「ヴィクトリア・ユージェニー・オブ・バッテンバーグ」の版間の差分

'''ヴィクトリア・ユージェニー・ジュリア・エナ・オブ・バッテンバーグ'''（''Victoria Eugenie Julia Ena of Battenberg''、[[1887年]][[10月24日]] - [[1969年]][[4月15日]]）、スペイン名ビクトリア・エウヘニア（''Victoria Eugenia Julia Ena de Battenberg''）は、[[スペイン]]国王[[アルフォンソ13世 (スペイン王)|アルフォンソ13世]]の王妃で現スペイン国王[[フアン・カルロス1世 (スペイン王)|フアン・カルロス1世]]の祖母。父は[[バッテンベルク家|バッテンベルク公]][[ヘンリー・オブ・バッテンバーグ|ハインリヒ・モーリッツ]]（イギリス名[[ヘンリー・モーリス・オブ・バッテンバーグ]]）、母は[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]の五女で末子の[[ベアトリス (イギリス王女)|ベアトリス王女]]。家族間では名前の1つを取って'''エナ'''と呼ばれた。

エナは、[[1887年]][[10月24日]]、[[スコットランド]]の[[バルモラル城]]で誕生した。父ハインリッヒ・モーリッツは[[ヘッセン大公]]の血筋だが、両親が貴賎結婚して生まれた子供であったため、大公位の継承権はなかった。彼がベアトリス王女と知り合ったのは、[[1884年]]のハインリッヒの兄[[ルイス・アレグザンダー・マウントバッテン|ルートヴィヒ・アレクサンダー]]（後のミルフォード＝ヘイヴン侯、イギリス名ルイス・アレグザンダー）とヴィクトリア女王の孫娘ヘッセン大公女[[ヴィクトリア (ミルフォード＝ヘイヴン侯爵夫人)|ヴィクトリア・アルベルタ]]の結婚式においてである。2人は[[1885年]][[7月23日]]に結婚し、3男1女をもうけた。エナはその第2子である。エナの名前の由来は、祖母であるヴィクトリア女王と、代母となった元フランス皇后[[ウジェニー (フランス皇后)|ウジェニー]]である。