「アルマニャック (ブランデー)」の版間の差分

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産地区分(土壌)、歴史、等級
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[[Image:Armagnac-img 0465.jpg|thumb|1956 Armagnac]]
'''アルマニャック''' (Armagnac) とは、[[フランス]]南西部、[[ガスコーニュ]]地方の中央に位置するアルマニャック地方と呼ばれる地域で醸造される[[ブランデー]]であるをいう
 
== 生産 ==
=== 産地 ===
アルマニャック地方は、[[ガスコーニュ]]地方の中央に位置し、[[ジェール県]]、[[ランド県]]、[[ロット=エ=ガロンヌ県]]にまたがる。土の質によって、さらにバ・アルマニャック、アルマニャック・テナレーズ、オー・アルマニャック以下の3つの産地にけられる。一般にバ・アルマニャック産のアルマニャックが最も高級とされる。
;バ・アルマニャック:西部に位置し、酸性の強い粘土砂質の土壌をもつ。フルーティな味が特徴的で、一般にはこのバ・アルマニャック産のアルマニャックが最も高級とされる。中心都市は[[オーズ]]。
;アルマニャック・テナレーズ:中央部に位置し、粘土石灰質の土壌をもつ。中心都市は[[コンドン]]。
;オー・アルマニャック:東部および南部に位置し、石灰質の土壌をもつ。中心都市は[[オーシュ]]。
 
=== ブドウ ===
アルマニャックは白ブドウから造られる[[蒸留酒]](オー・ドー・ヴィー)である。原料となる主なブドウの品種には、[[ワイン用葡萄品種の一覧#トレッビアーノ|ユニ・ブラン]]やフォル・ブランシュ、コロンバールなどがある。
 
=== 蒸留・熟成・ブレンド ===
収穫後、3月31日までに蒸留が行なわれる。アルマニャック型と呼ばれる連続式蒸留器を用いて1回蒸留、ガスコーニュもしくは[[リムーザン地域圏|リムーザン]]産のカシの樽(ピエス)で熟成後、ブレンドさせる。アルコール度数は40度以上
 
=== 等級 ===
熟成期間度合い長短によって、V.O.、V.S.O.P、X.O.、ナポレオン、エキストラなど以下の等級がある。
;三つ星:2年以上
;V.O., V.S.O.P, レゼルヴ:5年以上
;X.O., エクストラ, ナポレオン, ヴィエイユ・レゼルヴ:6年以上
;オール・ダージュ:10年以上
これらの銘柄は業者によっても異なるため、熟成期間5年を境に「アルマニャック」と「ヴィエイユ・アルマニャック」の2つの呼称を用いることが提案されている。
 
== 歴史 ==
「アルマニャック」の地名は[[クロヴィス1世|クロヴィス]]に仕え、ガスコーニュに領地を与えられた騎士エレマン(Herreman)の名に由来するとされている。14世紀、[[フランシスコ会]]の修道士でオーズとサン・モンの修道院長を務めたヴィタル・デュフールはアルマニャックを健康維持のための薬であるとして40の効能を挙げた。
 
15世紀以降、アルマニャックはこの地方の商取引における重要な産品の1つとなった。1936年よりアルマニャックは[[アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ|原産地呼称統制法]](AOC)によって保護、管理されている。若いアルマニャックにブドウジュースを加えた'''フロック・ド・ガスコーニュ'''も1990年にAOC認定された。白とロゼがあり、アペリティフとして人気がある。
 
== 関連項目 ==