「爆発物探知機」の版間の差分

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'''対象物の構成元素を調べる方式'''
 
確実ではあるが、非常にコストが高く、取り扱いも難しい。
*中性子後方散乱式爆発物探知器
*電子線マイクロアナリシス分析器
 
 
== 科学反応式 ==
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*欠点
**価格が高い
**装置が大型で持ち運び出来ない
**放射線を出すために放射性物質を内蔵しているので、運用には放射線技師が必要なこと。
**保管するのに特別な放射線管理施設が必要なこと。
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アメリカではテロ対策のために、この欠点を隠して放射線規制外の機材として導入しているとの批判がある。
 
== 電子線マイクロアナリシス分析器 ==
対象物表面に細く絞られた電子線を照射して、対象物と電子線との相互作用により発生する特性X線を効率よく検出することにより対象物の構成元素を調べる装置である。
ただし、本来の用途は爆発物探知機ではなく、'''成分分析装置であり'''、'''爆発物探知には不向きな装置'''であるが、
韓国政府が爆発物探知機として導入したため、ここに記述する。
 
*利点
**対象物がまったく揮発性ガスもなにも出していなくても関係なく調べられる。
 
*欠点
**価格が高い
**装置が大型で持ち運び出来ない
**専門のオペレーターが必要
**表面の浅い部分しか調べられないため、金属容器や大きな箱に入っている中味まで調べられない。
**強いX線を照射するため人体や生物には使用できない
 
韓国が導入したのがこのタイプで「EDS X-RAY」という製品だったがあまり役に立たず、誤認が続出した。
それも当然であり、この装置は爆発物探知機ではなく成分分析装置だからである。
 
爆弾と雷管、タイマーなど付随機材を感知できなかったのは当然であり、金属の箱に入っている物の中味を透視することなど出来ない。
 
また、キムチや石鹸、コチュジャンなどを爆発物と誤認したのは窒素量の多い有機物を爆弾と誤認したためである。
 
これは、装置の欠陥ではなく、装置の選択ミスと断言して良い。
 
大変に高価な装置であり、日本での購入価格は一台あたり一千五百万円からである。
 
 
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爆発物探知機が反応したために、過剰な取調べや捜索が行われた事例が数多くある。
下記以外にも爆発物探知機が反応したために大騒ぎなった事例が世界中に数多くあり、なにが反応したのか判明していない事例も非常に多い。これは、テロ問題から過剰反応するようになっているという事情も関係している。
 
*塩化水素は塩分の多い発酵食品からもよく出るため、韓国で導入した爆発物探知機がキムチに反応してしまい、そこいらじゅうの手荷物に反応して使い物にならなくなった。韓国はキムチ探知機を導入したと揶揄された。
 
*二酸化硫黄は硫黄分を含むマッチなどを燃焼させた場合にも発生するため。実際にマッチを航空機の機内で点けただけで爆発物探知機が反応して運休になり全検査になったという事件が起きている。