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'''AT&T'''(エイ・ティ アンド ティ、''American Telephone and Telegraph''、[[ニューヨーク証券取引所|NYSE]]:[http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=T T])は[[アメリカ合衆国]]最大手の[[電話]][[会社]]。[[インターネット]]接続サービス等も提供する。本社は旧SBCコミュニケーションズの本拠である[[テキサス州]][[サンアントニオ]]に置く
 
== 沿革 ==
[[1877年]]、[[19世紀]]における米国の二大発明家である[[アレクサンダー・グラハム・ベル|グラハム・ベル]]が興した[[ベル電話会社]]が前身であり、[[1885年]]に世界初の長距離電話会社として発足。 
 
[[20世紀]]初頭には政府との折衝の結果、事業の独占権を認められるようになった。この規制された独占の状態は1970年代に始まる反独占訴訟の結果解体されることになる。地域電話部門は[[地域ベル電話会社]]8社へ、研究・開発部門も分離(現:[[ルーセント・テクノロジーズ、現:[[アルカテル|アルカテル・ルーセント]])され、AT&Tは基本的に長距離電話会社となった。これによりアメリカの電話産業は市場競争へと開放され、特に長距離部門では[[MCI]][[スプリント・ネクステル|スプリント(現:スプリント・ネクステル)]]などの大手長距離電話会社の成長を見ることになる。
 
1990年代後半からは、大手[[ケーブルテレビ|ケーブル会社]]の[[テレ・コミュニケーションズ|TCI]]、[[メディアワン]]を買収、ケーブル施設を全国に保有し、その施設を通じた高速インターネット通信事業においても大手プレイヤー事業者となった。だが、株価の低迷や買収コストの回収の遅れなどから財政状態が圧迫し、[[2000年]]にはケーブルテレビ部門、長距離通信部門、ワイヤレス移動体通信部門などへの分割を発表。[[2005年]]1月31日、同国通信2位で地域通信大手のSBCコミュニケーションズに買収されることが発表された。
 
[[2005年]]11月18日、SBCコミュニケーションズがAT&T(AT&T Corp)の買収を完了。同時にSBCコミュニケーションズは社名をAT&Tに改称した。さらに[[2006年]]3月5日、地域ベル電話会社の[[ベルサウス]]を買収することを発表した。ベルサウスとは[[携帯電話]]事業で合弁事業を行っており、共同出資会社'''[[シンギュラー・ワイヤレス]]'''は米国内で[[ベライゾン・ワイヤレス]]([[ベライゾン・コミュニケーションズ]]と[[ボーダフォン]]の合弁)やスプリント・ネクステルを抑えトップシェアとなっている。また、この合併で地域電話会社はAT&T、ベライゾン・コミュニケーションズ、[[クウェスト・コミュニケーションズ]]の3社に集約されることとなった。[[2006年]]12月29日、AT&Tは地域ベル電話会社の[[ベルサウス]]の買収完了した。
 
[[日本]]においては、[[日本IBM]]との戦略的合意に基づく、AT&Tグローバル・サービスがあり、AT&Tの技術を日本に導入するとともに、企業向けネットワークのアウトソーシングサービスなどを行っている。日本AT&Tという会社も存在するが、AT&Tグローバル・サービスのバックオフィス的機能のほか、[[在日米軍|米軍]]向け電話サービスなどを行っているのみである。[[東京都]]内では[[都バス]]のうち1台に[[ラッピング広告|同社の広告]]がある。(2006.12現在)
 
==関連項目==