「データ記述言語」の版間の差分

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プログラミング言語の大きな特徴は制御構造(逐次処理、分岐処理、反復処理)と制御を行うための変数をもつ点にあり、データ記述言語にはこのような要素は含まれない。データ記述言語を用いて値を記述する場合でも、それは定数であって変数ではない。
 
データ記述言語の1つである[[HTML]]の場合、初期にはドキュメントの構造のみを格納する[[マークアップ言語]]であったが、その後の仕様拡張で他の[[スクリプト言語]]も内包するようになった。ただし、HTML自体はスクリプト言語のコードもデータの1つとして扱い、それをどのように処理するかはブラウザなどの[[アプリケーション]]に委ねられる。この意味では、まだHTMLは純粋なデータ格納の言語である。一方、[[携帯電話]]などの情報機器向けに作成された[[HDML]]では、変数や制御文をもつなど言語自身がプログラミング言語の要素を備えている。
 
 
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2)については、従来、データを格納する方法はシステムや[[アプリケーション]]によってばらばらで、さまざまな[[ファイルフォーマット|フォーマット]]が乱立していた。プログラム開発者はデータを読み書きするプログラムを個々のソフトに合わせてその都度作成せねばならず、また、データファイル自体も特殊な形式をもっているために汎用性が失われる問題が生じていた。インターネットの普及とともに、特にデータの交換が必須な分野でデータファイルのフォーマットや個々のデータへのアクセス方法を統一する必要性が生じた。
 
3)については、従来のデータファイルではバイナリー形式と呼ばれる方法も多用されていた。これは数値を文字によって記述するのではなく、そのまま値としてファイルに書き込む方法である。バイナリー形式は、同じデータならばテキスト形式に比べて少ないファイルサイズでデータを格納できる利点があり、[[コンピュータ]]の[[補助記装置]]の資源が乏しい時代にはごく普通に用いらた。バイナリー形式のデータは現在でも多くのアプリケーションで用いられており、特にデータサイズが重要な意味をもつ[[データ圧縮|圧縮データ]]では必須となっている。しかし、バイナリー形式は、そのままでは可読性が低く、生のデータを人が読み書きするのが困難であるという欠点をもっている。このため、マークアップ言語ではテキスト形式を用いているのが一般的である。