「弁護士 灰島秀樹」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
13行目:
[[2006年]]3月。灰島法律事務所を取り仕切る若きやり手弁護士・灰島秀樹のもとへ、ある日1人の男が弁護の依頼にやってきた。男の名は瀬籐賢三、千葉県の県議会議員。国と千葉県が進める「東京湾海洋博覧会」の開催予定地として千葉県・神ヶ浦町が選ばれたが、現地の環境保護を訴え地元の住民達は反対。国を相手取り計画取り消しを求める裁判を起こすも、住民達の訴えは第1審で退けられてしまった。瀬籐はその上訴審の弁護を灰島に依頼するが、灰島らは見返りの報酬が期待できないとして依頼を一旦断る。しかしその直後、IT関連企業社長・速水龍人から別の依頼が舞い込んだ。速水が進めるテーマパーク計画の予定地が先の海洋博覧会予定地と重なっているため、速水は1億円の報酬をちらつかせ、秘密裏に博覧会計画を潰すよう灰島に求めてきた。
 
速水の依頼を快諾した灰島法律事務所は、神ヶ浦町住民達の依頼を引き受ける振りをし、環境保護運動を盾に世論を味方に付け、海洋博覧会を中止に追い込むシナリオを企てる。博覧会を推進する県議員達を次々とスキャンダルでマスコミにリークさせ、博覧会を押し進める国会議員も手玉に取るなど筋書きは着々と進むが灰島は環境保護団体の代表、芦川淑子に自分の亡き母親を重ね合わせ本当に住民を裏切ってよいのか思いなやんでしまう。そんな灰島に愛想を尽かした部下が灰島の元から去り窮地に追い込まれる。当てつけもなく街をさまよい、警視庁の沖田捜査官と出くわした灰島は飲み屋で一杯交わす。
 
事務所に戻った彼は自分のノートPCに沖田から送られてきたメールを見て、この裁判の裏に隠された陰謀を知ることになる…。