「両親媒性分子」の版間の差分

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==Langmuir膜とLangmuir - Blodgett膜==
 
清浄な水面に両親媒性分子を静かに少量滴下すると、分子が水と空気の界面に一分子一層からなる膜が形成される。これらのことをLangmuir膜(またはL膜、水面上単分子膜、Langmuir monolayer ([[w:en:monolayer]]) )と言う。L膜表面を部分的に加圧することにより、膜の表面圧が増加し、ある圧で[[相転移]]のような減少現象が見られる。この性質は、L膜が二次元に展開された物質でありながら、三次元物質の[[三態]]のような性質を持つことを示す。
 
加圧され、固体のようになったL膜表面を、ガラスやそのほかの親水・および疎水表面をもった基盤が通過すると、L膜を形成している分子がそれぞれ対応する親水基または疎水基を基盤に向けて1層累積される。これを繰り返すことにより、整然と累積された膜を基盤上に形成することができる。このように形成された膜をLangmuir- Blodgett膜(LB膜,Langmuir - Blodgett film ([[w:en:Langmuir-Blodgett film]]) )という。専門家による解説は[http://staff.aist.go.jp/k.ikegami/LB_kaisetsu/index.html]を参照。