「コスタリカ料理」の版間の差分

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== 特徴 ==
[[画像:Inside the market in Costa Rica.jpg|thumb|240px|right|市場の風景]]
[[コスタリカ]]はかつて[[スペイン]]領であったほか、[[ヨーロッパ]]や[[アジア]]など世界各地からの[[移民]]が住んでいるため料理も多種多様であり、[[スペイン料理]]や[[イタリア料理]]、[[中華料理]]など、それぞれの国・地域の本格的な料理が楽しめるレストランが多数ある。地元の[[郷土料理]]はティコ(Tico)料理と呼ばれており、他の[[中米]]諸国の郷土料理同様、黒[[インゲン]]豆・赤[[インゲン]]豆などの豆類や肉類、[[バナナ]]などが食材として使われているのが特徴である。標高差のある国土を利用して、[[キャベツ]]や[[ブラックベリー]]など温帯の作物も周年収穫することができるため、食材の種類は豊富である。コスタリカにおける食の中心は肉類や豆類であり、また[[米]]も日常的によく食べられる。その他[[魚介類]]も食べられており、代表的な料理の中には[[セビチェ]]のように魚を使ったものもあるが、通常は魚介類よりも肉類の方がポピュラーであり、その中でも特に[[牛肉]]や[[鶏肉]]の人気が高い([[豚肉]]はコスタリカでは一番値段が高く、牛肉や鶏肉ほどには使われない)。また、家庭料理では[[ジャガイモ]]や[[ニンジン]]を[[トマトソース]]で煮込んだものなど、トマト風味の煮込み料理が多い。味付けの基本としては[[ピーマン]]、[[セロリ]]、[[タマネギ]]などの野菜が使われるほか、香辛料として[[コリアンダー]]や[[クミン]]がよく使われる。その他、[[グアテマラ]]や[[ニカラグア]]など他の中米諸国同様、[[トウモロコシ]]の粉でつくった薄いクレープ状の[[トルティーヤ (メキシコ)|トルティーヤ]]も、主食としていろいろな料理に合わせて食べられる。
 
== 代表的な食材 ==
[[画像:Inside the market in Costa Rica.jpg|thumb|240px200px|right|市場の風景]]
; 黒いんげん豆 (Frijoles Negros)
: [[インゲン]]豆の一種で、他の中米諸国同様最もポピュラーな食材のひとつ。煮込んだ豆は、食卓には必ずといっていいほど登る。米料理(ガジョ・ピント Gallo Pinto)やスープ(ソパ・ネグラ Sopa Negra)の材料などに使われる。黒いんげん豆ほど多くはないが、赤いんげん豆(Frijoles Rojos)も食べられている。
; 白い [[チーズ]] (Queso  Blanco)
: 中南米で広く食べられている、塩味であまり発酵が進んでいないタイプのもの。木綿[[豆腐]]をもう少し硬くしたような食感で、しこしこした歯ごたえがある。油で炒めたり、熟した料理用バナナをつぶしたものでくるんで揚げたりする。
; 米 (Arroz)
: スペイン料理の影響と思われるが、米も日常的によく使われる。長粒種([[インディカ米]])なので粘り気がなく、炊いてもパサパサしている。副食として用いるほか、ライス[[プディング]](アロス・コン・レーチェ、Arroz con Leche)の材料として使われたりもする。
; ヤシの芽 (Palmito)
: コスタリカでは[[ヤシ]]の芽もポピュラーな食材の一つであり、缶詰や瓶詰で売られている。[[サラダ]]や米の[[グラタン]]、パイの具などに用いる。
; 料理用バナナ、プランテン (Platanos)
: 調理用のバナナで、加熱しないと食べられない。スライスして油で揚げたりして食べる。未熟果は甘くないが、熟すにつれて甘みが出る。日本で知られているバナナよりは硬く、熟したバナナを揚げたものは[[サツマイモ]]の天婦羅のような食感がある。
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: 「=斑の雄鶏」。黒いんげん豆と一緒に炊いたご飯をたまねぎ、[[ニンニク]]、ピーマンと炒め、さらにそれを豆の茹で汁と[[サルサ]]・リサーノと呼ばれるソースで炒め煮したもの。夕食で残ったご飯と黒いんげん豆を炒め合わせることが多い。見た目や味わいが日本の[[赤飯]]にどことなく似ているが粘り気は全くない(ちょうどインディカ種の米で赤飯を作ったようなイメージ)。好みにより、これにトルティージャや[[サワークリーム]]を添えて食べる。メインディッシュの副食としてよく付いてくるほか、[[卵]]や[[ベーコン]]を添えて朝食に食べたりもする。中米やカリブ海地方一帯でポピュラーな料理であり、地域によってはアロス・コン・フリホレス(Arroz con frijoles)やモロス・イ・クリスティアノス(Moros y Cristianos)などの名称で呼ばれることもある。ちなみに、[[カリブ海]]沿岸地域や[[キューバ]]にもこれに似た[[コングリ]](Congrí)という料理があるが、こちらは赤いんげん豆を用いる。
; オージャ・デ・カルネ (Olla de Carne)
[[画像:Olla de Carne.jpg|thumb|240px200px|right|オージャ・デ・カルネ]]
: ジャガイモ、[[キャッサバ|ユカイモ]]、トウモロコシ、ニンジンなどの野菜類と牛肉を煮込んだスープ。レストランではサイドメニューとして扱われているが、付け合せの[[パン]]とトルティージャとこれだけで十分にメインディッシュになるくらいのボリュームがある。塩と[[オレガノ]]や[[コショウ]]などの香辛料でさっぱりした味付けがされており、日本人の口にも合う。オージャ・デ・カルネは代表的な家庭料理でもあり、家庭によって具が多少変わる。ちなみに「Olla:オージャ」とはスペイン語で底の深い鍋のことであり、この言葉が転じて日本の「[[おじや]]」の語源になったという説もある。
; [[エンパナーダ]] (Empanada)
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[[Category:中南米の食文化|こすたりかりようり]]
 
[[en:Cuisine of Costa RicaCuisine_of_Costa_Rica]]
[[pt:Culinária da Costa RicaCulinária_da_Costa_Rica]]