「ペレンノール野の合戦」の版間の差分

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=== アラゴルン一行 ===
セオデンに同行していたアラゴルンは、6日、[[オルサンク]]の[[パランティア]]を覗き、サウロンに[[イシルドゥア]]の世継ぎとして正体を現した。同時に、ゴンドールが南からも襲撃されるであろうことを知り、自ら[[死者の道]]を通り、救援に向かうことを決意した。レゴラス、ギムリと[[エリアドール]]の[[ドゥネダイン]]はこれに同行し、[[エレヒ]]で召集された死者の軍勢とともに13日、[[ペラルギア]]に到着し、[[ウンバール]]の艦隊を壊滅させた。アラゴルンはそこで死者の軍勢を解放し、周辺から召集した兵とともに奪ったウンバールの艦隊に乗ってミナス・ティリスを目指した。
 
=== ミナス・ティリス ===
11日、執政[[デネソール]]の次子[[ファラミア]]が[[オスギリアス]]に向けて出陣した。12日、オスギリアスで戦闘が行われ、モルドール軍が勝利し、[[アンドゥイン]]の渡河に成功した。13日、ランマスの外壁が破られ、モルドール軍がペレンノール野へ侵入した。ファラミアは負傷し、ミナス・ティリスに運ばれた。
 
== ミナス・ティリス攻囲 ==
14日、ペレンノール野はモルドール軍によって完全に占拠され、ミナス・ティリスは包囲された。この時点で本来ゴンドール軍の総指揮官である執政デネソールは戦意を喪失しており、ガンダルフと[[イムラヒル]]大公が防衛戦の指揮をとった。
 
モルドール軍の指揮は[[アングマールの魔王]]で、他の[[ナズグル]]も包囲に参加し、恐怖によって都の戦意をくじいた。堅固な第一防壁によって城内を直接攻撃することはできなかったが、燃える石や戦死者の首級を投石器で打ち上げ、火と恐怖をゴンドール軍に与えた。攻城用櫓による攻撃も行われたが、これは成功しなかった。15日未明、[[グロンド]]と名づけられた破城槌が持ち出され、アングマールの魔王の魔力のもとで防壁の城門部分を攻撃し、これを破壊した。
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== ペレンノール野の合戦 ==
ローハン軍は夜明けにペレンノール野に突入し、戦闘を開始した。ローハン軍はペレンノール野の北半分近くに広がり、セオデン王の部隊はハラド軍と戦い、首領を討った。しかし、セオデンのもとに怪鳥に乗ったアングマールの魔王が飛来し、王の近衛部隊の馬を恐慌に陥れ、セオデンの乗馬雪の鬣は矢で射られてを受けセオデンは雪の鬣の下敷に倒れた。
 
アングマールの魔王はセオデンに止めをさすべく着地したが、男装して秘密裏に行軍に参加していたセオデンの姪[[エオウィン]]姫がそれを妨げようと魔王に挑戦した。魔王は人間の男には自分を倒せないと威嚇したが、エオウィンは自分が女であることを明かし、怪鳥の頭を切り落とした。魔王は矛で攻撃し、エオウィンの盾を砕き、さらにとどめを刺そうと矛を振りかぶったが、エオウィンと一緒に秘密裏に行軍に参加していたメリアドクが背後から[[塚山出土の剣]]で魔王の足を刺し、さらにエオウィンにも前から刺され、消滅した。
 
エオウィンは倒れ、セオデンはメリアドクに最後の別れを告げた後、駆け付けた甥の[[エオメル]]に王位を譲って死亡した。エオメルはセオデンの亡骸をミナス・ティリスに運ばせた後に、エオウィンが倒れていることに気付いて狂気にかられ、戦場に戻り全軍で突撃した。
 
ローハン軍の参戦によって包囲が破れたので、ミナス・ティリスの防衛軍は城内から撃って出てローハン軍を支援した。その後は一進一退の攻防が続いたが、モルドール軍が次々に補強されていくので守備側にとって状況は厳しかった。
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== デネソール候の乱心 ==
ミナス・ティリスには代々[[パランティア]]が伝えられていたが、[[ミナス・イシル]]がナズグルに占拠されてからは、代々の王、執政は使用を控えていた。しかし、デネソールは困難な治世に立ち向かうべく度々パランティアを使用していた。ミナス・ティリスが包囲される直前、息子ファラミアが投げ矢と[[黒の息]]によって重態に陥ったことに動揺し、パランティアを覗き、アンドゥインをウンバールの海賊船がさかのぼっていることを知った。デネソールは絶望し、ミナス・ティリスの守備の指揮を放棄してファラミアの看護にあたったが、ファラミアの容体にも望みを失い、自らと息子を生きたまま火葬に付すべく、侍僕を呼ぶようにペレグリンに命じ、同時にペレグリンの奉公を解いた。ペレグリンは侍僕を呼んだあと、近衛兵の[[ベレゴンド]]に会い、持ち場を離れてファラミアを救うため力を尽くすよう依頼した。ペレグリンはさらにアングマールの魔王との対峙のおわったガンダルフに事情を話し、二人で執政家の廟へ駆けつけた。
 
廟の入り口ではベレゴンドが、侍僕が廟に入ることを防いでいた。ガンダルフとペレグリンは廟に入り、ファラミアを救い出したがデネソールはパランティアとともに火の中に入り、死亡した。
 
== 結果 ==
両軍とも大きな犠牲を出した。著名な犠牲は、ゴンドール側では執政デネソールローハン王セオデン、ローハンの[[グリムボルド]]、ゴンドールの[[フォルロング]]、[[ドゥネダイン]]の野伏[[ハルバラド]]などである。モルドール側の損傷も大きかったが、モルドールにはさらに大軍を集めるだけの余裕があった。モルドール側にとっての最も大きな犠牲は、アングマールの魔王の消滅であった。
 
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