「サクソ・グラマティクス」の版間の差分

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[[Image:Saxo_Chr_P_front_version_001.jpg|thumb|right|200px|1514年クリティーアスチャン・ピーセン版『デンマーク人の事績』表紙。2行目から3行目にかけて'''Saxone Grammatíco'''の表記が見られる。]]
'''サクソ・グラマティクス'''('''Saxo Grammaticus''',[[1150年]] - [[1220年]])は中世[[デンマーク]]の[[歴史家]]であるが、その生涯については詳しくはわかっていない。</br>
こんにち『[[デンマーク人の事績]]』(''Gesta Danorum'')の名で知られる全16巻のデンマーク史が彼によって編纂されたと考えられており、この著書の存在が彼を実在の人物であるとする主な根拠となっている。サクソは[[大司教]][[アブサロン]]のもとで働いていたと目されており、彼を支持していた事が<!--『デンマーク人の事績』の記述で-->明らかになっているが、教会組織の中で占めた地位は不明である。一介の聖職者に過ぎなかったかもしれない。</br>
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後年の研究により[[シェラン島]]出身であると断定されているが、 『デンマーク人の事績』の中で洗練された[[ラテン語]]を用いていることや著書から[[古代ローマ]]に関する知識の深さが伺われるため、彼が教育を受けたのはデンマークではなく[[フランス王国|フランス]]の大きな[[神学校]]ではないかとされている。</br>
 
なおラテン語で「[[学者]]」を意味する「グラマティクス」(''Grammaticus'')はサクソの本名ではない。[[1342年]]頃に書かれた『ユトランド年代記』(''Chronica Jutensis'')の『デンマーク人の事績』を約1/4にまとめた『サクソン族概説』(''Compedium Saxonis'')で、彼の優れた表現力を強調するために用いられた[[愛称]]である。それが[[1514年]]出版されたクリスティアチャン・ペタセンの印刷版『デンマーク人の事績』でサクソの名前の一部として<!--姓の部分に-->用いられるようになり、現在に至っている。</br>
<!--The only name given to him is found in the Chronica Sialandie (Danish: Ældre Sjællandske Krønike), under the year 1103 (see the chronicle for details why this year), which names him Saxo, cognomine Longus, translating roughly to something like Saxo, named (or called) the long.この部分について参照できるソースが無かった為、翻訳を保留しました。-->
 
サクソの著書に登場する半ば[[伝説]]の[[英雄]]「アムレート」(''Amleth'')の物語は様々な[[劇作家]]によって翻案されている。最も著名な作品が[[ウィリアム・シェイクスピア]]の「[[ハムレット]]」である。
 
== 参考文献 ==
*ヘリエ・サイゼリン・ヤコブセン『デンマークの歴史』村井誠人 監修、高藤直樹 訳、ビネバル出版、1995。 ISBN 4-7952-5730-2
 
[[Category:デンマーク史の人物|くらまていくす さくそ]]