「北朝鮮による韓国人拉致問題」の版間の差分

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== 韓国の反応 ==
拉致被害者の数は公式認定されたの数だけでも486人と日本の数十倍に上るが、韓国世論はこの問題を重要視しておらず拉致自体が存在しないと考えている人も少なくない。当時の[[小泉純一郎]]首相と[[金正日]]の間で行われた[[日朝首脳会談]]で、金正日が日本人を拉致した事実を認め、謝罪した事によって日本世論の関心が一気に高まり、外交における最重要の懸案項目になったのとは対照的である。
 
拉致被害者の数は公式認定されたの数だけでも、486人と日本の数十倍に上るが韓国世論はこの問題を重要視しておらず、拉致自体が存在しないと考えている人も少なくない。
 
当時の[[小泉純一郎]]首相と[[金正日]]の間で行われた[[日朝首脳会談]]で、金正日が日本人を拉致した事実を認め、謝罪した事によって日本世論の関心が一気に高まり、外交における最重要の懸案項目になったのとは対照的である。
 
この理由として、元々韓国人は、北朝鮮なら拉致しても不思議ではないという認識があったからと言われている。また、韓国人拉致自体が、北朝鮮との数々の懸案の中ではさほど重要とも考えられていなかった。1953年7月27日に[[朝鮮戦争]]が休戦となってからも、韓国と北朝鮮は殉職者が出るほど軍事的衝突を繰り返していたからである。
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実際に朝鮮戦争がいつ再開されてもおかしくない状態であったため、そのような重要問題から見れば拉致問題は取るに足らないことであり、それらの問題が解決してからの事だと認識されていた。
 
また、長年に渡り強力な[[反共]]政策が取られていた韓国が民主化や南北和解ムードの到来により親北感情が増し、近年では[[太陽政策]]によって北朝鮮を出来る限り刺激しないよう韓国政府が動いていることもあり、また国民の間にも[[朝鮮戦争]]の記憶が薄れ北朝鮮を驚異と感じずむしろ同胞だと認識する人間が増えてきた。
 
そのため、取り上げれば北朝鮮を非難するしかない拉致問題は、北朝鮮にシンパシーを感じる者や太陽政策を支持する者によって煙たがれる傾向にさえある。むしろ、[[在韓米軍]]問題等により関係をこじらせつつある[[アメリカ]]や竹島・歴史認識問題で対立する[[日本]]への敵対心が強くなり、日米が繰り返し主張する拉致問題解決に韓国政府が乗り気でなくなりつつある。
 
== 現状 ==