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{{性的}}
[[ファイル:Yaoi hole.jpg|サムネイル|やおい穴のイラストの一例。「Ⅰやおい穴あるよ派-①ちんことアナルの間にあるよ派」の説に準拠したもの。]]
'''やおい穴'''(やおいあな)とは、[[やおい]]作品中の[[男性]]同士の[[性行為]]のシーンにおいて、[[カップリング (同人)|受け]]の男性の股間付近に描写される穴を指す概念である<ref
== 概要 ==
[[ファイル:Lesson 1 Private Tutor.jpg|サムネイル|やおいにおける性行為の描写例]]
[[ボーイズラブ|男性同性愛]]を題材にした女性向けの[[漫画]]や[[小説]]などの作品、いわゆる「やおい」の作中では[[アナルセックス]]を思わせる描写が少なくない<ref>{{Cite book
[[腐女子]]の間では「お尻のあたりに男同士がうまいこと結合できる穴があるらしい」というのが共通認識であるとされるが<ref name="otoko16">{{cite book|和書 |author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子 |others= |date=27 feb 2015 |title=オトコのカラダはキモチいい |pages=16 |publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]] |isbn=978-4-0406-7420-9 |quote=
</ref
== 歴史 ==
やおい穴の発見・開発の歴史については読み手の立場によってかなり解釈が異なる。ここでは[[社会学]]者・やおい同人誌研究家である[[金田淳子]]の史観に沿って記述する<ref>{{Cite web
</ref>。
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== 位置と機能 ==
やおい作品の性交渉の描写では、アナルセックスを模しているようでありながら、肛門では難しいとされる正常位をとっていたり、挿入される側の男性の穴が、濡れる、意思に反して動く、果ては妊娠するなど、現実の肛門ではありえない描写がされることがあり<ref>
米沢嘉博記念図書館の元職員であり、現在はフリーランスとして活動する[[書誌]]家、[[白峰彩子]]は金田の調査に協力し51名のやおい作家による51編の文章作品を分析した上で、肛門であることの確実な描写がないこと、自分の意のままにならない挙動などの描写などから、「これは肛門ではないと思われる。少なくともそのように描写されていない」として、やおい穴は肛門とは別の存在であると結論付けている<ref name=":1">{{Cite web
=== 位置 ===
やおい漫画においては男性同士の性交渉の体位は[[正常位]]に人気があるが<ref>{{Cite web
=== 開発 ===
やおい作品では、性交渉の前準備については描写されないか簡略化された表現にとどまり、また、受け・攻めともあっさりと享楽に身をゆだねる描写が多々みられる。しかし、国内最大級のゲイ向けWEBマガジン「ジェンクシー」によると、アナルセックスには入念な事前準備が必要である上、「アナルが苦手な受けは少なくない」という<ref>{{Cite web
=== 湿潤 ===
やおい穴による性交渉の描写においては、[[性具#ラブローション|ローション]]などではない出処のわからない液体によりやおい穴が「濡れる」表現が頻出する<ref name="nagata117"/>。こ
白峰はやおい小説を読み進めて調査したところ、内部に入れられた精液や潤滑液の描写のない場面で「潤みきった場所<ref>{{Cite book|和書|title=恋愛トライアル|date=2000年12月|publisher=[[ビブロス]]|page=231|author=[[杉原理生]]}}</ref>」「やわらかく潤んでいた入口<ref>{{Cite book|和書|title=挑発の15秒|date=2005年1月|publisher=[[徳間書店]]|page=p.118|author=[[秀香穂里]]}}</ref>」「いつの間にか彼を迎え入れた粘膜は、最初よりも潤っていた。体の奥から熱いものがにじみ、襞の表面を伝い下りてきて、その感触に体が疼く<ref>{{Cite book|和書|title=ご主人様と犬|date=2007年6月|publisher=[[リブレ]]|page=253|author=[[鬼塚ツヤコ]]|isbn=978-4-8626-3186-2}}</ref>」といった表現が見られ、文中には何
株式会社サンディアスの運営する国内最大級のBL情報サイト「[[ちるちる]]」では、やおい汁の正体は[[腸液]]ではないかという仮説が検証された。ちるちるによると、腸液は異物に対して分泌されることがあるものの、アナルセックスを行うための潤滑剤としては粘性と潤滑性、量が不足していることから、やおい汁は腸液ではないと結んだ<ref>{{Cite web
やおい作品では、受けの意志と関係なくやおい穴が不随意的に動く描写がよく見られるという。白峰はこれについて、小説中の「ひくつくそこが自分の意志とは裏腹に思いきり風間を締めつけてしまう<ref>{{Cite book|和書|title=挑発の15秒|date=2005年1月|publisher=[[徳間書店]]|page=209|author=[[秀香穂里]]}}</ref>」といった例を挙げた上で、快楽の深さから来る気持の深まりを表現するためにこのような描写がなされるのではないかと考察している<ref>{{Cite web
=== 音 ===▼
やおい穴の描写には、独特の[[擬声語|擬音語]]が使われるという。文筆家の[[岡田育]]によると、「[[くぱぁ|くぱぁっ]]」と開けば恥じらって、「きゅんきゅんっ」と締まるのが名器であるという。ニュースサイト[[LITERA]]の記事ではこれら岡田の説明に対して、「男性向けエロ漫画におけるマンコ描写と完全に一致する」とした<ref>{{Cite web |url=https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_994/ |title=射精だけじゃない!◯◯と×××を刺激すれば男もイク!知られざる男性のオーガズム |access-date=2022-12-14 |publisher=[[エキサイトニュース]]/[[LITERA]]}}</ref>。また、ちるちるでは指を入れる時の「つぷっ」、受けの奥を指で突く「トントン」、出し入れの時の「ぐぷっぐぷっ」などをやおい穴の定番の擬音語として挙げている<ref>{{Cite web |url=https://blnews.chil-chil.net/newsDetail/24171/ |title=「つぷっ」「ぱたたっ」←何の音かわかってしまうのはBL好きだけ |access-date=2022-12-14 |publisher=株式会社サンディアス/BLサイト [[ちるちる]]}}</ref>。▼
▲-->=== 不随意運動 ===
▲やおい作品では、受けの意志と関係なくやおい穴が不随意的に動く描写がよく見られるという。白峰はこれについて、小説中の「ひくつくそこが自分の意志とは裏腹に思いきり風間を締めつけてしまう<ref>{{Cite book|和書|title=挑発の15秒|date=2005年1月|publisher=[[徳間書店]]|page=209|author=[[秀香穂里]]}}</ref>」といった例を挙げた上で、快楽の深さから来る気持の深まりを表現するためにこのような描写がなされるのではないかと考察している<ref>{{Cite web |url=https://mtblanc.hatenablog.com/entry/20140117/p1 |title=やおい穴イベント(後編) |access-date=2022-12-11 |publisher=白峰彩子}}</ref>。
=== 衛生 ===
やおい作品では衛生面についてはあまり描かれないが、仮にアナルセックスであれば、実際にはシャワ浣([[シャワー]][[浣腸]])が必要であるという<ref>{{Cite web
=== 妊娠 ===
やおいにおいては、やおい穴による[[男性の妊娠]]、[[出産]]が描かれることがある<ref name=相田.2013/><ref name="田中"/><ref>
== 分類 ==▼
[[ファイル:Censorship in BL.png|サムネイル|画像修正の例。左が無修正、右が修正後(白抜き)]]
やおい穴という概念について、読み手や書き手の趣味・嗜好によりかなり解釈が分かれる。これら解釈の違いを分類するものとして、インターネット上に流布されるやおい穴の[[派閥]][[木 (数学)|樹形図]]がある。金田によると、この樹形図はインターネットで「やおい穴」とググるとすぐに出てくる、匿名の腐女子たちがいろいろな「やおい穴」観を整理したものであるという。金田はこの樹形図を2015年発刊の「オトコのカラダはキモチいい」にて紹介した<ref name="otoko22">{{cite book|和書 |author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子 |others= |date=27 feb 2015 |title=オトコのカラダはキモチいい |page=22 |publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]] |isbn=978-4-0406-7420-9 |quote=ここでまずお見せしたいのが、「やおい穴の派閥一覧」です。これはインターネットで「やおい穴」とググるとすぐに出てくる、匿名の腐女子たちがいろいろな「やおい穴」観を整理したものですね。群衆の叡智です。}}</ref>。▼
日本においては、近代から現代にかけては1907年(明治40年)に制定された刑法第175条の[[わいせつ物頒布等の罪]]において、[[わいせつ]]な文章・図表の頒布や陳列が禁じられている。わいせつとはきわめて曖昧な概念であるが、判例によると、「その時代の社会通念に照らして判断すべき」とされ、その取締り基準については1990年代以降、「性器が露骨に描写されているかどうか」がおおよその摘発基準となっており、これが成人向け作品における局部修正の要因となっている<ref>{{Cite book|和書 |title=エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史 |year=2016 |publisher=[[朝日新聞出版]] |pages=250,253 |author=[[園田寿]]・臺宏士}}</ref>。
21世紀現在において小説は取締対象となっていないが、後述するように過去には文芸作品が摘発された事例もある。なお、成人向け作品において局部修正を施すのは日本独自の規制であり、世界的にはほとんどの国で無修正が許容されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://shueisha.online/entertainment/124509?page=2 |title=海外から絶大な支持を受ける「日本のアダルト業界」。世界基準と大きく異なるモザイク国家・日本のアダルト規制とは。日本人初のカップルPornhuberが伝える |website=集英社オンライン |publisher=[[集英社]] |date=2023-04-22 |accessdate=2023-04-25}}</ref>。
日本のオタク文化を研究する[[パトリック.W.ガルブレイス]]准教授は、やおい穴に関連して、ボーイズラブにおいては常に性器がぼかされ、挿入が不鮮明に描かれていることを指摘している<ref name="名前なし-20230316105810" />。
=== 小説 ===
{{Pie chart|value1=37|label1='''一語で暗示'''/局部、内側、中|value2=28|label2='''形容詞、比喩表現、短文'''/二語以上|value3=12|label3='''なし'''/どこに入れたのか明示なし|value4=9|label4='''代名詞'''/そこ、あそこ、ここ|value5=7|label5='''造語'''/後孔、肉襞|value6=4|label6='''-'''/挿入シーンなし|value7=2|label7='''人名'''/攻もしくは受の名前|value8=1|label8='''一般的な名称'''/アヌス|caption=BL小説における穴の名称分類(2014)<ref name="otoko47" />}}
戦後しばらくは文章による性表現が相次いで摘発されており、[[チャタレー事件]](1950)、[[四畳半襖の下張事件]](1972)などが有名。しかし、図画・写真と異なり、文字情報である文章・小説などの作品は筆者の想像力の産物であり、読者がそれを読んでどう感じるかは人間の思想そのものともいえ、文芸作品等に対して裁判所がわいせつであるか、芸術的価値・思想的価値を判断して処罰することには非難も多く、1978年の[[富島健夫]]『初夜の海』以降、小説の摘発はない<ref>{{Cite web |url=http://www.lib.meiji.ac.jp/about/exhibition/gallery/44/44_pdf/sengo_hen.pdf |title=城市郎文庫展―出版検閲と発禁本 戦後編 |access-date=2023-10-1 |publisher=[[明治大学]]図書館}}</ref>。
[[官能小説]]を研究する[[永田守弘]]は規制当時を振り返り、「警察ににらまれないため、作家は直接的な表現を避けながら、読者にそのシーンを思い浮かべさせなくてはいけません。その工夫が官能小説の豊穣な表現を生み出しました」として、表現規制が却って豊かな性表現を生み出したという見解を示している<ref name=":2">{{Cite web |url=https://withnews.jp/article/f0150611002qq000000000000000W01o0701qq000012109A |title=官能小説でたどる戦後70年 おっぱいvs.お尻 尼僧vs.巫女 |access-date=2023-10-1 |publisher=withnews/[[朝日新聞]]}}</ref>。禁止表現の言い換えの一例として、例えば「挿入」とは書くことができず、そこで「女体を貫く」などの表現がひねり出されたという。現代では女性器そのものの名称を書いても問題にならないが、官能小説家たちは競い合うようにユニークで隠微な表現を生み出し続けている<ref name=":2" />。
現代におけるBL小説においても同様の傾向がある。白峰の調査(2014)では86編のやおい小説が分析されたが、穴の表現について「アナル」「肛門」などの直接的な表現は、わずか1%しか見られなかった<ref name="otoko47">{{cite book|和書 |author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子 |others= |date=27 feb 2015 |title=オトコのカラダはキモチいい |page= |publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]] |isbn=978-4-0406-7420-9 |pages=47-49}}</ref>。これを踏まえて金田は「やおい穴=現実のアナルではない」可能性に言及している。金田は白峰の調査について、「蕾」「泉」といった比喩表現は頻出する反面、直接表現がほぼ見られず、穴表現自体が描写されない場合も多々ある事、また、「肉襞」「後孔」などの独特の造語の官能熟語が頻出する点を指摘している<ref name="otoko47" />。調査を行った白峰は、穴表現は調べるほどに直接描写が少なく、アナルであることの確実な描写が見られないと分析している<ref name=":1" />。
=== 漫画 ===
金田は穴の描写がぼかされた例として、少女漫画の「[[風と木の詩]](1976)」を例示している。作中、男色家のボナールがジルベール少年に馬乗りになり、嫌がるジルベールに対して力ずくで欲望を果たすシーンがあるが、具体的に何を行っているかについては曖昧模糊な描写に終始し、幼い読者には何が行われているのか、まったくわからないものであった。掲載誌の読者投稿には、描写の趣旨を理解できなかった読者からの「重い男が上に乗っかるのが嫌なのか?」という意見も寄せられ、当時小学生であった金田も何が描かれているのか、正確なところはわからなかったという<ref name="otoko42-43">{{cite book|和書 |author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子 |others= |date=27 feb 2015 |title=オトコのカラダはキモチいい |page= |publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]] |isbn=978-4-0406-7420-9 |pages=42,43}}</ref>。また、棒側の描写がぼかされる例として、文筆家の岡田育は少年漫画の「[[聖闘士星矢]](1985)」を挙げている。岡田によると、聖闘士星矢は全裸男性が頻出する反面、海辺でも風呂場でも精神世界でも毎回巧みに股間が処理されて具体的な描写がなされず、岡田は「股間には白いバナナみたいなものがあるんだろうな」と理解していたという<ref name="otoko42-43" />。
漫画作品の摘発事例としては、[[松文館裁判]](2002)、[[コアマガジン#略史|コミックメガストア事件]](2013)がある。
▲== 分類 ==
▲やおい穴という概念について、読み手や書き手の趣味・嗜好によりかなり解釈が分かれる。これら解釈の違いを分類するものとして、インターネット上に流布されるやおい穴の[[派閥]][[木 (数学)|樹形図]]がある。金田によると、この樹形図はインターネットで「やおい穴」とググるとすぐに出てくる、匿名の腐女子たちがいろいろな「やおい穴」観を整理したものであるという。金田はこの樹形図を2015年発刊の「オトコのカラダはキモチいい」にて紹介した<ref name="otoko22">{{cite book|和書 |author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子 |others= |date=27 feb 2015 |title=オトコのカラダはキモチいい |page=22 |publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]] |isbn=978-4-0406-7420-9 |quote=ここでまずお見せしたいのが、「やおい穴の派閥一覧」です。これはインターネットで「やおい穴」とググるとすぐに出てくる、匿名の腐女子たちがいろいろな「やおい穴」観を整理したものですね。群衆の叡智です。}}</ref>。
{{Quotation|Ⅰやおい穴あるよ派
①[[ちんこ]]と[[肛門|アナル]]の間にあるよ派
A ピンク色の綺麗な[[まんこ]]があるよ派(危険思想)
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| other-color =
}}
2014年に催されたトークイベント「これからのやおい穴の話をしよう<ref>{{Cite web
トークイベント当日には、樹形図によって分類された定型的なものだけではなく、「入れることが大変な穴こそ本当のやおい穴だ」「アナルの性器としての機能の悪さの描写が必要」といったさまざまな見解が寄せられた。これら論争に対して、[[著作家|文筆家]]の[[岡田育]]は学説にこだわりすぎるのも良くないとし、「やおい穴は『心の穴』だから、構造とか深く考えちゃいけないんだ。心の穴に精神的なナニを突っ込んで心と心でつながるのがやおいなんだよ<ref>{{Cite tweet |user=adonis_fish |number=412035925305090048 |title=やおい穴は「心の穴」だから、構造とか深く考えちゃいけないんだ。心の穴に精神的なナニを突っ込んで心と心でつながるのがやおいなんだよ |date=2013-12-15 |access-date=2023-02-07}}</ref>」という見解を紹介し、各派の融和を促した<ref>{{cite book|和書|author=二村 ヒトシ、岡田育、金田淳子|others=|date=27 feb 2015|title=オトコのカラダはキモチいい|page=29|publisher=[[KADOKAWA]][[メディアファクトリー]]|isbn=978-4-0406-7420-9}}</ref>。
==
なぜ男性同士の恋愛関係を描く作品が女性によって描かれ、女性によって消費されるのかについては、さまざまな議論がある。これらに対する論考はBL作家でもある栗本薫による『コミュニケーション不全症候群』(1995年)が最初であり、本書では、やおい・BLジャンルを愛好するのは「男女差別の中で抑圧された女性性が自傷的行為に走らせているからだ」という一般的な理解がまとめられた。しかし、永久保陽子による『やおい小説論』(2005年)以降は、抑圧からの逃避というより、女性によるジェンダーの娯楽化であると理解されるようになった<ref name="吉田・文屋">{{Cite journal|和書|author=吉田栞, 文屋敬 |date=2014-03 |url=https://hdl.handle.net/11470/66 |title=腐女子と夢女子の立ち位置の相違 |journal=福岡女学院大学紀要. 人文学部編 |ISSN=13492136 |publisher=福岡女学院大学 |volume=24 |pages=61-81 |hdl=11470/66 |naid=120005537093 |CRID=1050845762531930240}}</ref>。
やおい穴は「男性の身体に関する腐女子(またはやおい・ボーイズラブ作家)の知識の欠如」を端的に表しているのだとする意見もある。これに対して[[三浦しをん]]・金田淳子は、女性にも肛門はあるのだから男性身体の特性を理解していないのではなく虚構の物語の中でのリアリティを追求した結果であり、男性向けの[[成人向け漫画|エロ漫画]]における非現実的なほどの[[巨乳]]の女性の描写と似たようなものであると反論している<ref>三浦しをん・金田淳子「「攻め×受け」のめくるめく世界 男性身体の魅力を求めて」『ユリイカ』2007年6月臨時増刊号、28頁。</ref>。▼
: {{See|やおい#論考|腐女子#研究分析}}
▲== 外国におけるやおい穴 ==
やおい穴は[[英語圏]]においては'''[[:en:Yaoi_hole|yaoi hole]]'''<ref name="名前なし-20230316105810"/><ref>{{Cite web |date=2021-03-27 |title=From Buff Swimmers to Queer Rock Icons, These Are 5 of the Best Gay Anime of All Time |url=https://hornet.com/stories/gay-anime/ |url-status=live |website=hornet.com |first=Matt |last=Keeley |quote=The “boys love” or “yaoi” genre tells stories of men falling in love — but they’re made for straight women, and generally are unrealistic. (Sometimes even physically — protagonists sometimes have what’s known as the “yaoi hole”, a mysterious orifice that acts remarkably like a vagina during heterosexual sex.) |accessdate=2022-12-23 |language=en}}</ref>、[[中華圏|中国語圏]]においては'''[[:zh:Yaoi穴|yaoi穴]]'''<ref>{{Cite book|洋書 |title=BL進化論-男子愛可以改變世界!日本首席BL專家的社會觀察與歷史研究 |date=2016年9月6日 |publisher=麥田, 城邦文化出版 |quote=愛場面就馬上插入肛門,又與BL所謂的「yaoi穴」──「受」的肛門往往很輕易地就讓「攻」的陰莖插入,但在現實中近乎天方夜譚,不謀而合註228)▼
=== やおい作品におけるアナルセックスの位置づけ ===
(ラブシーンでのアナル挿入は、いわゆる BL の「ヤオイ穴」とも一致する--「攻め」のペニスのアナル挿入は非常に簡単なことが多いが、現実にはほとんどファンタジーに近い) 。 |isbn=9789863443803}}</ref>と訳される。▼
穴に焦点を当てると、現在のやおい・BLとアナルセックスは不可分であると考えられている。やおいにおけるアナルセックスの出現頻度については定量的な調査があり、[[同志社大学]]の[[メディア研究]]者、西原麻里は1970年から2000年にかけての1462作品を分析している。西原によると、1980年代から1990年代前半にかけてアナルセックスの描写頻度が75.8%から約91.9%へ増加し、この時期にセックスの描写が様式化して定着したとしている<ref>{{Cite thesis|和書|author=西原麻里 |year=2013 |url=https://doshisha.repo.nii.ac.jp/records/1055 |title=女性向け男性同性愛マンガの表現史 : 1970年から2000年まで |volume=同志社大学 |degree=博士(メディア学) 甲第568号 |id={{naid|500000579243}}}}</ref>。
やおいにおけるアナルセックスのプロットとしては、エロマンガの統計研究を手掛ける[[牧田翠]]によると、BLの物語においては「基本的に『性行為をすること』を一つのゴールとして、そこに向かっていく作品が多い」という<ref name=":0">{{Cite journal|和書|author=田原康夫 |date=2019-03 |url=https://hdl.handle.net/10959/00005494 |title=「対」の関係性をめぐる考察 : BL/百合ジャンルの比較を通して |journal=身体表象 |ISSN=24340669 |publisher=学習院大学身体表象文化学会 |issue=2 |pages=21-47 |hdl=10959/00005494 |CRID=1050011340343796608}}</ref>。[[ジェンダー]]研究者の東園子准教授によると、「やおい・BLの中の性行為は、二人の男性の関係が「行き着く先」まで到達し、恋愛が成就したことを示す「象徴」であり、それを寿ぐ祝賀の儀式という側面をもつ」と解説している<ref>{{Cite book|和書 |title=宝塚・やおい,愛の読み替え 女性とポピュラーカルチャーの社会学 |date=2015/04/20 |publisher=新曜社 |isbn=9784788514164}}</ref>。
=== やおい穴は何を表しているか ===
ジェンダー領域を研究する[[早稲田大学]]の溝口彰子准教授は、やおい穴の存在意義を[[異性愛規範]]主義に求めている。溝口は、やおいは「かなり保守的な[[ゲイ用語#な行|ノンケ]]女性の恋愛ファンタジーを表現するもの」であるため、やおいに描かれる男性は、「ふたりとも男性的な男性という「同一性」のカップリングのままでは 「異」性愛ファンタジーの代理人としては適さない」と述べる<ref>{{Cite book|和書 |title=QUEER JAPAN VOL.2 特集 変態するサラリーマン/表現のセクシャリティ |publisher=勁草書房 |page=200 |isbn=4326652314}}</ref>。また溝口は、以上の理由により、やおい穴はヴァギナの代用品であると解釈している。{{Quotation|異性愛規範主義の社会において、ノーマルなセックスとは生殖行為、つまりヴァギナにペニスが挿入されるセックスである。したがって、やおいの男性主人公たちも何らかの挿入をともなうセックスを行う必要があるのだ。つまり、やおい宇宙において、〈受け〉キャラクターのアヌスは女性読者にとってのヴァギナの代用品であって、男女ともにそなわっているアヌスという器官が表象されているわけではない。|溝口彰子『「ホモフォビックなホモ、愛ゆえのレイプ、そしてクィアなレズビアン―――最近のやおいテキストを分析する」』(2000年)}}[[学習院大学]]にて身体[[表象文化論|表象文化]]を研究する田原康夫は、溝口の論を引用した上で、「ペニス」と「アヌス≒ヴァギナ」の「結合」は、両者が恋愛的な意味において「結ばれ」ることのメタファーとして、物語を彩るものであるとした<ref name=":0" />。
== 批判と反論 ==
▲やおい穴は「男性の身体に関する腐女子(またはやおい・ボーイズラブ作家)の知識の欠如」を端的に表しているのだとする意見もある。これに対して[[三浦しをん]]・金田淳子は、女性にも肛門はあるのだから男性身体の特性を理解していないのではなく虚構の物語の中でのリアリティを追求した結果であり、男性向けの[[成人向け漫画|エロ漫画]]における非現実的なほどの[[巨乳]]の女性の描写と似たようなものであると反論している<ref>三浦しをん・金田淳子「「攻め×受け」のめくるめく世界 男性身体の魅力を求めて」『ユリイカ』2007年6月臨時増刊号、28頁。</ref>。
== やおい穴に関連する性表現 ==
やおい作品の性描写の手法の一部にて、男性向けポルノ作品との顕著な類似が見られる。
▲=== 擬音 ===
▲やおい穴の描写には、独特の[[擬声語|擬音語]]が使われる
上述のように、やおいでは穴側の表現は多彩である一方、棒側の表現が少ないことを指摘する意見もある。[[琉球大学]]の金城克哉教授は比較計量分析によりゲイコミックとBLコミックを対比して分析したが、ゲイコミックと比べてBLコミックでは特定の身体部位(男性器)へ言及することがほとんど見られず、射精擬音にいたっては皆無であったという<ref>{{Cite journal|和書|author=金城克哉 |date=2012-10 |url=https://hdl.handle.net/20.500.12000/25443 |title=同一テーマに関する二つのコミック作品群の比較計量分析 : BLコミックとゲイコミック |journal=言語文化研究紀要 |ISSN=0919-4215 |publisher=琉球大学法文学部国際言語文化学科欧米系 |issue=21 |pages=1-20 |hdl=20.500.12000/25443 |CRID=1050011251817829888}}</ref>。
=== 潮吹き ===
男性向けエロ漫画において、女性が[[オーガズム]]に達したことを示すための定型表現として、[[尿道口]]から液体を放出する現象、いわゆる[[潮吹き (女性器)]]が多々描かれるが、やおい漫画においては受けの男性が尿道口から液体を放出する'''[[潮吹き (男性)]]'''が時折描かれる。ちるちるによると、潮吹きは「開発の証」「BLにおいてHのクライマックスの象徴」であるという<ref>{{Cite web|和書|url=https://blnews.chil-chil.net/newsDetail/23969/ |title=開発の証!?『潮吹き』とは一体何者?成分&メカニズム徹底解剖! |access-date=2023-9-21 |publisher=BLサイト ちるちる/株式会社サンディアス}}</ref>。描写される頻度については、大手アダルトコンテンツ企業、[[ソフト・オン・デマンド]]系列のアダルトコンテンツ紹介サイトによると、「定番とは言えない」とされる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sod.co.jp/girls/shiofuki-bl/ |title=潮吹きBL漫画おすすめランキング20選♡ |access-date=2023-9-21 |publisher=性活女子/[[ソフト・オン・デマンド]]}}</ref>。
男性が実際に潮を吹くか否かについては近年まで明らかではなかったが、2018年にアダルトグッズメーカー[[TENGA (企業)|TENGA]]と[[川崎医科大学]]の共同研究により、実際に男性が潮を吹く様子が捉えられた<ref>{{Cite web|和書|url=https://medical-tribune.co.jp/news/2018/1019516668/ |title=男の「潮吹き」の真実 超音波カラードプラを用いた射精後現象の解析 |access-date=2023-9-21 |publisher=株式会社メディカルトリビューン}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://biz-journal.jp/2018/12/post_25743.html |title=男性の「潮吹き」の研究:メカニズムや噴出液を解析…尿道口から液体を霧状に噴出 |access-date=2023-9-21 |publisher=ビジネスジャーナル/株式会社[[サイゾー]]}}</ref>。同研究では[[超音波]]を用いて男性の潮吹き時の断面の動画を撮影し、その動画の解析により、[[膀胱]]から液体が前立腺尿道部に吸い上げられ、その後勢いよく放出される様子を明らかにした。潮の成分は[[尿]]と同一であったという<ref>{{Cite web|和書|url=https://tengahealthcare.com/column/post-1764/ |title=「男の潮吹き」の真実 ~被験者が語る潮吹きのやり方~ |access-date=2023-9-21 |publisher=株式会社TENGAヘルスケア}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/iju5.12021 |title=Male squirting: Analysis of one case using color Doppler ultrasonography |access-date=2023-9-21 |publisher=John Wiley & Sons, Inc}}</ref>。
=== 胸 ===
近年のやおいでは、男性の胸部が肉厚で豊満、また女性の[[乳房]]のような[[性感帯]]として描かれることが少なからずあり、このような男性の胸そのものや、胸部の表現を重視したジャンルを指して「'''[[雄っぱい]]'''(おっぱい)」と呼称されている<ref>{{Cite book|和書 |title=エロマンガ表現史 |date=2017年11月2日 |publisher=[[太田出版]] |page=68 |isbn=978-4778315924 |author=[[稀見理都]]}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://numan.tokyo/words/OYjI1/ |title=用語集 雄っぱい(おっぱい) |access-date=2023-9-23 |publisher=日本最大級の推し活応援メディア numan/株式会社マレ}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://comic.iowl.jp/topics/glossary_0036 |title=雄っぱい おっぱい |access-date=2023-9-23 |publisher=ComicFesta/株式会社ウェイブ}}</ref>。
白峰の調査(2014)では86編のやおい小説が分析され、[[乳首]]描写の有無について、「有(61%)・不明(12%)・無(27%)」と示された。この分析結果について、白峰はエロシーンにおいて穴が必ず描かれることと対比して、乳首の描写は意外にも少ないとしながらも、近年の作品では出現頻度の傾向が変わりうるとした。また、白峰は小説中の乳首の描かれたイラストの受攻の役割に着目し、乳首が露出した人物を「受(77%)・攻(16%)・受攻(2%)」と算出し、乳首描写は受けが大半を占めることを明らかにした。白峰はやおい穴と乳首を続けて分析し、やおい穴と乳首は両方とも受けのものだと感想を述べ、攻めの存在意義は竿ではないかと考察した<ref>{{Cite web|和書|url=https://mtblanc.hatenablog.com/entry/20140614/p1 |title=雄っぱいイベント(後編) |access-date=2023-9-22 |publisher=白峰彩子}}{{信頼性要検証|date = 2023年10月}}</ref>。
「雄っぱい」ジャンルは近年になって急速に発展しており<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/kimirito/status/973493302891724801 |title=【乳首残像復習③】BL界には近年「雄っぱい」という、男性の胸部を攻めるサブジャンルの発展が顕著で、その盛り上がりと共についに「雄っぱい」と「乳首残像」の競演が果たされたことになります。BL界での「ちん残像」と共に今後の発展が期待されますw |access-date=2023-9-23}}</ref>、美少女コミック研究家の[[稀見理都]]は、1988年の男性向けエロ漫画に起源を持つ、[[乳揺れ]]を乳首の軌道にスクリーントーンを貼ることによって表現するいわゆる「乳首残像」の手法が2018年の商業BL誌「雄っぱい・雄尻BL」 に初めて登場した点を指摘している<ref>{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/kimirito/status/973493290354950149 |title=【表現史】「雄っぱい・雄尻BL」(英知出版)がが届いた。ついに「乳首残像」表現が最後のフロンティアを言われていた商業BLに進出した!! 同人誌ではネタ的に確認されていた「雄乳首残像」でしたが、商業でここまではっきり描かれたのは初めてかもしれません。本には2箇所確認されました。 |access-date=2023-9-23 |publisher=稀見理都/[[Twitter]]}}</ref>。
=== 表情 ===
ちるちるはボーイズラブにおけるイキ顔を下記の5つに分類している。①目ギュッ閉じ・②目ガン開き・③しかめっ面・④茫然自失・⑤[[アヘ顔|アへ顔]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://blnews.chil-chil.net/newsDetail/29661/ |title=「イクッ…///」そのとき受けはどんな顔をしているか |access-date=2023-9-22 |publisher=BLサイト ちるちる/株式会社サンディアス}}</ref>。
=== 修正 ===
[[ファイル:Censorship in japanese porn manga classification table.jpg|サムネイル|修正分類図]]
やおい漫画においても他の分野のポルノ漫画同様に局部には修正が施されるが、やおい作品は他の分野と修正の傾向が異なるとされる。稀見理都はボーイズラブジャンルについて、男性向けポルノと比較して、出版社や雑誌の傾向で表現の差が大きい点を指摘している。稀見は男性向け雑誌で見ることのない修正手法の一つとして、「蛍消し(右図⑪)」を例に挙げている。これは局部の周辺に蛍が舞っているように見えるために蛍消しと呼ばれるようになったもので、稀見は男性誌向けの修正が「見られたくない」という意識で行われるものに対し、「いかに美しく消せるか」という美学や哲学の結果、このような修正が生まれたのではないかと考察している<ref>{{Cite book|和書 |title=エロマンガ表現史 |date=2017年11月2日 |publisher=[[太田出版]] |page= |isbn=978-4778315924 |author=[[稀見理都]] |pages=296-298}}</ref>。
=== 初体験 ===
他の分野のポルノ作品と同様に、やおいにおいても[[初体験 (性行為)|初体験]]は一定の関心を持たれるテーマである。受けが挿入をした経験がない作品は「[[童貞]]受け<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.chil-chil.net/goodsList/fashion_uke%5B%5D/EB1/ |title=童貞受けBL作品 |access-date=2023-9-25 |publisher=BLサイト ちるちる/株式会社サンディアス}}</ref>」、受けが挿入をされた経験がない作品は「[[処女]]受け」などと分類される。現実の男性に[[処女膜]]が存在するわけではないが、初体験のシーンでは、[[初体験 (性行為)#処女喪失に伴う痛みと出血|破瓜]]の如く出血が描かれることがある。
奇抜な例としては、三雲譲の「童貞膜少年」などの作品では、男性の人体構造に「童貞膜」が設定されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://konomanga.jp/guide/28152-2 |title=【日刊マンガガイド】『童貞膜少年』三雲譲 【日刊マンガガイド】 |access-date=2023-9-25 |publisher=このマンガがすごい! WEB/[[宝島社]]}}</ref>。童貞膜少年の作中では、童貞膜が精液の出る管の前にあり、犯されない限り射精ができない構造として描かれている<ref>{{Cite book|和書 |title=童貞膜少年 |date=2015/2/28 |publisher=[[マガジン・マガジン]] |page= |isbn=4896442407}}</ref>。
== 関連項目 ==
[[ファイル:Special body in Japanese fictional works.jpg|サムネイル|260x260ピクセル|類似する身体描写との違い]]
* [[ふたなり]] - 一人で男女両方の性器を持つ
* [[カントボーイ]] - 身体が男性で、カント(女性器)のみを持ち、男性器を持たない者<ref>{{Cite web|和書|url=https://pouchs.jp/couple/sex/dYmTK |title=カントボーイは実在する?カントボーイの意味と差別用語の可能性 |access-date=2023-9-20 |publisher=POUCHS(ポーチス) {{!}} 女性の恋愛を応援する恋愛情報メディア}}</ref>。
* [[オメガバース]] - 2010年代に英語圏を中心に発展したフィクションの世界設定。男性同士の性交・妊娠が定番<ref>{{Cite web|和書|url=https://blnews.chil-chil.net/newsDetail/16750/ |title=発情・妊娠・身分差だけじゃない!!日本で進化中の「オメガバース」を徹底解析 |access-date=2023-9-25 |publisher=BLサイト ちるちる/株式会社サンディアス}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://numan.tokyo/words/06IMc/ |title=用語集 オメガバース(おめがばーす) |access-date=2023-9-25 |publisher=日本最大級の推し活応援メディア numan/株式会社マレ}}</ref>。
* [[会陰穴]] - [[中国医学]]において、[[会陰]]([[陰嚢]]と肛門の間)にあるとされる[[経穴]](ツボ)<ref>{{Cite web |url=https://www.acupoint361.com/2017/04/huiyin.html |title=會陰穴位置 會陰穴痛 - 穴道按摩與穴位引導經絡功效圖解 |access-date=2023-9-20 |publisher=穴道經絡庫}}</ref>。
== 外国におけるやおい穴 ==
▲やおい穴は[[英語圏]]においては'''[[:en:Yaoi_hole|yaoi hole]]'''<ref name="名前なし-20230316105810" /><ref>{{Cite web |date=2021-03-27 |title=From Buff Swimmers to Queer Rock Icons, These Are 5 of the Best Gay Anime of All Time |url=https://hornet.com/stories/gay-anime/ |url-status=live |website=hornet.com |first=Matt |last=Keeley |quote=The “boys love” or “yaoi” genre tells stories of men falling in love — but they’re made for straight women, and generally are unrealistic. (Sometimes even physically — protagonists sometimes have what’s known as the “yaoi hole”, a mysterious orifice that acts remarkably like a vagina during heterosexual sex.) |accessdate=2022-12-23 |language=en}}</ref>、[[中華圏|中国語圏]]においては'''[[:zh:Yaoi穴|yaoi穴]]'''<ref>{{Cite book|洋書 |title=BL進化論-男子愛可以改變世界!日本首席BL專家的社會觀察與歷史研究 |date=2016年9月6日 |publisher=麥田, 城邦文化出版 |quote=愛場面就馬上插入肛門,又與BL所謂的「yaoi穴」──「受」的肛門往往很輕易地就讓「攻」的陰莖插入,但在現實中近乎天方夜譚,不謀而合註228)
▲(ラブシーンでのアナル挿入は、いわゆる BL の「ヤオイ穴」とも一致する--「攻め」のペニスのアナル挿入は非常に簡単なことが多いが、現実にはほとんどファンタジーに近い) 。 |isbn=9789863443803}}</ref>と訳される。
== 脚注 ==
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