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'''OV-1'''は、[[アメリカ合衆国]]の[[グラマン]]社が製作した[[偵察機]]である。愛称は'''モホーク'''(MoHawk)。元々は[[アメリカ陸軍|陸軍]][[アメリカ海兵隊|海兵隊]]で共用する為に作られた機体だったが、早い段階で海兵隊が開発から外れたために陸軍単独開発となり、試作機は[[1959年]]4月14日に初飛行した。同年10月から生産が開始され、アメリカ本土のみならずヨーロッパ、中南米、アジアにおいて広く使用された。[[ベトナム戦争]]では当初、[[COIN機]]として試験運用され優秀な成績を残したものの、空軍の職域の侵害といった政治的理由から実用化しなかった。その後、STOL性能や搭載量を生かし、また側面観測の可能なレーダーを搭載し、偵察任務で活躍した。また、電子偵察機としても運用され、旧西ドイツや韓国にも派遣されていた。湾岸戦争においても旧式機にもかかわらず少数機が参加している
 
[[ベトナム戦争]]では当初、[[COIN機]]として試験運用され優秀な成績を残したものの、空軍の職域の侵害といった政治的理由から実用化しなかった。その後、STOL性能や搭載量を生かしつつ、側面観測の可能な[[SLAR]]を搭載したOV-1Bが開発された。ベトナム戦争中には、[[OV-10]]ブロンコの[[アメリカ空軍|空軍]]・[[アメリカ海軍|海軍]](海兵隊)との共同開発に参加し、同機に機種変更する計画もあったが、OV-1の評価が高かったことや前述の政治的理由で取りやめとなった。
ほぼ全機が陸軍で使用されたものの、若干機が[[イスラエル]]に供与され、側面観測能力を生かして国境線付近での対立国の軍事情報収集に用いられたが現在は退役している。また、アルゼンチンが陸軍の保管機を受領している。
 
このOV-1Bは、危険性の高い敵上空を飛行せずに側方から情報収集が可能である事から、ベトナム戦争後は旧[[西ドイツ]]や[[大韓民国]]といった旧東側と接する国境線を有する国に派遣された。これらでは、国境線や休戦ラインを越えずに、敵の動向を把握する任務にOV-1Bと改良型であるOV-1Dは活用された。また、EV-1Cなどの電子偵察機バージョンも開発され、一部は旧西ドイツや韓国にも派遣されていた。湾岸戦争においても旧式機にもかかわらず少数機が参加している。
 
ほぼ全機が陸軍で使用されたものの、若干機が[[イスラエル]]に供与され、側面観測能力た。SLARを生かして国境線付近で対立国の軍事情報収集に用いられたといわれている、実態は不明な点も多く、現在は退役している。また、[[アルゼンチン]]が陸軍の保管退役機を受領している。
 
== スペック ==