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[[Image:Guido Reni 006.jpg|thumb|right|240px|[[グイド・レーニ]]によるアタランテー]]
'''アタランテー'''は[[ギリシア神話]]に登場する人物で、優れた狩人。[[アルカディア]]王イーアソスとクリュメネーの娘。スコイネウスの娘とも。[[アルゴナウタイ]]のひとり。
== 神話 ==
イーアソスは男子を欲していたために、アタランテーは生れると山に捨てられた。狩人の一団が見出して養育するまで、アタランテーは雌熊に乳を与えられていたという。この雌熊は[[アルテミス]]が送ったものである。このようないきさつから、アタランテーはアルテミスにならい、成長しても結婚せずに処女を守り、武器を携えて狩に明け暮れた。
アタランテーは[[イアーソーン]]率いるアルゴナウタイに参加し、帰還後、[[ペリアース]]の葬礼競技では[[アキレウス]]の父親[[ペーレウス]]と格闘して勝ったともいう。[[カリュドーン]]の猪狩りにも参加し、[[メレアグロス]]によって一番の手柄とされた。女性がいると仲間割れが起こるという理由からアルゴナウタイへの参加をイアーソーンに断られたともいわれている。
アタランテーの名声が高くなって、両親に再会したとき、彼女は結婚を勧められた。アタランテーは気が進まなかったが、勧めに応えるため、結婚の条件として、求婚者が彼女自身との徒歩競走に勝つこととし、競争に負けた者は殺されるとした。アタランテーは生きている人間のうちで最も足が速かったため、多くの若者が競争に挑んで命を落とした。アムピダマースの子で求婚者のひとりメラニオーン(ヒッポメネースとも)は、[[アプロディーテー]]に祈りをささげて守護を求めた。アプロディーテーはこれに応じて、メラニオーンに3個の黄金のリンゴを贈った。競争のとき、アタランテーが俊足を飛ばして追い抜こうとするたびにメラニオーンは後ろにリンゴを投げた。アタランテーがこれに気をとられ、リンゴを拾っている間にメラニオーンが先にゴールした。
結婚した二人は狩の途中で[[ゼウス]]の神域で愛し合い、ゼウスによってライオンに姿を変えられたといわれる。これは、アプロディーテーが黄金のリンゴの感謝を捧げられなかったためともいう。一説には、アタランテーはメレアグロスあるいは[[アレース]]との間に[[パルテノパイオス]]を設けたともいう。
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