「ショウジョウバエ」の版間の差分

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多くの種は体長3[[ミリメートル|mm]]前後と小さく、自然界では熟した[[果物]]類や樹液およびそこに生育する天然の[[酵母]]を食料とする。酵母は果実や樹液を代謝しアルコール発酵を行うため、ショウジョウバエは酒や酢に誘引されると考えられる。大半の種は[[糞|糞便]]や腐敗動物質といったタイプの汚物には接触しないため、病原菌の媒体になることはない。
 
現在、ショウジョウバエ科には3千を超える種が記載されている。ショウジョウバエ属は17亜属に分類され、日本には7亜属が生息する。生物学で単にショウジョウバエという場合は、実験動物として最も広く用いられている種である'''[[キイロショウジョウバエ]]''' ''D. melanogaster'' を指すことが多い。この種は[[アフリカ]]中央部に起源を持ち、現在では世界各地の暖かい地域で見られる。寒い地域でも夏場だけ移動してきたり、暖かい場所で冬を越したりする。冬眠することはない。日本では野外や人家で普通に見られる。以降、この記事でも'''ショウジョウバエ'''という言葉を単独で用いた場合はキイロショウジョウバエを意味する。
 
(余談だが、和名にはキイロとつくが、学名では「黒い腹」という意味の ''melanogaster'' となっている。これは体色は黄色がかっているが腹部の末端が黒いためだろう。)