「土曜日の夜の虐殺」の版間の差分

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まず彼は[[司法長官]][[エリオット・L・リチャードソン]]に圧力をかけ、コックスを特別検察官から解任するよう求めた。リチャードソンはこれを拒否し、抗議して辞職をした。ニクソンは次に司法[[次官]]ウィリアム・D・ラッケルズハウスに同じ要求をするが、彼もこれを拒み、ニクソンによって辞職させられる。
 
さらにニクソンは司法次官訟務局長であった[[ロバート・H・ボーク]]を司法長官代理(リチャードソン辞職に伴い)に任命し、コックスを解任するよう命じた。上述のリチャードソンとラッケルズハウスは両人とも、上院司法委員会の任命公聴会で特別検察官の職に干渉しないという宣誓証言をしていたが、ボークは委員会へそのような宣誓をしていないこともあり、命令に従ってコックスを解任した。
 
その後ニクソンは[[連邦捜査局|FBI]]を動員し、特別検察官事務所を閉鎖させ(事件の書類も差し押さえられた)、事件の調査に関する全ての権限を司法省に移すと発表した。その様子はテレビで放送され、国民に「警察国家の再来」「犯罪容疑者が権力で事件をもみ消している」と受け取られたため、抗議の電報・電話がホワイトハウスに数万通押し寄せた(各議員の事務所にも殺到した)。