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'''磨石'''(すりいし)とは、[[縄文時代]]、主として[[クリ]]・[[クルミ]]・[[ドングリ]]などの[[種実類|堅果類]]をすりつぶし、粉をひくために用いた[[礫石器]]のひとつ。球状または円盤状を呈する転石や河原石の原石([[母岩]])を加工せずにそのまま用いており、使用痕としては擦った痕跡ののこるものが多い。大きさはだいたい、成人男性の握り拳より一回り大きい程度。[[石皿]]と組み合わせて用いられることが多く、[[集落遺跡]]遺跡からの出土がほとんどである。なお、[[山形県]][[押出遺跡]]や[[長野県]][[大崎遺跡]]からは、堅果の粉による食品「[[縄文クッキー]]」の炭化したものが出土しており、[[粉食文化]]が広く普及していることを物語っている。磨石の出土は圧倒的に縄文時代に多いが、石皿とセットになっての出現は[[旧石器時代]]の[[ナイフ形石器]]の盛行する時期にまでさかのぼる。
 
== 関連項目 ==