「ケミカルバイオロジー」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Undo revision 9561970 by 128.249.148.64 (会話)
編集の要約なし
1行目:
'''ケミカルバイオロジー''' (chemical biology) とは、[[ハーバード大学]]の Stuart Schreiber らが提唱した、[[分子生物学]]的な手法に加えて[[有機化学]]的な手法も駆使し、[[核酸]]や[[蛋白質]]など、生体内分子の機能や反応を分子レベルから扱おうとする学問領域のことを指す。その中で [[DNA]][[RNA]] などを対象とする分野は、'''化学遺伝学'''(ケミカルゲノミクス)とも呼ばれる。
 
[[生物学]]あるいは[[遺伝学]]は、生物にみられる[[形質]]を対象として、その根底にある[[遺伝子]]とその発現、生体分子の相互作用、それらによる制御といったメカニズムを解析する方向で進歩してきた。それと並行して、有機化学的方法を駆使した[[医薬品]]などの創薬が進み、これらの薬品が生物に与える影響(効果・副作用・毒性)についての情報も大量に蓄積されつつある。初めから生体高分子を狙った[[分子標的薬]]もすでに実用化が進んでいる。このような化合物の影響を「形質」と見て、その根底にあるメカニズムを探ろうとするのがケミカルバイオロジーである。
生体機能の制御や解析、再現に関わるものであれば、低分子有機化合物から生体高分子まで、広い範囲の有機分子が研究主体に入る。それら生体内分子あるいは関連化合物の、生体やモデル系における機能や反応を解析することにより、生体機能に関わる分子の振る舞いを理解しようとする学問である。
 
生体機能の制御や解析、再現に関わるものであれば、低分子有機化合物から生体高分子まで、広い範囲の有機分子が研究主体対象に入る。それら生体内分子あるいは関連化合物の、生体やモデル系における機能や反応を解析することにより、生体機能に関わる分子の振る舞いを理解しようとする学問である。
[[ナノテクノロジー]]、[[超分子|超分子化学]]とも関連が深く、近年、一領域を築いた分野である。
 
[[ナノテクノロジー]]、[[超分子|超分子化学]]とも関連が深く、近年、一領域を築いた分野である。
 
==関連項目==
*[[コンビナトリアルケミストリー]]
*[[バイオインフォマティクス]]
*[[ケモインフォマティクス]]
 
==外部リンク==
*[http://www.tmd.ac.jp/jcb/index.html 日本ケミカルバイオロジー研究会]
 
{{sci-stub}}