削除された内容 追加された内容
Fuji-77 (会話 | 投稿記録)
m lk
m →‎種の保存: 用語訂正
33行目:
品種改良というのは、人間が人間の都合で生物の形態を変えて行くことであり、通常、何世代にも渡って交配を繰り返しながら意図的かつ時間を掛けて形態を変えて行く。<br>そのため、品種改良を進めるためには、長期飼育と累代繁殖の方法が確立されていて、何世代も人工繁殖が行えるという生物である必要がある。
===種の保存===
生物の保全というのは、環境も含めた[[生態系]]の保全であり、特定の生物種だけを保護することは自然保護ではないという批判的意見は多い。実際、生物が自然の中で暮らすには、環境の保全が不可欠であり、ある生物だけ増やすことは、種の保護としては緊急避難的な保護であるとされる場合が多い。たとえば、特定の魚だけ殖やす(最近は[[めだか]]で多い)ことを保護活動と謳うケースは多いが、いくら殖やしても汚い川に放しては生きていけない。こういったことから、生物の保全と環境の保全は両輪であるという考え方は根強い(この辺のことについて詳しく知りたい方は→[[生態系]]参照)<br>また、飼育することが保護に繋がるという名目で野生動物を捕獲することは、捕獲圧を掛ける事になり、かえって種の保全に悪影響を与えているという批判もある。特に、アマチュア飼育者やそういった人に生物を提供する業者が捕獲することに対して多い批判だ。<br>ほかに、累代飼育を続ければ続けるほど、野生種と遺伝的・形態的に差異がある個体が増える傾向があるという事実からも、人工繁殖より自然の保護を優先させてこそ、種の保全や[[遺伝資源]]の保全に繋がるとする意見もある。<br><br>しかし、野生種は絶滅寸前、あるいは既に絶滅してしまったという生物の中には、累代で飼育・栽培されているからこそ生き残っているという種、言い換えれば、水槽や植木鉢など人工的な空間の中しか生息場所が残っていない種というものも、少なからず存在する。それらの種は、特別珍しい種でないポピュラー種である場合もある。<br>具体例を挙げると、[[アカヒレ]]が挙げられる。<br>
飼育栽培の歴史が古い種には顕著だが、現存しているのは品種改良された栽培種・改良種のみで、原種となった野生種は絶滅したとされている生物もいる。具体例を挙げると[[モルモット]]が挙げられる。
 
==職業としての繁殖==
何らかの生物を繁殖させることで金銭を得ている人、金銭を得ることを主目的に繁殖を行う人、つまり、繁殖を職業としている人もいる。