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'''松脂'''(まつやに、しょうし)は[[マツ]]属の木から分泌される天然の[[樹脂]]のこと。
 
工業的には、主にの成長期に、幹の表面刃物でV字型または溝型の傷をつけ、しみ出したものを缶や袋などに集めて採る。採ったすぐ後は透明で[[粘稠]]な[[液体]]だが、だんだん揮発成分がなくなり、粘性を増す。そして白色固状物質を[[析出]]する。
 
特有の芳香があり、主成分は[[テレビン油]]、[[ロジン]]である。[[クロロホルム]]成分の比率はマツの品種によって違いがある。[[酢酸中華人民共和国|中国]][[エーテルバビショウ]]の松脂にはロジン分が比較的高く、[[アルコールメリカ合衆国|アメリカ]]などに溶ける。水溶性成分は少ないスラッシュマツや東南アジアで、蒸留工場メルクシマツでは、貯蔵槽に入れた松脂の表面に水を張り、揮発成テレビン油の気化を防ぐこと行われて比較的高
 
[[クロロホルム]]、[[酢酸]]、[[エーテル]]、[[アルコール]]などに溶ける。水溶性の成分は少ないので、蒸留工場では、貯蔵槽に入れた松脂の表面に水を張り、揮発成分の気化を防ぐことも行われている。
[[中華人民共和国|中国]]や[[インドネシア]]が主な生産国で、日本は、中国からロジンやテレピン油の形で輸入しているものが多い。[[アメリカ合衆国]]はロジンの生産国であるが、製紙工場から出る廃液やチップからの溶剤抽出によって製造しており、松脂の形ではほとんど生産されていない。
 
[[中華人民共和国|中国]]や[[インドネシア]]が主な生産国で、日本は、中国からロジンやテレピン油の形で輸入しているものが多い。[[アメリカ合衆国]]はロジンの生産国であるが、[[製紙]]工場から出る廃液やチップからの溶剤抽出によって製造しており、松脂の形ではほとんど生産されていない。
 
==応用例==
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*[[ヴァイオリン|バイオリン]]などの弦楽器に使用される弓の塗布剤
:[[弦楽器]]の弓はその殆どが[[馬]]の尻尾の毛でできている物が多く、ただそれだけでは弦との間に摩擦係数が極めて少なく殆ど小さな音しか出せない。固形化した松脂または[[ロジン]]を塗布することで摩擦係数が大きくなり音が出やすくなる。
*滑り止め:
*ハ:ねとつきがある性質から、主に固形のロジドボールを手などの滑り止め:主用いる。[[野球]]の[[ロージンバッグ]]や屋外の[[ハンドボール]]においてボールを握りやすくする滑り止めとして用いなどの例がある。
*香料
:テレビン油の形で香水の成分の一つとしても用いる。また、[[ギリシャ]]のレッチーナ(Retsina)は松脂を香料として加えたフレーバード・[[ワイン]]の一種。[[フランス]]には松脂の香りのキャンディーもある。
 
== 関連項目 ==
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[[Category:物質|まつやに]]
[[Category:香料|まつやに]]