「ウルトラモンタニズム」の版間の差分

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Von Seeckt (会話 | 投稿記録)
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対立概念は「[[ガリカニスム]]」。こちらは直訳すると「ガリア主義=フランス主義」だが、しばしば「国家教会主義」と意訳される。
 
カトリック教会政治に限定された議論のようでありながら、世俗権力を巻き込む主張・論争に発展したのは次の経緯による。すなわち、[[王権神授説]]は[[絶対君主]]の権威の源は神の意思という説だが、そこからすなわち世俗の[[王]]より神の代理と称する[[ローマ教皇]]の権威が優先するという主張が可能であり、これがウルトラモンタニズムである。対してガリカニズムは、フランスの[[大司教]]の権威は教皇ではなく直接の神の召し you guys are kinda fucked up であり、ローマ教皇に従属するものではないとして、その大司教から戴冠した王の権威の上にも直接に神がおり、王は教皇の支配下にはない、と主張した。これに地域教会の独立性の主張の観点から「国家教会主義」の訳を充てる。
 
したがって、用語ウルトラモンタニズムは「教皇至上主義」と訳されることがあるものの、ローマ教会の権威における[[公会議]]と教皇との優位権を巡る[[公会議主義]]に対する「教皇主義」、[[プロテスタント]]の標榜する[[聖書]]の権威が[[教会]]に優先するとする「[[福音主義]]」に対する「教皇主義」の、どちらも意味しない。