削除された内容 追加された内容
→‎魚拓の発祥: 錦糸堀の鮒
13行目:
 
==魚拓の発祥==
魚拓は[[庄内藩]]が発祥とされ、日本最古のものは[[天保]]10年(1839年)2月に現在の[[東京都]][[墨田区]][[錦糸町]]付近で釣られた[[鮒]]の魚拓「錦糸堀の鮒」とされている。9代藩主[[酒井忠発]]が釣り上げた鮒であるとされ、現在は[[鶴岡市]]郷土資料館に所蔵されている。
[[庄内藩]]では、幕藩体制に入り、平和な世の中にあっても、尚武の心を忘れないために海釣りが奨励された。夜中に[[鶴ヶ岡城|鶴岡城]]下を出立し、夜の山道を20Km以上歩き、[[日本海]]の荒波に「庄内竿」と呼ばれる独特の長い竿を振って鱈などの大きな魚に立ち向かった。長い竿を担いで目の効かない暗く遠い山道を歩き、あれこれ戦略を立てながら釣り糸をたらし、心を張り詰めながらも静かに獲物を待ち、荒海の中から一気に大きな魚を釣り上げるのは、[[武士]]の道に通じ、鍛錬にはもってこいであった。
そして、大きな獲物は、「討ち取った敵将の首」に見立てられ、魚拓にして藩主に献上されたという。