「車側灯」の版間の差分

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こうやま (会話 | 投稿記録)
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* やがて[[戦前]]頃までに技術が進むと、車側表示灯は車体に埋め込まれるようになり、収納する[[白熱灯]]の関係からか、横長長円形が基本となった。
* [[1960年代]]後半に[[全金属製車体]]や[[新性能電車]]が登場すると、他にも非常に多くの新機軸が随所に盛り込まれた。車側表示灯も例外ではなく、真円形が基本となった。また従来は外バメ式で車側表示灯の外側に縁があったが、内バメ式で車側表示灯の外側に縁がないタイプも登場した。内バメ式の場合、車内の網棚の高さを調べることにより、内蓋を見つける事が比較的容易である。
* [[1980年]]頃からは見易さ向上を目指し、再度長円形が普及してきた。しかしこれは前述の横長長円形でなく、縦長長円形も登場している。これは車側表示灯を最も使う車掌(つまり後ろ)から見た場合、点灯部の表面積が横長長円形や真円形より広く見えるからである。[[日本国有鉄道|国鉄]](現:[[JRグループ]])では[[国鉄201系電車|201系]]から採用された。
* 円形車側表示灯の変形バリエーションとしては、真円形の外バメカバーの中に、横長長円形の車側表示灯が入ったものがあり、車体側面に多数のコルゲートを付けていた、少し前の世代のステンレスカーなどに見られる。
* やがて[[白熱灯]]にかわって[[発光ダイオード|LED]]の実用化の幅が広がると、鉄道関係の表示類にもLEDが進出してきた。鉄道車両の表示類としては[[運転席]]の動作表示灯→車側表示灯→[[尾灯]]の順に採用され、[[阪急電鉄]]の[[阪急6300系電車|6330系]]に採用されたのが、日本初のLED式車側表示灯である可能性が高い(出典:「[[鉄道ファン (雑誌)]]」新車ガイド)またLEDは白熱灯に比べ灯具の収納スペースをコンパクトに出来る為、車側表示灯の表面が平らになっている特徴を持つ。この為後からLED式車側表示灯に交換された車両でも、表面を見ることで判別は容易である。
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旅客用の自動ドアを持つ鉄道車両は法規により、赤色に光る戸閉め表示灯の設置が義務付けられている。
 
手動ドア車両には必要ないが、手動ドアが自動ドアに改造された場合は戸閉め表示灯が増設される。現在の日本で一般的な通勤通学用に製造された電車では、自動ドア改造前に手動ドアだった車両自体は殆ど存在せず、[[三重交通]]で製造された[[三重交通サ360形電|130形]]と[[北勢鉄道モハニ50形電車|220形]](形式番号はいずれも近鉄手動ドア時代)が、[[近鉄内部線|近鉄内部・八王子線]]と[[三岐鉄道北勢線]]に生き残っている程度である。
 
また[[路面電車]]も客扱い方法の観点から戸閉め表示灯の設置義務はない。ただし路面電車と[[高速電車]](この場合は路面電車でない鉄道を意味する)両方の条件を備える路線では、戸閉め表示灯つきの車両が路面区間を、あるいは戸閉め表示灯なしの車両が[[専用軌道]]を走行するケースもある。
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=== 非常用 ===
戸閉め表示以外の目的で設置される。その殆どが故障表示用で、営業線上では点灯はまず見られないが(全て正常に運行していれば点灯しない)、車庫における点検中に点灯が見られる場合もある。点灯条件としては以下のものが挙げられる。
* [[過流]]、気関係のエラー([[過電圧]]など)
* [[電気指令式ブレーキ]]の制動不緩解(ブレーキがゆるまない)
* ユニット解放(編成中、一部の車両だけモーター等が動かない状態)