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== 核出力の算出と論争 ==
[[Image:Trinity explosion.jpg|thumb|250px|トリニティ実験の爆発直後の火球。写真の下部に基準となるスケールと経過時間が入っており、これで核出力を概算する。(撮影:Berlyn Brixner)]]
核爆発の出力を計算することは、キロトン又はメガトンといった大雑把な数字を使っても難しいものがある(単位にテラジュールを使う方が若干精密である)。よく管理された状況の下でさえ、核出力を精密に測定することは非常に難しく、より管理が行き届いていない状況では、誤差の範囲は非常に大きくなりうる。核出力は、爆発の大きさ、爆発の明るさ、地震計のデータと衝撃波の強さに基づく計算をはじめとするいくつかの方法によって計算できる。[[エンリコ・フェルミ]]が、[[トリニティ実験]]の際に小さな紙切れをいくつか空中にまき、それらが爆発の衝撃波によって動かされた距離から核出力を(かなり)粗く概算したことはよく知られている。核出力の優れた近似は、G.I.テイラーによって導かれた[[無次元数]]を使って概算できる<ref>G. I. Taylor, ''Proc. R. Soc. London A'', '''201''', pp.175 (1950) [http://www.journals.royalsoc.ac.uk/link.asp?id=c5l1k4m65107t107 abstract] and G. I. Taylor, ''Proc. R. Soc. London A'', '''201''', pp.159 (1950) [http://www.journals.royalsoc.ac.uk/link.asp?id=l23gh804665t3022 abstract]</ref>。その無次元数 ''c'' は、次の式で表される。
 
<math>c={\frac {E{t}^{2}}{\rho\,{R}^{5}}}</math>