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タ弾の名称の由来は、対[[戦車]]用[[弾頭]]であったためその頭文字から略称として「タ弾」と呼ばれた説と、当時の成型炸薬弾が[[楕円]]型の弾頭であったことから「楕円弾」と呼ばれ、「ダ弾」と略し、それが訛って「タ弾」となったという説がある。
 
様々な形状があったが、もっとも基本的な構造は、六角柱形の[[コンテナ]]内部に400g成形炸薬爆弾を36発(30発説もある)または76発(50発、56発説あり)内蔵した30㎏弾と50㎏弾の2種があり、目標へ向かって投下した後に空中でコンテナが分解し、内蔵の子爆弾を飛散させて広範囲の敵に[[ダメージ]]を与えるというものであった。主に対[[爆撃機]]・対[[基地]]攻撃用に用いられ、陸軍では主に[[ニューギニア]]方面・[[B-29 (爆撃機)|B-29]]による本土[[空襲]]の迎撃時に使用し、海軍では主に[[フィリピン]]・[[ラバウル]]方面や[[レイテ沖海戦|レイテ海戦]]等で使用し戦果を挙げた記録が残っている。
 
使用にあたっては、的確な位置に投下することさえできれば非常に有用な[[兵器]]であるが、[[近接信管]]を開発できなかった日本では、時限[[信管]]のみ使用していたため敵機の未来位置や弾道を予測した上で投下のタイミングを判断することが大切であり、自機を敵機・基地上空で機体高度・速度等一定に保たなければならないため、操縦者は非常に高い技術を要求された。
 
対爆撃機において使用する場合は敵機の上方1000m程度の位置を占位することが必須条件となるが、[[レーダー]]や[[照準器]]を使うわけではなく、極端な話「勘」に頼って投下する爆弾なだけにただでさえ攻撃を成功させることが難しい上、特に[[B-29 (爆撃機)|B-29]]が相手だと機体の能力差で上方占位が極めて困難であり、爆撃機が護衛戦闘機を引き連れてくるようになるとそれはさらに困難となり、投下以前の問題であるとして兵器自体の有効性に疑問が持たれ([[陸軍航空審査部]]では効果のない兵器と位置づけている)序々に使用されなくなっていった。
 
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