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'''デスモドロミック'''('''Desmodromic''')とは、[[4ストロークエンジン]]の給排気弁を強制開閉する機構である。この言葉は、ギリシャ語で管理や支配を意味する「デスモ(desmo)」と調整などを意味する「ドロモス(dromos)」を組み合わせた造語である。
 
== 概要 ==
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なお、バルブの密閉力の問題に関しては、バルブの密閉を補助する為に、閉じ側の[[ロッカーアーム]]に弱めのリターンスプリングを併用することで解決されている。ただし、一般的なバルブスプリング方式のエンジンよりも多い頻度でバルブクリアランスを調整する必要性はいまだに残っている。
 
== 歴史 ==
バルブの強制開閉というアイデア自体は、20世紀の初め頃から様々なメーカーで様々な方式が試されてきたが、具体的な形での成功例は[[1954年]]に[[メルセデス・ベンツ]]が製作した[[フォーミュラ1|F1]]用車両W196のエンジンが最初である。このエンジンは[[1995年]]に同社がレース活動を休止するまでの短い期間であったが、多くの成績を残した。
 
その次にデスモドロミックが採用されたのは[[オートバイ]]の世界で、それは[[ドゥカティ]]が開発した[[1956年]]の[[ロードレース世界選手権#GP125|125ccGP]]用レース車両だった。同社はその後、[[1968年]]には量産車初のデスモドロミック採用のモデル、[[ドゥカティ・マーク3]]をも誕生させた。
 
ドゥカティはその後もデスモドロミックの研究開発を続け、現在(2007年)では二輪と四輪の両方の世界で唯一量産車にデスモドロミックを採用するメーカーであり、デスモドロミックは同社の代名詞ともなっている。
 
[[Category:往復動機関|てすもとろおみつく]]