「在家仏教こころの会」の版間の差分

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 自分という存在は、父親に繋がる命の流れと母親に繋がる命の流れの合流点にあり、性格面でも肉体面でも双方の影響を受けており、父方・母方双方の先祖代々のDNAもすべて引き継いでいる。そのような、時間的な因と縁との無限の繋がりの中で自分という存在をとらえ直そうとするのが久保角太郎が創立した霊友会の先祖供養の本来の趣旨であり、それを在家仏教こころの会では忠実に踏襲している。
 
 霊友会における先祖供養つまり父母双系の先祖に向かって法華経を読誦するという行為は、大きな意味での自分自身に対して経を聞かせるのと同義になるとされる。と同時に、先祖を他者として考えた場合も、自分と同じく先祖一人一人も仏道に導かれるべき衆生であり、自ら読誦する法華経を彼らいてもらうことによって、共に仏道に目覚めてもらう行くことが意図されており、いわゆる菩薩行の一環としての側面を持つ。つまり、先祖に思いを馳せる事は、自分自身のあり方を理解する事につながり、彼らを仏道に誘う事は、自分自身が仏道に目覚めていくことと表裏一体の関係になるのである。
 
 このような菩薩行としての「先祖供養」に加え、日常生活において日々触れ合う他者との関係性にも、自己のあり方が反映されていることを認識し、そこから学び反省し自らの行動を変革する事によって、それらの関係性をよりよいものにしていくことが期待される。経の読誦はそのような内省と「気付き」の為の時間としても重視される。