「金属探知機」の版間の差分

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時野 (会話 | 投稿記録)
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== 開発の歴史 ==
===黎明期の金属探知機===
我々の想像以上に金属探知機は古くから使用されている。[[19世紀]]の終わりごろ、多くの科学者や技術者が今まで積み上げてきた理論を応用して金属を探知できる機械を開発しようと試みていた。金属[[鉱山]]において金属が探知できる機械があれば作業効率が大幅に高まると期待された。初期の金属探知機は出来が未熟であり、また電気の消費量が大きかったので稼動させられる時間はきわめて短かった。スコットランドの物理学者で電話の発明者としても有名である[[グレアム・ベル]]が金属探知機を使って当時の[[アメリカ]][[大統領]]、[[ジェームズガーフィールド]]の体内に埋まっている弾丸(彼は銃で肩と胸を撃たれ暗殺された)を探知しようと試みた。この実験では金属探知機は反応したものの、大統領の横たわるベッドの金属製の縁にも反応を示し弾の探知は失敗に終わり、大統領も銃創からの感染症が原因で銃撃の約2ヶ月後に逝去した。
 
 
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== 金属探知機の利用 ==
 
===地雷の探知===
[[画像:Metal detector.jpg|thumb|250px|陸上自衛隊の89式地雷原探知機セット]]
[[画像:TM-46 AP-mine.JPEG|thumb|250px|TM-46対戦車地雷]]
[[地雷]]は金属製の容器に爆薬や起爆装置が組み込まれていることが多く、対人、対戦車用ともに金属探知機を用いた地雷除去に広く利用されている。[[日本]]の[[陸上自衛隊]]は[[89式地雷原探知機セット]]を装備しており、[[カンボジア]]における[[PKO]]活動時に地雷探査等の支援活動を行った。しかし近年ではこれに対向する形で[[プラスチック]]等の非金属で地雷の外枠を造り金属探知機では探知できない地雷も使用されている。
 
===考古学分野===