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'''掛詞'''(かけことば)とは、[[和歌]]などにおける[[修辞]]用法の一つ。
 
==概要==
同じ音、あるいは類似した音を有するものに、2つ以上の意味を込めて表現する方法。古来より用いられてきた。掛詞となる語は、ほとんどの場合[[平仮名]]で書かれる。
 
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:「いくののみち」…「行く野の道」/「[[朝来市|生野]]の道」
:「ふみもみず」…「文([[手紙]])も見ず」/「踏みもみず(踏破もせず)」
 
==英語における掛詞==
日本語における掛詞と同じ手法を用いた修辞は、英語においてはほとんど見られない。これは、日本語は[[漢字]]という[[表意文字]]に[[音節]]を当てはめており、また母音の数も比較的少ないことから[[同音異義語]]が非常に多いのに対して、英語は同音異義語が少ないことが原因のひとつと考えられる。
但し、英語においても、以下のような同音もしくは類似音を利用した技巧が使われることがある。
*[[詩]]において、節の最後を、語尾が同音節である単語(''fall''と''hall''など)で揃える。([[押韻]])
*よく知られている言葉を、綴りが似た言葉に置き換える[[言葉遊び]]。[[不思議の国のアリス]]はこの技法を多用していることで知られている。
*[[シェークスピア]]の戯曲や[[マザーグース]]などの著名な一節を引用して、別の意味を連想させる手法。例えば、アメリカ映画の[[オール・ザ・キングスメン]]について、タイトルを直訳すると「王の全ての家来」であるが、これはマザーグースにおける[[ハンプティ・ダンプティ]]からの引用であり、権力者の悲劇的な結末をタイトルから連想させている。また、[[アガサ・クリスティー]]の推理小説も、マザーグースからが引用が多いことで知られている。
なお、日本語に翻訳されると、原文におけるこれらの技法が十分に伝わらないことがある。
 
==関連項目==