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[[Image:BockscarDisplay.jpg|right|250px|thumb|国立アメリカ空軍博物館に展示されるボックスカー]]
'''ボックスカー''' ('''Bockscar''') は、[[第二次世界大戦]]時の[[アメリカ合衆国軍|アメリカ軍]][[第509混成部隊]]に所属した[[B-29 (爆撃機)|B-29]]爆撃機の機名。(機体番号44-27297)
[[1945年]][[8月9日]]に[[長崎市|長崎]]にプルトニウム型[[原子爆弾]][[ファットマン]]を投下したことで知られる。
 
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作戦では第一目標は[[小倉市]]であり、爆撃当日も原爆投下機であるボックスカーより先に離陸していた天候観測機のB-29[[エノラ・ゲイ]]<ref>先の[[8月6日]]に[[広島市]]へ原爆を投下した機体。</ref>からの報告でも天候に問題はなく爆撃可能との報告を受けていたことからボックスカーも小倉爆撃を目的として作戦を行っていた。しかし小倉市到着後爆撃経路進入に3回失敗、その間に天候も悪くなり迎撃機も確認されたことから目標を小倉市から第二目標である長崎市に変更した。
 
ボックスカーは[[テニアン島|テニアン]]を離陸するときから、爆弾倉に装備した予備タンクの燃料ポンプが故障しており、残燃料に余裕がなかったことから爆撃航程をやり直す余裕はなく、1回目の爆撃航程の際に雲の切れ間から目視できた地点(本来の投下予定地点より西寄りの地点)に原爆を投下した。
 
''長崎への原爆投下についての詳細は[[長崎市への原子爆弾投下]]を参照''
 
==機体==
機体番号はB-29-36-MO 44-27297。ビクターナンバー77。この歴史的な航空機は「ボックス・カー"Bocks Car"」あるいは「ボックズ・カー"Bock's Car"」としばしば呼ばれる。しかし、機体に描かれた実際の名前は「ボックスカー"Bockscar"」だった。名前の由来は、本来のパイロット[[フレデリック・ボック|Frederick C. Bock]]に因んだ "Bock's car"ボックの車と、"boxcar"([[有蓋貨車]])の駄洒落からなる。
 
15機製造された原爆投下作戦用の機体([[シルバープレート]])の1機で[[ネブラスカ州]][[オマハ]]のグレン・L・マーティンエアクラフトで製造された。1945年3月10日に陸軍航空隊に引き渡され、[[ユタ州]]ウェンドーバーにあった[[第509混成部隊]]に配備された。6月17日に[[テニアン]]に到着、8月1日に防諜の理由からビクターナンバー7から77に変更された。
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[[Image:BockscarAndFatmanDisplay.jpg|right|250px|thumb|ボックスカーと[[ファットマン]]のレプリカ]]
 
== 乗組員 (通常時) ==
*Capt. Frederick C. Bock, aircraft commander
*Lt. Hugh C. Ferguson, co-pilot
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*Sgt. Robert J. Stock, tail gunner
 
== 乗組員 (原爆投下時) ==
:原爆投下時は[[グレート・アーティスト]]乗員が乗り組んだ。
*Maj. Charles W. Sweeney, pilot([[チャールズ・スウィーニー]]少佐)