「磁性体」の版間の差分

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'''磁性体''' (じせいたい) とは、平易には[[磁性]]を帯びる事が可能な物質であり、専門的には反磁性体・常時性体・強磁性体の3つに分けられるので、すべての物質が磁性体であるといえるが、普通は強磁性体のみを磁性体と呼ぶ代表的な磁性体に[[酸化鉄]]・[[酸化クロム]]・[[コバルト]]・[[フェライト (磁性材料)|フェライト]]などがある
 
固体状態のものは[[磁石]]として、[[電動機]]の[[界磁]]として使用される。
粉体化した磁性粉をテープ上に塗布したものが、[[磁気テープ]]として音声や画像信号の記録に用いられる。またコンピュータの[[補助記憶装置]]として、[[アセテート]]フィルムの円板に磁性粉を塗布したものが[[フロッピーディスク]]として、硬質材料の円盤上に磁性粉を塗布あるいは[[蒸着]]したものが[[ハードディスクドライブ|ハードディスク装置]]用としてデータ保管に用いられる。柔軟な合成ゴムにまぜて板状にするとマグネットシートになり、液体にコロイド分散させると[[磁性流体]]となる。
 
近年では医療分野での[[MRI]]や[[SQUID]]、情報記憶素子の[[MRAM]]などの新しい[[スピントロニクス]]と呼ばれる科学研究分野が注目されている。
 
==電気機器用磁性材料==
===圧粉心===
* 純鉄・[[パーマロイ]]・[[センダスト]][[合金]]などの磁性材料を粉砕した後、圧縮形成したもので、粉体間の電気抵抗が大きくうず電流損が小さい。
 
===アモルファス合金===
* [[変圧器]]の鉄心圧延したものである。
* 大型回転機に使用される。
 
====小型電動機用磁性鋼帯====
* 鉄損が大きい。
* けい素含有量0~0.5%の素材を0.5または0.65mmの厚さに圧延したものである。
* 小型回転機に使用される。
 
====磁極用鋼帯====
* 機械的強度が大きい。
* けい素含有しない素材を1.6または3.2mmの厚さに圧延したものである。
* 回転機の回転子に使用される。
 
==磁気記録用磁性材料==
* [[酸化鉄#酸化鉄(III)|酸化鉄(III)]]
* クロム酸化鉄(フェリクロム,FeCr)
* コバルト酸化鉄
* メタル磁性体
* [[バリウム]]フェライト(BaFe)(BaFe)磁性体
 
 
==関連項目==