「ジョン・W・クリスティー」の版間の差分

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== クリスティー式サスペンション ==
クリスティー式[[サスペンション]]は大型の接地転輪の一つ一つを、二重構造の車体側面に収納したコイルスプリングで独立懸架させたものである。(後のアメリカの試作駆逐戦車・T49やT67では車台側面が二重構造ではなく、スプリングがむき出しになっているため、構造がわかり易い。)ストロークが大きく従来のボギー型のリーフスプリング式に比べ路外機動性に優れ、また最後部の接地転輪を起動輪とチェーンで繋いで駆動させることで、[[キャタピラ|履帯]]を外している際は路上での高速走行が可能な装輪[[装甲車]]となった。装軌走行中は操縦手の左右のブレーキレバーにより、また装輪走行中は[[ステアリング]]ハンドルを取り付け、先頭の接地転輪を左右に振ることで方向転換を行った。
 
旧[[日本軍]]も[[ノモンハン事件]]で、BT戦車を相手に苦戦している。まず当時の日本の主力戦車「[[八九式中戦車]]」の対戦車戦闘を考慮していない火力性能で苦戦したことはもとより、履帯を狙い撃ち切断しても、転輪だけで走り回る姿に驚嘆したという。(しかし、履帯走行中は起動輪から接地転輪へのチェーンの接続はされていないはずであり、この証言の真偽には疑問が残る。またBTには装甲が薄く炎上しやすい欠点があり、ソ連崩壊後に公開されたデータでは相当の損害を出しており、圧勝とは程遠い状況であったことが判明している。)
 
このように一見便利なシステムであったが、履帯を付けたり外したりする手間がかかりすぎ不便であり、量産された戦車としてはBTシリーズで採用されたに止まり、続くT-34シリーズや英軍の巡航戦車ではクリスティー式であっても装輪走行はできなくなっている。また、既に大戦前にソ連軍の他の戦車で採用されていたトーションバー式サスペンションの方が路外での機動性や乗り心地により優れており、戦後に開発された量産型戦車でクリスティー式の足回りを持つ物は(英軍のアヴェンジャー等、大戦中に開発された戦車のシャーシを流用したもの以外には)採用されていない。