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'''UFC''' (''Ultimate Fighting Championship'') は、[[アメリカ合衆国]]のズッファLLCが運営する[[総合格闘技]]の大会である。
 
第1回大会は、[[1993年]][[11月12日]]にアメリカ[[コロラド州]][[デンバー]]で第1回大会が開催された。
 
== 概要 ==
アメリカの[[ケーブルテレビ]]の[[ペイ・パー・ビュー|PPV]]で始まった企画ではあったが、それまで[[ブラジル]]で行われた何でもありルールの「バーリトゥード」と呼ばれる[[総合格闘技]]を世界に本格的に紹介することになった。「'''金網'''、'''究極ルール'''」という過激かつ斬新な演出に、世界中の格闘技関係者やファンに衝撃を与え、その後、世界各国において総合格闘技の大会が開催されるようになるなどの影響を及ぼした。
 
初期は体重無差別によるワンナイト・トーナメントであったが、2007年現在は階級別でのタイトルマッチ (UFC *** Weight Championship) によりチャンピオンを決定している。
 
[[1993年]]から[[2000年]]まではSEG (SemaphoreSEG(Semaphore Entertainment Group) Group)社、2000年以降はズッファLLCが運営に当たっている。
 
== 草創期 ==
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ホイスが活躍した初期大会のPPVの契約数は数十万を獲得したとも言われ大成功を収めたが、それが逆に既得権益を脅かしかねないとボクシング業界の警戒感を抱くことになった。同時にまた暴力性に対して不健全であるとのバッシングも起こり、UFCは逆風に直面した。アメリカでスポーツを管轄する各州のアスレチックコミッションで興業の認可を得られずに開催地を規制の緩い州で転々とし、あるいはケーブルテレビでの放送を断られ、アメリカではマイナーな存在である[[衛星放送|CS]]テレビでのPPVを余儀なくされ、UFCを主催するSEG社の経営状況は悪化していく。
 
初期の同大会は総合格闘技のセオリーが全く言って良いほど知られていなかったため、試合はさながら街の喧嘩のような殴り合いでしかなく、格闘技の経験者からは酷評されることになった。<ref>小島一志『新世紀格闘技論』(スキージャーナル社、1994年)に当時の日本の格闘技関係者のコメント</ref>また出場していた選手の流派は数多く、さらにはアマチュアからプロの格闘家まで多岐に渡っていたが<ref>中には流派が忍術という選手もいた</ref>、名の通った選手は[[パンクラス]]の[[ケン・シャムロック]]と極真空手や[[リングス]]で活躍した[[ジェラルド・ゴルドー]]のみで、殆どは全く無名の選手ばかりであった。ただ、ほぼ全ての選手が緊張し興奮した状態で試合をしていたのとは対照的に、的確に相手の急所に突きや蹴りを入れて決勝まで勝ち進んだジェラルド・ゴルドーは下り坂にある選手という評価を払拭し、ケン・シャムロックは2回戦でホイスのチョークスリーパーで敗れたものの、その後はUFCの顔としてホイスと好勝負を繰り返した。
 
日本では紹介され始めた当初、UFCを「アルティメット大会」、あるいは単に「アルティメット」と呼称することが多かった。アルティメットあるいはアルティメット大会はUFCのみならず、同種の何でもありルールの大会の代名詞としても用いられた。今日では一般に本国アメリカと同じく、日本でもUFCと呼ぶのが通例である。
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=== ラウンド ===
UFCではいずれの試合も5分3ラウンド(延長なし)で行われるが、タイトルマッチに限っては5分5ラウンドで行われる。ラウンド間のインターバルは1分間であり、ラウンド終了時にはゴングではなくブザーが鳴る。なお、ノンタイトル戦は原則として行われず、王者の試合は必ずタイトルマッチとなる。
 
=== 試合場 ===
UFCの試合はオクタゴンと呼ばれるケージ(金網)で囲われた8角形の舞台で行われる。ケージの直径は9mで、フェンスの高さは6フィート(約1m83cm)である。
 
=== その他 ===
選手はスパッツ(トランクス)と、規定に基づく4~6オンスの[[オープンフィンガーグローブ]]以外いかなるものも身に着けてはならない。日本の[[PRIDE]]で許されている[[道着]]やシューズ、ロングタイツの着用は禁止されている。
 
=== 階級・王座 ===
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なお、公式には上記の階級以外にもスーパーヘビー級(265lbs~)、フェザー級(135lbs~145lbs)、バンタム級(125lbs~135lbs)、フライ級(~125lbs)の4つの階級が設置されているが、階級が存在するのみで試合は行われていない。
 
=== 試合場 ===
UFCの試合はオクタゴンと呼ばれるケージ(金網)で囲われた8角形の舞台で行われる。ケージの直径は9mで、フェンスの高さは6フィート(約1m83cm)である。
 
=== その他 ===
選手はスパッツ(トランクス)と、規定に基づく4~6オンスの[[オープンフィンガーグローブ]]以外いかなるものも身に着けてはならない。日本の[[PRIDE]]で許されている[[道着]]やシューズ、ロングタイツの着用は禁止されている。
 
=== ルールの変遷 ===
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== 日本におけるUFC ==
第1回大会に日本の格闘技団体[[パンクラス]]に定期参戦していた[[ケン・シャムロック]]が参戦したことにより、格闘技雑誌、プロレス雑誌はいち早くUFCの登場を伝えた。しかし、格闘ゲームの現実化とも言えるUFCの衝撃は、マニアの範囲にとどまらず、一般のテレビ番組でも大きく取り上げる事態った。これにより、日本の格闘技界に多大な影響を受け与えた。打撃系格闘技の[[K-1]]が、1994年と1995年に総合格闘技の試合を組み込んだのをはじめとして、UFC開催以前から日本で行われていた総合格闘技大会の[[修斗]]、パンクラス、[[リングス]]はUFC寄りにルールを改し、[[PRIDE]]、[[DEEP]]などをはじめとする総合格闘技の新規プロモーションが勃興した。
 
SEG社時代には、スーパーステージの子会社UFC-Jとの間でフランチャイズ契約を結び、1997年から2000年にかけて計4度の日本大会を開催している。
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* [[2000年]]、CSテレビ、[[ケーブルテレビ]]チャンネルのJ SKY SPORTS(現・[[J SPORTS]])はSEG社とUFC28から毎回放送の契約を締結したが、UFC29を放送した時点で、UFCの運営がズッファ社となり、契約を解消した。
* [[2001年]]にズッファ社体制になって、UFC31からUFC34を[[フジテレビ]]「[[SRS (テレビ番組)|SRS]]」の番組内でダイジェスト放送した。
* [[2002年]]4月からボクシングの帝拳プロモーションを仲介して、 [[WOWOW]]での定期放映が始まる。WOWOWはUFC36から2時間枠で放送している。実況は[[高柳謙一]]。解説は格闘家の[[高阪剛]]が担当することが多かった。[[2007年]][[4月8日]]のUFC69からは[[ハイビジョン]]放送となっていた。しかし、放送権契約がまとまらなかったため[[4月26日]]放送のUFC70(リピート放送)を最後にWOWOWでの放映は終了。
* [[2005年]]2月からは[[テレビ東京]]が[[地上波]]での放送権を取得した。1時間枠で放送。ただし2005年6月に開催とされた日本大会を含む4大会のみと言われた契約を消化することなく、テレビ東京での放送は1回のみで終了。
* [[2006年]]4月からCSテレビの[[日テレG+]]でWOWOWから1ヶ月遅れでの放送を再開。実況は[[日本テレビ]]アナウンサーが務める。解説はプロレスラーの[[高山善廣]]。当初は1大会を1時間30分枠で放送していたが、その後、1大会を1時間枠で2回にわけて放送するようになる。
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2005年8月からは、スパイクTVではUltimate Fight Night(UFN)というUFC本戦の二軍的大会が無料で放映されていて、スパイクTV開局以来の最高視聴率をマークするなど人気はうなぎ上りである。<ref>[http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20050430D/index2.htm 井田英登「『ジ・アルティメット・ファイター』が引き起こした興行人気」]、[http://allabout.co.jp/sports/k1/closeup/CU20051001A/ 井田英登「UFC 55~TUF旋風吹き荒れる」]、[http://www.boutreview.com/data/reports05/050409ufc-tuf1.html シュウ・ヒラタ「ベガス:総合格闘技初の全米無料生中継実現」]</ref>
 
2005年12月にズッファは、アメリカの総合格闘技イベントWFAを買収。<ref>[http://www.boutreview.com/data/news05/061211ufc-wfa.html UFC WFAを買収。ジャクソン、ヒーリング、LYOTOもUFC参戦?]</ref>[[LYOTO]]、[[クイントン・ジャクソン]]、[[ヒース・ヒーリング]]などWFAが保持していた契約をUFCが取得。WFAは活動を停止して、[[LYOTO]]らはUFCやUFNなどに出場するようになる。
 
さらに2006年12月にアメリカの総合格闘技イベントWorld Extreme Cagefighting(WEC)も買収。WFAとは異なり、WECはUFCとは独立運営される形で存続し、60kg級と65kg級の軽量級のイベントにシフトしていくことになった。<ref>「WECが世界65kgを囲い込む!?」『GONKAKU』2007年6月号増刊、[[イースト・プレス]]</ref>
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!代!!現王者の国籍・氏名!!在位期間!!防衛回数
|-
|2||{{flagicon|USA}} [[ショーン・シャーク]]||2006年10月14日 - 現在||21
|}