「重ね合わせ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
編集の要約なし
14行目:
これは a と b が異なる実数なら、演算子 A を作用させても、一般には
<math>\psi'</math>の実数倍にはならない。
そのため、この状態で物理量 A を観測すると、一定の確率で結果は確率的に a または b になる。
 
このような状態(結果が確率的に a または b に分布する状態)のことを a である状態と b である状態の'''重ね合わせ'''と言う。
 
比喩的に言うと、回転するコインは、結果が確率的に「表」または「裏」に分布するので、回転するコインの状態は「表」と「裏」の重ね合わせである。
 
重ね合わせという概念は、(本項で示したように)単に結果が確率的に分布することを別の言葉で言い替えただけなので、古典力学的な確率の概念と同様である。
 
また、古典力学的な局所的実在論とは相容れない確率分布を生ずる重ね合わせ状態もある。そのような状態の存在も[[ベルの不等式]], [[Greenberger-Horne-Zeilinger 状態]]などの考察を通じて実験で検証されている。