「高荷義之」の版間の差分

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なめこ汁 (会話 | 投稿記録)
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== 画風 ==
[[第二次世界大戦]]の様々な兵器を描いているが、創作活動初期は主に人間や動物を描いていた([[インディアン]]に関する造詣が深い)。ミリタリーアートは当時の戦記物ブームの需要から描き始めたものだが、生来の探究心で精力的な情報収集を行った。軍事資料の乏しい当時、海外の情報を独自に入手したり、艦艇は元[[大日本帝国海軍|日本海軍]]造船官の[[福井静夫]]、[[零式艦上戦闘機|零戦]]は元エースパイロットの[[坂井三郎]]といった関係者に取材を重ねることで、ディティール細部の正確な把握に務めた。「ボルト1本の位置にまでこだわる」という職人気質のため、筆が遅く少年誌の編集者を困らせたというエピソードもある。
 
精密さと共に、鋼鉄の質感を伝える写実的なタッチが特徴に挙げられる。また、背景をなす硝煙、波しぶき、雲海などの荒々しい筆遣いや、兵器の残骸や歩兵などのレイアウトで、戦場の臨場感を伝える手法も巧みである。