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'''歴史時代''' ('''れきしじだい''')とは、歴史における時代区分の1つ。一般的には、[[文字]]が成立し、文献資料([[史料]])によって歴史事象を検証することが可能な時代を指す。それ以前を[[先史時代]](せんしじだい)という。
 
文字文化の進展の度合いが地域によりまちまちであるため、[[絶対年代]]で示れる用語ではない。また、[[インカ帝国]]にみられるように、文字文化のみられなかったところでも[[天文学]]や[[建築]]技術など他の分野が高度に発達した例もみられ、また[[結縄]]のような文字によらないコミュニケーション・記録方法もあることから、必ずしも文字資料の有無で時代を区切るべきでないという考え方もある。
 
日本列島がいつから文字文化をもつようなり、文字社会に入ったかについては、多くの議論のあるところである。現段階では、おおむね[[古墳時代]]が日本の先史時代と歴史時代の境をなすとみなすことができる。ただ、文字資料そのものは弥生土器に漢字が墨書・刻書されている例があり、日本に関する記録は中国の歴史書に前1世紀の『[[漢書]]』「地理志」がある。
 
歴史時代は、[[歴史学]]([[文献史学]])からのアプローチと[[考古学]]からのアプローチとの双方が可能であるが、先史時代については考古学的アプローチが唯一の検証方法となる。また、歴史時代は文献資料と[[考古資料]]とを照合し、分析し、検討を加えることによって[[遺構]]や[[遺物]]、ないしは[[遺跡]]の絶対年代が明らかになることもまれではない。
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*[[有史]]
*[[先史時代]]
*[[絶対年代]]