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[[Image:JW-Japan-BranchOffice-2016101001.jpg|thumb|[[神奈川県]][[海老名市]]の日本支部]]
[[Image:Bucharest - Jehovah's Witnesses Kingdom Hall.jpg|thumb|[[ブカレスト]]([[ルーマニア]])]]
'''エホバの証人'''(エホバのしょうにん、{{lang-en-short|Jehovah's Witnesses}})は、19世紀に[[アメリカ合衆国]]で[[チャールズ・テイズ・ラッセル]]を中心に発足した[[キリスト教系の新宗教|キリスト教系の宗教]]である
== 沿革 ==
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* [[1919年]] -「黄金時代」誌(現・[[目ざめよ!]]誌)を創刊。
* [[1931年]] -「エホバの証人」という名称が採択される。
* [[1933年]] - ドイツの[[ナチス・ドイツ|ナチス]]政権下で布教活動が禁止され、[[第二次世界大戦]]終結まで多数の信者が[[強制収容所]]に収監される。(「[[エホバの証人とホロコースト]]」参照)
* [[1950年]] - [[新世界訳聖書]]英語版「クリスチャン・ギリシャ語聖書」が完成。
* [[1961年]] - 新世界訳聖書英語版が全巻完成。
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* [[2014年]] - JW Broadcasting<ref group="証人">ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人) [http://tv.jw.org/ JW Broadcasting]</ref>が開始される。
* [[2016年]] - 世界本部を米国ニューヨーク州ウォーウィックに移転する。
* [[2019年]] - 新世界訳聖書日本語改訂版が発表される。公式サイトの閲覧可能言語数が
== 組織 ==
{{See also|エホバの証人の組織構造}}
統治体、地帯区、支部、巡回区、各会衆という構造になっており、各々に監督や長老といった管理監督責任を担う信者が存在する。
施設については、前述の'''世界本部'''のほか、'''ものみの塔教育センター'''を米国[[ニューヨーク州]][[パットナム郡 (ニューヨーク州)|パットナム郡]]パタソンに、'''ものみの塔農場'''を米国ニューヨーク州[[アルスター郡 (ニューヨーク州)|アルスター郡]]ウォールキルに有する<ref group="証人">{{Cite web|title=見学: ウォーウィック,ウォールキル,パタソンにあるエホバの証人の事務所|url=https://www.jw.org/ja/%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA/%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD/|website=JW.ORG|accessdate=2019-05-02|language=ja}}</ref>。
また、世界96か所に支部事務所が、239の国や地域に約11万の会衆が存在する
[[画像:平均伝道者数, 1945年〜2005年 工ホバの証人.png|thumb|平均伝道者数, 1945年〜2005年]] 2020年<ref group="注">2019年9月1日 - 2020年8月31日。エホバの証人の奉仕年度をアメリカの年度に合わせている為である。</ref>の公表値によると、エホバの証人の全世界での伝道者数は約869万人である<ref group="証人" name="Watchtower statistics">{{Cite | title = 2020奉仕年度の報告 エホバの証人の世界的な活動 | publisher = Watchtower Bible and Tract Society | year = 2020| pages = | url= https://www.jw.org/ja/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/%E6%9C%AC/2020%E5%A5%89%E4%BB%95%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%A0%B1%E5%91%8A/2020%E5%B9%B4%E3%81%AE%E7%B7%8F%E8%A8%88/}}</ref>。
最多国アメリカ合衆国での信者数は約120万人ほどいるとされている
[[日本]]においては2020年度の最高伝道者数は212,683人であり、[[アジア]]諸国では[[フィリピン]]に次いで多い<ref group="証人">{{Cite web|url=https://www.jw.org/ja/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/%E6%9C%AC/2020%E5%A5%89%E4%BB%95%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%A0%B1%E5%91%8A/2020-%E5%9B%BD-%E5%9C%B0%E5%9F%9F/|title=エホバの証人 2020年 国や地域からの報告|publisher=JW.ORG|accessdate=2022-08-21}}</ref>。
==教義==
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全てのものには創造者(神)がいる([[インテリジェント・デザイン]]論を支持している)。神は唯一神[[ヤハウェ|エホバ]]([[ヤハウェ]])である。[[キリスト]]は神の子であって神そのものではない<ref name="dendou">[[ウィリアム・ウッド]]『[エホバの証人]への伝道ハンドブック』[[いのちのことば社]]、1987年</ref>。天使長[[ミカエル]]と同一である<ref group="証人" name="tensi">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E5%A4%A9%E4%BD%BF%E9%95%B7%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB/ |title=天使長ミカエルとはだれのことですか - エホバの証人公式サイト |accessdate=2017-9-20}}</ref>。当初、神は[[アダム]]と[[イブ]]に地上で永遠に生きられる命を与えた<ref group="証人">[https://www.jw.org/ja/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA/#ja/mediaitems/VODMinistryTeachings/docid-502017855_1_VIDEO 神はなぜ地球を創造しましたか]</ref>。二人が神に反逆し、天使[[サタン]](「サタン」は「反逆者」という意味)に従ったため、二人とその子孫である人類は永遠の命の権利を失った<ref group="証人">[https://www.jw.org/ja/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/%E6%9C%AC/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E7%B4%84%E6%9D%9F/ 神はどんなことを考えて人間を造ったか]</ref>。それ以来、世界と人類は[[サタン]]の支配下にあるが<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9/%E6%9C%AC/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%94%AF%E9%85%8D%E4%B8%8B%E3%81%AB-%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%94%AF%E9%85%8D%E4%B8%8B%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8B/ |title=この世界はだれの支配下にあるか - エホバの証人公式サイト |accessdate=2017-9-21}}</ref>、聖書予言は今が世界の[[終わりの時]]であることを示しており<ref group="証人">[https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8A-%E6%99%82-%E9%A0%90%E8%A8%80-%E3%81%97%E3%82%8B%E3%81%97/ 「終わりの日」のしるしとは何ですか]</ref>、間もなくキリスト率いる神の軍団が大戦争([[ハルマゲドン]])により[[サタン]]による支配を終わらせ、地球に[[楽園 (宗教)|パラダイス]]と神の名誉を回復させる。その時、神に従う人間は[[イエス・キリスト]]が地上に来て捧げた[[贖い]]の犠牲により、[[アダム]]から受け継いだ罪が許され、死んだ人たちも[[復活 (キリスト教)|復活]]させられて神の教育を受け、神に従うことを選ぶなら永遠に生きる機会を得る
<ref group="証人">[https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%81%8C%E8%A1%8C%E3%81%AA%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8/ 神の王国は何を行ないますか]</ref><ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA/%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%90%8D%E5%89%8D/ |title=どうして「エホバの証人」と言うのですか - エホバの証人公式サイト |accessdate=2017-9-20}}</ref>。
=== 神の名 ===
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聖書にみられる唯一神[[エホバ]]([[ヤハウェ]])を崇拝の対象とする。
原文に近い聖書写本には、神の固有の名としてテトラグラマトンの四文字語{{Lang|he|יהוה}}と記述されており、YHWHもしくはJHVHに相当する。
もっとも、神の名をどう発音するかではなく、神の名を敬意を込めて用いることが重要である
=== 神の概念 ===
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エホバの証人は神の王国について次のように説明している。ダニエル4章の預言に基づく年代計算から、神の王国は[[1914年]]に、天でイエス・キリストを王として設立されたことが分かる<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB-%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E8%A8%88%E7%AE%97-1914/ |title=聖書の年代計算は1914年について何を明らかにしていますかーエホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}</ref> 。そのキリストの[[再臨]]は「しるし」であり目には見えないが、予告された社会現象により識別できる([[マタイによる福音書]]24章3節から25章46節および[[ルカによる福音書]]21章5節から36節参照)<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9-%E5%88%B0%E6%9D%A5/ |title=キリストの到来とは何のことですかーエホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}</ref>。新しい社会を実現する政府である<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9/%E6%9C%AC/%E7%A5%9E%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%89%AF%E3%81%84%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/ |title=神の王国とは何ですかーエホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}</ref>。ハルマゲドン後、地上は千年の時を経てかつて[[創世記]]に記述されているような楽園に回復される<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E5%A4%A7%E6%82%A3%E9%9B%A3%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/ |title=大患難とは何ですかーエホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}</ref><ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88/%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%9B%BD%E3%81%8C%E8%A1%8C%E3%81%AA%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8/ |title=神の王国は何を行ないますかーエホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}</ref>。楽園を回復する作業を行うのは、ハルマゲドンを生き残った者と復活させられた者たちである。
== 活動 ==
=== 年間行事 ===
* 毎年3月または4月に[[主の記念式|キリストの死の記念式典]]を行う。([[主の晩餐]]に相当)
* 週に2回、集会を行う。(週末:公開聖書講演会・「ものみの塔」研究、週中:クリスチャンとしての生活と奉仕の集会)
* 上記以外に地区大会(年1回)、巡回大会(年2回)が催される。
* 毎回の大会において、認められた人に対し[[洗礼|バプテスマ]]が行われる。
=== 伝道活動 ===
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エホバの証人は街頭、駅前、戸別の家庭訪問などの熱心な伝道を世界各地で行っている<ref>[https://www.theguardian.com/world/2015/jul/14/jehovahs-witnesses-evangelism-church-god-armageddon Jehovah’s Witnesses take to streets as busy heathens are rarely home World news The Guardian]</ref>。略礼装の男女が「無言で駅前・街頭にてパンフレットを掲げる」伝道スタイルが、[[:en:Ben H. Winters|ベン・H・ウィンタース]]の小説『地上最後の刑事』の中に登場している<ref>[https://books.google.co.jp/books?id=HFq9BgAAQBAJ&pg=PT133&lpg=PT133&dq=%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA%E3%80%80%E7%84%A1%E8%A8%80&source=bl&ots=K-aIKoMg2N&sig=rTn2vg5Ql7dd3vpG7esADQfn9xo&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiG1qKEhPLWAhUBvpQKHaRRCoUQ6AEIXTAJ#v=onepage&q=%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA%E3%80%80%E7%84%A1%E8%A8%80&f=false 『地上最後の刑事』 - ベン・H・ウィンタース - Google ブックス]</ref>。
=== 主な行動様式 ===
* キリスト教徒が重視する[[十字架]]や正教会が重視する[[イコン]]なども偶像とみなし崇拝の対象としない
* [[政治]]への参加(選挙への立候補および[[投票]]など)は行わず、政治的に中立である
* 「敵を愛せよ」「人を殺してはならない」という聖書の教えに従い[[戦争]]に参加せず兵役につかない([[良心的兵役拒否]])
* [[国旗]]敬礼、[[国歌]]斉唱に加わらない。国旗への敬礼、国歌斉唱は、国家崇拝に該当すると判断している
* 信者間を[[称号]]で呼ぶことはなく、互いを兄弟または姉妹と呼ぶ
* 他の宗教の[[冠婚葬祭]]に出席するか否かは「個人の良心」として各信者に委ねられているが、宗教行為には参加しない
* 次のような行事は反聖書的・異教由来とみなして祝わない
* 宗教系の[[保育所]]や[[福祉施設]]・[[病院]]などの利用については、信者個々の良心上の問題とされている
* [[淫行]]、[[姦淫]]、[[マスターベーション]]などを汚れた行為と見なしている
* [[喫煙]]、医療目的外の[[麻薬]]・[[薬物]]使用は汚れとして禁じられている
* 適度の[[飲酒]]は個人の自由であるが、泥酔は禁じている
* 原則として信者以外とは結婚しない<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9/%E6%9C%AC/%E7%A5%9E-%E6%84%9B/%E7%B5%90%E5%A9%9A-%E7%A5%9E-%E8%B3%9C%E7%89%A9/ |title=結婚 ― 愛ある神からの賜物 - エホバの証人公式サイト |accessdate=2017-11-28}}9節</ref>。
* 原則、[[離婚]]およびそれに伴う[[再婚]]は禁止。ただし、[[配偶者]]の[[不倫]]による離婚、配偶者との死別による再婚は認められている。なお、身に危険が及ぶ暴力行為がある場合は別居することがある
* 教義に著しく反し、かつ悔い改めが認められない場合は、除名や[[破門]]に相当する[[エホバの証人の組織構造#排斥(除名)|排斥]]措置が執られる
* [[生物]]の起源について、一般のキリスト教同様に唯一神、万物の創造者を信仰しているため、[[進化論]]ではなく[[創造論]]を支持している
* 親が子どもをしつける際にお尻をたたいていたという児童への[[体罰]]を指摘する書籍<ref
{{Cite web|title=親の皆さん—お子さんの必要を満たしてください!|website=ものみの塔 オンライン・ライブラリー|publisher=Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania|url=https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/2001925#h=4|accessdate=2021-10-10}}</ref>。
== JW Library ==
統合電子メディア閲覧アプリ「JW Library」が一般公開されており、各種スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどにインストールし、誰でも利用することができる。聖書(英語版は[[欽定訳聖書]]・[[アメリカ標準版聖書]]含む)、各種資料、音楽、動画、王国会館(教会)の場所、集会の開催時間などが閲覧できる。
== JW.ORG(公式サイト)==
2021年12月時点で、[[手話]]の100言語を含めて1,046言語に翻訳され、世界で最も多くの言語に翻訳されたサイトである<ref>https://globalbydesign.com/2019/11/04/1000-languages-the-worlds-most-multilingual-website/</ref>。
== 特筆的な事柄 ==
=== 輸血拒否と無輸血治療 ===
{{See also|輸血拒否|エホバの証人輸血拒否事件}}
エホバの証人は'''[[輸血]]を拒否'''し、代替療法として'''[[無輸血治療]]'''を選択する。<br>
==== 輸血拒否 ====
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==== 無輸血治療の選択 ====
輸血拒否により多くの信者が死亡しているとの見解に対してエホバの証人側は、<q>複雑な外科的処置が無輸血で施されることは少なく</q>なく、<q>子どもを含め、輸血をしなかった患者の術後の経過は多くの場合、輸血をした人と変わらないか、それよりも良好で</q>あると回答している<ref group="証人" name="輸血" />。{{harvtxt|Milligan|Bellamy|2004|pp=36 & 39}} は<q>イギリスでは輸血量を減らすための技術的経験が増加しつつあり</q>、輸血用血液の重大な不足が懸念される現状を踏まえると、<q>エホバの証人の患者への使用のために開発された多くの技術は、血液のストックを節約し輸血の必要性を減らすための努力において、来る数年のうちに標準的な実践となるだろう</q>としている。エホバの証人はこれを、<q>エホバの証人に対して用いるために開発された技術の多くは今後、標準的な手法となってゆくだろう</q>という形で引き、2010年の''Heart, Lung and Circulation''誌からの<q>“無輸血手術”は,エホバの証人に限るのではなく,通常の手術の際にも普通に用いるべきものである</q>との引用とともに、無輸血医療に対する否定的な見方は近年変わりつつあることの根拠として挙げている<ref group="証人" name="輸血" />。エホバの証人は世界各国に約1700の'''「エホバの証人の医療機関連絡委員会」'''を設置しており、医療機関、司法関係者と連携している。信者が無輸血治療を必要としている場合は、連携している医療機関を紹介されることになる
=== 兵役拒否 ===
兵役を拒否する<ref group="証人">{{Cite web |url=https://www.jw.org/ja/%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA/%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%8B/ |title=エホバの証人が戦争に行かないのはなぜですか - エホバの証人公式サイト |accessdate=2017-9-20}}</ref>。[[徴兵制度]]の国々で[[軍隊]]から問題視されることがある。徴兵拒否でエホバの証人所属者らが投獄されたケースについて、エホバの証人は「信仰ゆえに投獄された」と主張している<ref group="証人">{{Cite web|url=https://www.jw.org/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E6%B3%95%E7%9A%84%E9%80%B2%E5%B1%95/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%88%A5/%E4%B8%96%E7%95%8C/%E3%82%A8%E3%83%9B%E3%83%90%E3%81%AE%E8%A8%BC%E4%BA%BA-%E6%8A%95%E7%8D%84/|title=信仰ゆえに投獄されているエホバの証人 国別データ|publisher=JW.org|accessdate=2022-08-21}}</ref>。
近年では、[[良心的兵役拒否]]が[[人権]]の一つとして認識されるようになってきたことから、社会奉仕活動への参加を義務付けることによって、兵役の義務の代替行為とする事例も増えている。
== 聖書 ==
275 ⟶ 185行目:
その後[[1988年]](昭和63年)、裁判所は「輸血をしても命は助からなかった」と判断、略式命令が下され児童の両親は無罪、運転手が業務上過失致死罪で起訴され罰金15万円の有罪となった(川崎簡略式 昭和63.8.20)。[[2000年]](平成12年)[[2月19日]]には、[[エホバの証人輸血拒否事件]]について[[最高裁判所 (日本)|最高裁判所]]は「宗教上の理由で輸血を拒否する意思決定を行う権利は[[人格権]]の一内容として尊重される」と認め、「無断で輸血を行った医師と病院はこれを侵害した」として患者の遺族(患者は一審判決後に死去)に55万円の支払いを命じる判決を下した。
なおこの事件では、マスコミによる[[偏向報道#一方的なバッシング・過度の肩入れ|執拗なバッシングが行われた]]<ref group="証人">{{Cite web|url=https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/101986010#h=8|title=血に関する神の律法に敬意を示す ― 日本からの報告|publisher=ものみの塔 オンライン・ライブラリー|accessdate=2020-06-03}}</ref>。
=== 神戸高専剣道実技拒否事件 ===
286 ⟶ 198行目:
兵役や国家に対する忠誠の拒否などで処罰されたものある。
エホバの証人は「彼らはそのつるぎを打ちかえてすきとし、そのやりを打ちかえてかまとし、国は国にむかってつるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない」(イザヤ書2章4節)という聖書の記述に従っているためであるが、当該国の軍事当局から見れば従軍拒否などはあくまでも法令違反とされる場合がある。代表的な事例として、[[ナチス・ドイツ]]において兵役を拒否したためにより強制収容所に送致され多くが処刑された出来事などが挙げられる(「[[エホバの証人とホロコースト]]」参照)。
[[Image: Purple Triangle.JPG |thumb|強制収容所で身に着けるよう要求された標章(通称パープルトライアングル)]]
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=== コミック ===
*『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』いしいさや著。 - [[ヤングマガジンサード]]([[講談社]])にて2017年6月より連載開始した自伝漫画。いしいがツイッターで自主発表した8ページの本作が、わずか2日間で3万リツイートを超える大反響を呼んだ<ref name="yokusyu">[
*『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由』たもさん著。 - 10歳の時に母親に連れられてカルト宗教に入信。進学や夢、友人関係など、多くのものを宗教による制限のために諦めてきたが、結婚してやっと生まれたひとり息子が、「輸血」を必要とする病だったことをきっかけにカルト宗教への違和感を強め35歳の時に脱退。体験をコミックエッセイとして描いている。{{r|tamo}}
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* {{Cite web|date=2018-08|title=B-6. エホバの証人と輸血|work=医の倫理の基礎知識 2018年版|website=日本医師会|publisher=日本医師会|url=https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/b06.html|accessdate=2021-09-14|ref=harv|year=2018}}
* {{Cite web|date=2019-03-11|last=川島|first=堅二|title=「異端」の線引き|work=宗教リテラシー向上委員会|website=Kirishin|publisher=[[キリスト新聞社]]|url=http://www.kirishin.com/2019/03/10/23803/|accessdate=2021-10-09|ref=harv|year=2019}}
== 関連項目 ==
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{{Normdaten}}
== 外部リンク ==
* [https://www.jw.org/ JW.ORG / エホバの証人の公式ウェブサイト
* {{kotobank}}
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