「石油化学」の版間の差分

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==歴史==
石油が発見されたのは古代であり、[[メソポタミア]]や[[エジプト]]等で防水のために用いられたり、[[防腐剤]]などの材料として使われた例が知られている。また、燃えるという性質は広く知られており、日本でも燃ゆる水として[[天智天皇]]に献上されている。しかし、使い勝手が悪かったためか、燃料として用いられることが一般的になったのは[[18世紀]]に入ってからである。これらの歴史は[[石油]]の項に詳しい。
 
石油が化学製品の材料として用いられるようになったのはごく最近のことである。その鏑矢となったのは[[1920年]]にアメリカの[[スタンダード・オイル]]社がプロピレンから[[イソプロパノール]]を合成したことであると考えられている。それ以降急速に石油から化学製品が作られるようになった。たとえばポリエチレンや、[[ナイロン]]のような合成繊維や合成樹脂のみならず、[[酢酸]]や[[アルコール]]のような発酵によって作られていた化合物も石油を材料として作られるようになった。身近な化学製品の大半は石油から作られているといっても過言ではないほどである。故に、石油化学は工業化学の王者と位置づけられている。