|ビバパーチェ
|牝
|黒鹿毛
|[[エンパイアメーカー]]
|飯田政子
|栗東・[[角居勝彦]]
|3戦0勝
|繁殖
|<ref name="ビバパーチェ">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001168519/ |title=ビバパーチェ |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|8番仔
|2014年
|Promise of Peace
|牡
|栗毛
|キングカメハメハ
|{{Efn|Qatar Racing Limited
→Mr T. G. Leslie}}
|ドイツ{{Efn|Andreas Wohler
→ドイツ・Donald McCain}}
|20戦2勝
|
|<ref name="Promise of Peace">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001185460/ |title=Promise of Peace |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref><ref name="UK Promise of Peace">{{Cite web |url=https://www.racinguk.com/runners/2469381-promise-of-peace?order_by=date&order_dir=asc&show_all=true |title=Horse Form - Promise of Peace(JPN) |work=Racing UK |publisher=Racing UK |language= |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|-
|9番仔
|2015年
|Wolfe
|[[せん馬|騸]]
|栗毛
| rowspan="2" |[[ノヴェリスト]]
|{{Efn|Ms K Waterhouse他<ref name="注釈">Ms K Waterhouse, Mt Hallowell Stud Mgr: C G Thompson), Musk Creek Farm P/L (Mgr: D H Kobritz), D Healey, J W L Tan, B A Stracey, A R Company (Mgr: A T Roberts, Mrs P J Ferguson, J B Bongiorno, Mrs P T Gorman, S D Gorman & D W Lilley</ref>}}
|[[オーストラリア|豪州]]{{Efn|Gai Waterhouse & Adrian Bott}}<ref name="netkeiba150714">{{Cite web |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=100102 |title=ピースオブワールドの仔が3300万円で落札/セレクトセール速報 |website=netkeiba.com |publisher=Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語 |accessdate=2018-09-29}}</ref>
|18戦6勝
|
|<ref name="Wolfe">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001201649/ |title=Wolfe |website=JBISサーチ |accessdate=2018-09-29}}</ref><ref>{{cite web |url=https://www.racing.com/horses/wolfe-jpn |title=Wolfe (JPN) |accessdate=2019-10-05 |date= |publisher=Racing com.}}</ref><ref>{{cite web |url=https://www.racenet.com.au/horse/wolfe |title=Wolfe Horse Profile |accessdate=2019-10-05 |date= |publisher=racenet}}</ref>
|-
|10番仔
|2016年
|タイムレスワールド
|[[せん馬|騸]]
|黒鹿毛
|飯田正剛<br>→鈴木雅俊
|美浦・武市康男<br>→{{Efn|水沢・鈴木七郎}}
|6戦0勝
|抹消
|<ref name="タイムレスワールド">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001214699/ |title=タイムレスワールド |website=JBISサーチ |accessdate=2019-10-05}}</ref>
|-
|11番仔
|2017年
|ピースボヌール
|[[せん馬|騸]]
|鹿毛
|[[ルーラーシップ]]
|スリーエイチR
→{{Efn|楊明翰}}
|美浦・[[斎藤誠 (競馬)|斎藤誠]]
→{{Efn|佐賀・井樋明正}}
|26戦1勝
|(現役)
|<ref name="ピースボヌール">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001229634/ |title=ピースボヌール |website=JBISサーチ |accessdate=2019-10-05}}</ref>
|-
|
262 ⟶ 439行目:
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|-
|12番仔
274 ⟶ 450行目:
|美浦・[[菊沢隆徳]]
|3戦1勝
|(現役)
|<ref>{{Cite web |title=インコントラーレ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001313008/ |website=JBISサーチ |accessdate=2021-09-09}}</ref>
|-
|
288 ⟶ 463行目:
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|-
|
296 ⟶ 470行目:
|
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|
|
|
|
|
|<ref name="JAIRS" />
|}
*2022年12月22日現在
350 ⟶ 521行目:
|ref4 = <ref name="jbispe"/><ref name="netpe"/>
|}}
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
360 ⟶ 529行目:
<ref name="netkeiba">{{Cite web|url=https://db.netkeiba.com/horse/2000102343/ |title=ピースオブワールド|website=netkeiba.com|accessdate=2018-10-02}}</ref>
}}
== 参考文献 ==
* 『[[優駿]]』([[日本中央競馬会]])
**2002年8月号
***吉沢譲治「【2002年春GI勝ち馬の故郷】千代田牧場 チームワーク」
**2002年12月号
***「【Play-back the Grade-Races 2002】第7回ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
***「【重賞データファイル】第7回KBS京都賞ファンタジーステークス(GIII)ピースオブワールド」
**2003年1月号
***優駿編集部「【杉本清の競馬談義(212)】千代田牧場場主 飯田正剛さん」
**2003年2月号
***石田敏徳「【2003年先取り情報】牡馬、牝馬の勢力図を再確認!」
***優駿編集部「【第54回阪神ジュベナイルフィリーズ】牝馬クラシックの主役は決まった! ピースオブワールド」
***「【2002年度JRA賞決定!】年度代表馬はシンボリクリスエス」
***優駿編集部「【優駿インタビュー】福永祐一騎手 ビッグウェーブを掴め!」
***「【重賞データファイル】第54回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)ピースオブワールド」
***「【今月の記録室】5頭目の無敗の2歳女王誕生」
**2003年4月号
***「【今月のトピックス】ピースオブワールドが骨折でクラシックを断念」
**2003年9月号
***「【有力馬の次走・近況報告】3歳牝馬 ピースオブワールド」
== 外部リンク ==
* {{競走馬のふるさと案内所|0000702494|ピースオブワールド}}
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