「交響曲第9番 (ドヴォルザーク)」の版間の差分

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『新世界から』という副題は、新世界[[アメリカ]]から故郷[[ボヘミア]]へ向けてのメッセージ、といった意味がある。全般的にはボヘミアの音楽の語法によりながらも、アメリカで触れた[[アフリカ系アメリカ人]]や[[ネイティヴ・アメリカン]]の音楽も見事に融合されており、それらを[[ヨハネス・ブラームス|ブラームス]]の作品の研究や[[交響曲第7番 (ドヴォルザーク)|第7]]・[[交響曲第8番 (ドヴォルザーク)|第8]]交響曲の作曲によって培われた[[西欧]]式の古典的交響曲のスタイルに昇華させている。このように、東欧・西欧・アメリカの3つの地域の音楽が有機的な結合で結びいた本作は、ドヴォルザーク有数の名作ということができるであろう。
 
第2楽章の主部の旋律を元に編集された歌曲、「遠き山に日は落ちて(作詞:[[堀内敬三]])」「家路(作詞:[[野上彰 (文学者)|野上彰]])」も非常に有名となっている。(時折誤解が見受けられるが、あくまで、交響曲に使われた旋律を基に歌曲が編まれたのであり、その逆ではない。)また第4楽章の冒頭部も非常に有名である。
 
== 作曲の経緯・初演 ==