「固溶体」の版間の差分

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m 鉱物の命名について
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;置換型固溶体 :溶媒原子の代わりに溶質原子が置き換わるもので、それぞれの原子の大きさが同じぐらいであると、置換がおこなわれやすい。原子半径の違いが10%ぐらいまでは、成分比の全体にわたって完全に固溶するがそれ以上では固溶度は急激に減少し、15%以上ではほとんど固溶しなくなる。この経験則が[[ヒューム‐ロザリーの法則]]の1つとなっている。
;侵入型固溶体 :原子半径の小さい元素、[[水素]] (H)、[[炭素]] (C)、[[窒素]] (N)、[[ホウ素]] (B)、[[酸素]] (O) などが、金属結晶格子の原子間のすきまに侵入するものである。金属結晶格子の原子間のすきまは結晶構造によって異なる。[[炭素鋼]]の[[焼入れ]]、[[浸炭処理]]などの表面硬化処理は、侵入型固溶体をつくることによって、歪んだ組識をつくることによって硬い組識をえている。
 
== 固溶体を形成する鉱物の命名 ==
固溶体を形成する[[鉱物]]を命名する際には、いわゆる「50%ルール」に従う。AとBを[[端成分]]とする2成分固溶体の場合、A<sub>50</sub>B<sub>50</sub>を境界として2つの鉱物名にするというものである。例えば、[[斜長石]]はNaAlSi<sub>3</sub>O<sub>8</sub>(Ab)とCaAl<sub>2</sub>Si<sub>2</sub>O<sub>8</sub>(An)を端成分とする連続固溶体であるため、Ab<sub>50</sub>An<sub>50</sub>を境にして、Ab側を[[曹長石|アルバイト]](曹長石)、An側を[[灰長石|アノーサイト]](灰長石)とする。
 
==関連項目==
*[[金属工学]]
*[[金属間化合物]]
*[[鉱物学]] - [[鉱物]]
 
[[Category:鉱物学|こようたい]]