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{{anotheruse|大脳皮質と海馬の錐体細胞|網膜の視細胞である錐体細胞|錐体細胞}}
[[Image:GolgiStainedPyramidalCell.jpg|thumb|240px|[[ゴルジ染色]]された錐体細胞。三角形に見える部分が[[細胞体]]であり、上に太い頂上神経突起が見える。その反対側には細い[[軸索]]がある。]]
'''錐体細胞'''('''すいたいさいぼう'''、pyramidal cell)は、[[大脳皮質]]と[[海馬]]に存在する主要な興奮性の[[神経細胞]](ニューロン)である。 [[細胞体]]がいくらか長く伸びた錐形をしているためこの名がある。
 
皮質でも海馬でも錐形の頂点方向が表面方向を向いている。 この錐形の頂点からは
[[樹状突起]] ([[:en:dendrite]]) として[[頂上神経突起]] ([[:en:apical dendrite]]) が延び、大脳皮質では主として I 層に比較的長い枝を広げる。 錐形の裾野の部分からはいくつかの[[基底神経突起]] ([[:en:basal dendrite]]) が延び、主として周囲の他の神経細胞とのネットワークを構成している。 円錐の頂点の反対側から[[軸索]]が延び、大脳ではこれは皮質を抜け出し[[白質]]を通じ[[ミエリン鞘]]をまとって他の領野や深層の核へと神経パルスを伝達する。 樹状突起にはすきまなく棘(きょく)が存在し、他のニューロンとシナプス結合を構成している。 自らの軸索の先の[[シナプス]]から[[神経伝達物質]]として[[グルタミン酸]]を放出する興奮性細胞であり、他の細胞の膜電位を脱分極する。 樹状突起にはすきまなく棘(きょく)が存在し、他のニューロンとシナプス結合を構成している。
 
大脳皮質の神経細胞のうち 80 % ほどが錐体細胞であり、 平均的には皮質 1 mm<sup>3</sup> あたりヒトでおよそ 1 万、ラットで 10 万の錐体細胞が存在する。 海馬では、アンモン角(CA3, CA1 領域)の主要な神経細胞である。 ヒトの錐体細胞の細胞体は典型的には 10 &mumicro;m から 50 &mumicro;m ほどである。 ベッツ細胞とも呼ばれる一次運動野の V 層の錐体細胞は特に大きく、ヒトでは細胞体が 100 &mumicro;m になる。
 
{{biosci-stub|すいたいさいほう}}