「タキソール全合成」の版間の差分

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[[Image:Taxol.svg|thumb|245px|タキソールの構造式]]
[[有機化学]]において、'''タキソール全合成'''(—ぜんごうせい、Taxol toltaltotal synthesis)は現在も続いている主要な研究課題の1つである。この[[テルペノイド|ジテルペノイド]]は重要な[[悪性腫瘍|癌]]の治療薬であるが、[[イチイ|太平洋イチイ]] (pacific yew) などからわずかしか採取できないため高価である。[[タキソール]]の[[化学合成]]法が開発できれば、それ自体が商業的・化学的に重要であるだけでなく、より強い効果を持つ可能性を秘める天然には見られない[[誘導体]]の合成への道が開ける。
 
タキソール分子はバッカチンIII (baccatin III) と呼ばれる4環性の核部分と[[アミド]]尾部からなる。環の部分はそれぞれ左からA環(シクロヘキサン)、B環(シクロオクタン)、C環(シクロヘキサン)、D環(オキセタン)と略称される。