「イギリス室内管弦楽団」の版間の差分

[[1948年]]にローレンス・レナードおよびアーノルド・ゴールズブロウによって創設されたゴールズブロウ管弦楽団を母胎とし、[[1960年]]に初めて[[バロック音楽]]以外をレパートリーに取り上げたのを機に、現在の名称に改めた。だが演奏曲目は依然として、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]の時代に意識的に倣ったアンサンブルの規模に左右されている。

改称から間もなく、[[オールドバラ音楽祭]]と密接なつながりを持つようになり、[[ベンジャミン・ブリテン]]の歌劇《真夏の夜の夢》《[[カーリュー・リヴァー]]》などを初演している。またブリテンの指揮により、たびたび録音を行なった。とりわけモーツァルトの《[[交響曲第25番_(モーツァルト)|交響曲 第25番]]》と《[[交響曲第40番_(モーツァルト)|第40番]]》の録音は秀演として有名である。

[[1985年]]に[[ジェフリー・テイト]]が初代首席指揮者に就任するまでは、常任指揮者がいなかったが、[[レイモンド・レッパード]]や[[コリン・デイヴィス]]、[[ダニエル・バレンボイム]]らの著名な客演指揮者と共演を続けていた。とりわけ、バレンボイムが弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲全集は、名演との評価が高い。