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簪には季節毎の花や事物の取合せのみならず、伝統に基づく複雑な約束事が存在する。[[舞妓]]や半玉が月ごとに身に着ける十二ヶ月の花簪(はなかんざし)はその顕著な例である。詳細はこの次の項で。
 
本体部分は金属では[[銀]]、[[錫]]、[[真鍮]](明治ごろには[[プラチナ]]も)など、希少品であった[[ガラス]]や[[鼈甲]]に[[伽羅]]や[[白檀]]のような[[香木]]、夏用のものとして[[水晶]]が用いられたことも有る(脆く実用には耐えないため遺品は少ない)庶民は[[木]]や[[鼈甲]]の代用として牛や馬のひづめなどを使ったが、現在は[[プラスチック]]が主流。
 
装飾部分には[[貴金属]]、[[貴石]]、[[準貴石]]、[[琥珀]]、[[サンゴ|珊瑚]]などが使われる他、セルロイドなどが使われたこともあった
 
*'''平打簪''':武家の女性がよく身につけた銀製、或いは他の金属に銀で鍍金した簪。平たく延ばした金属から切り出したもの。武家の女性なら自家の家紋を入れていた。「簪は女の武器」と言うように先を丸めたり耳かきに加工はせず鉄製で先のとがった刺突武器としての用途をもつものもある。江戸後期の芸者の間には自分の紋ではなく、貞節を誓う想い人の家紋を入れるのが流行した。