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Miriamu (会話 | 投稿記録)
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== 中性子後方散乱式爆発物探知器 ==
放射線源と放射線検出器からなる装置で中性子の弾性散乱によって装置側へ戻ってきた中性子を測定し放射線源から出た中性子の速度入射角度との比較から衝突前と衝突後のエネルギーの差分を求め、軽元素に対する中性子の減速効果を利用して対象物の構成元素を調べる装置である。
衝突前と衝突後のエネルギーの差分を求めることで軽元素に対する中性子の減速効果を利用して対象物の構成元素を調べる装置である。
 
*爆薬の種類によって以下のような結果が出る。通常の樹脂、繊維、木材、生体などと比べると明らかに窒素量が多いため用意容易に識別できる。
**[[RDX]] 炭素 16.22% 水素 2.72% 窒素 37.84% 酸素 43.22%
**[[TNT]] 炭素 37.02% 水素 2.22% 窒素 18.50% 酸素 42.26%
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*利点
**対象物がまったく揮発性ガスもなにも出していなくても関係ない放射線源と放射線検出器がセットになったセンサー部を向ければ測定できるのでレントゲンみたいのように対象物を挟み込む必要も無い。
**また対象物の寸法が大きかったり、形状が偏っていても調べることができるただし、測定距離が長いと、中性子が空気で乱反射してしまいちゃんと戻ってこないため、測定可能距離が極めて短い。
 
**また対象物の寸法が大きかったり、形状が偏っていても調べることができる、ただし、測定距離が長いと、中性子が空気で乱反射してしまいちゃんと戻ってこないため、測定可能距離が極めて短い。
 
*欠点
**放射線を出すために放射性物質を内蔵しているので運用には放射線技師が必要なこと。
**保管するのに特別な放射線管理施設が必要なこと
**検査対象物が軽度の被爆を起こすこと。特に人体に対して使用する場合は問題がある。